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頭の中の白紙

1年と数ヶ月前、私は制服に身を包み、満遍なく勉強していた。

大学は違う。それが今の私には重い荷物となっている。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のように一度だけも過去に遡れるとしたら、間違いなく私は高3の自分に、この大学は私の勉強したいこととずれてると思うよ、それでも行く覚悟はある?と聞いて去るだろう。未来の後悔している自分だとは口が裂けても言えない。

私立文系女子、数Ⅱまでしか勉強していません。高3の模試も数学は受けず、受験欄に数学を使う大学は選ばなかった。けれど理系の大学へ入学した私の選択ミスなのだ。

ここで習ったことは無駄にはならないなんて、そんなことは知ってるよ。

留年すると思って泣きながら勉強した夜も、数式を並べられた授業も、きっと役に立つんだろう。

切って貼っての私にはなんだったのだろう、とずっと心に抱えたまま4年間も過ごすのか。

私、やりたいことがあったんだよ。好きなことも、なりたい自分もいたんだよ。

休学の締め切りメールを横目に、今日もやる気のない顔で授業を受けます。

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