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【TV】今観ても面白い!監禁・脱出系リアルゲームバラエティ2選(後編・NTV)

(こちらは、以下の記事の続編になります。未読の方はぜひお読みください。)


5.『密室謎解きバラエティー 脱出ゲームDERO!』(09年12月~11年3月、NTV)

 日本テレビの『密室謎解きバラエティー 脱出ゲームDERO!』は複数回単発放送された後に、2010年4月から1年間ほど水曜19時台で放送されていました。私が小学生の時に熱中した番組のひとつであります。リアルとCGを駆使し、他では観ることのできない脱出ゲームが行われていました。短い放送期間ながら衝撃的なシーンが多くあった番組でした。特に、印象的なものを3つ紹介します!!

◯企画1 棒の間

 "棒の間"は縮む棒に乗った状況から、クイズに解答することで脱出を試みるゲームです。解答者は、奈落の底に飛び出した棒の上に乗りクイズに解答します。次第に棒が短くなると足場がなくなり奈落の底に落下してしまいます。

 落下を阻止するためには、イラスト内に隠れているものを探す隠し絵クイズや有名人の顔写真が組み合わされた画像4分割クイズに正解しなければなりません。これはこの番組の企画全てに言えることですが、一見簡単なクイズでも冷静さを失い正解できないことも多く、単なる知識だけでは太刀打ちできないところが面白くハラハラさせられます。

 また、このゲームは基本6人程度の団体戦(もしくは、2チームによるチーム戦)で行われます。チームに数回許されたパスをどこで使うか、誰が使うかが脱出成功の鍵となっており面白いです。身体を支えるために与えられるスッポンが剥がれたり、壊れたりすることもあり、どんな状況で落下するのかとてもリアルです。

◯企画2 石像の間

 "石像の間"は背後から迫る石像に追いつかれる(食べられる)前にクイズに解答し、脱出するゲームです。基本は3人で参加します。石像が近づいたときには身代わりをひとり出すことで石像を後退させ時間稼ぎをすることができます。

 クイズは、有名人の名前など指定されたワードを解答する文字並べ替えクイズが出題されます。ややこしい人名などに苦戦を強いられることが多く、3人での脱出成功は稀です。

 "石像の間"の見どころは、ゲームのスタート時と石像に食べられるときに床を引きづられる(石像に吸い込まれる)ところです。仲間がひとりずつ吸い込まれるシーンは今生の別れなのではないかと思ってしまうほど緊迫感があります。

◯企画3 水の間

 "水の間"は、密室空間が水で満たされる前に謎解きを行い脱出を試みるゲームです。3つの謎を解き、その後に出題されるクイズに解答することで脱出することができます。参加者は服を着たままずぶ濡れとなり、アイテムが置かれ散乱した狭い密室で2人(または3人)での謎解きを強いられます。ほとんどの場合、脱出できたとしても水面からギリギリ顔が出せる程度で、安全面で大丈夫なのか、事故が起こってしまわないかと心配になるほどリアルな緊迫感があります。

 "水の間"の見どころは、スタジオの別室で待機しているチームメイトに30秒間だけ電話できるライフラインをどのように使うかというところです。電話にて謎解きのヒントを受け取ることができます。しかし、ゲーム参加者が電話を利用したとしても、チームメイトが謎解きできておらずに電話を無視したり、または、参加者自身が電話の存在を忘れてしまい、謎解きにより長い時間かかってしまったりします。そのようなところがとても面白いかなと思います。

6.打ち切り→リニューアルの歴史

 番組は、2011年3月に起こった東日本大震災の影響で突如打ち切りとなってしまいました。理由は、"水の間"などゲームの一部に水の脅威や建物の破壊をイメージさせるものがあったためです。どのゲームにおいても参加者および視聴者へ恐怖や不安を与えるものだったので、東日本大震災の発生に関わらずに長く続けることは難しかったのではないかと私は思います。

 しかし、番組は2011年7月より一部内容を再構築し、『宝探しアドベンチャー 謎解きバトルTORE!』へと移行しました。その後、番組は2013年のレギュラー放送終了を経て、2016年4月まで特別番組として続きました。

7.まとめ(最後に)

 今回は、『密室謎解きバラエティー 脱出ゲームDERO!』について紹介しました!!前回の記事の『クロノス』と合わせて、もう2度とテレビで観ることのできないであろう企画がたくさんありました。安全やコンプライアンスに気をつけることはもちろん大切(一番、重要)ですが、メディアが多様化した今だからこそテレビでしか見られない企画、番組がたくさん生まれることを切に願っております。

 以上です。長々と読んでいただきありがとうございました!

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