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ティーンエイジャーの消費期限として

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怠惰とその場凌ぎで19年生きてきました。はたちを目前にして、帳尻合わせを始めます。
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19歳の送辞に代えて

 お久しぶりです。結城玲夏、久しぶりのエッセイです。  気づいたときには数週間が経過し、ティーンエイジャー最終日となってしまいました。そんな大事な日であるにもかかわらず、起床直後の立ち眩み(a.k.a.寝不足)によって授業をぶっ飛び(結果的に総武線が使い物になっていなかったので助かったのですが)、午前中は完全に惰眠を謳歌しきるという、完全に立ち回りをミスった最終日となりました。  わたしらしいと言って仕舞えばそうなのでしょう。  それでもいいように感じます。それでもいいと

初夏の帰路

※この物語はフィクションです  なんて、予防線みたいな書き出しをしてからじゃないと思いついた小説すらも綴れないなんて、終わってる。日暮里駅で大量の人が雪崩みたいに降りていった山手線外回りは終電間際。入れ替わりで、2駅先の鶯谷では飲みの帰りであろう男女がガヤガヤと乗り込んできて、なにやら向かいの内回りのホームに手を振っている。大学近くで友人たちと盃を交わした帰り道、遠方が祟って少し早めに離脱した僕は、その姿を横目で見ながら、手元の本に目線を戻す。  0:00ちょうどに降り立

坊主の五日目

毎日更新するって言ったじゃん!  最近巷で話題のねこ。ごめん。かわいい。ごめんて。  さて、見事三日坊主を達成したわたしこと結城玲夏ですが、ここで挫けるほど甘っちょろい19歳ではありません。まあ本当に甘っちょろくなかったら昨日も更新しているんですけどね。でも一個だけ言い訳させてください。  昨日は本当に体調がギリギリだった。びっくりするくらい。なので説明も兼ねて1日の行動を振り返ろうと思います。  バイトを抜け出して友人と遊びに行って店長に怒られる夢を見ながら最悪の起床

惰を受け入れること

 散々な1日だった。散々な1日だったはずなのに、わりとよくある一日のような感じがする。  目が覚めたのは朝8時だった。今日の授業は15時からだから、13時に家を出ればじゅうぶん間に合う。あと5時間か、なにをしようか。リビングはしんとしていて、まだこの家の人間は誰も動き出していないようだった。コップ一杯水を飲み、少し扁桃腺が腫れているような気がして、追加で風邪薬を飲み、布団に潜り込んだ。病は気からとはよく言ったものだが、近くに住んでいる祖父が現に体調を崩していると、自分までウ

塩おにぎりとすこやかさ

 今日はいつもより10分早く家を出た。今学期が始まってからというもの、9時5分になってシンデレラもびっくりの慌て方をしながら家を飛び出す毎日を送っていたわたしにとって、8時50分に家を出るというのは正直革命だった。いつもより3本ほど早い電車はほんの少しだけ空いている気がした。教室に着いたのは始業10分前、いつも始業のチャイムを芝生の上で聞くことになっていたので、自分の座る位置が定まらなくてソワソワする。少し後ろの、人と人の間に狙いを定め会釈をしながらパイプ椅子を置く。鴨川の河

ティーンエイジャーの消費期限として

 お久しぶりです。結城玲夏です。久しぶりに結城玲夏と打ってみたら、有機れなとか出てきて、我がPCの予測変換の認知機能の低下に頭を抱えたところです。  みなさまお元気でしたでしょうか。私のnoteの書き出しが大体「お久しぶりです、結城玲夏です」になってしまっているのは気のせいでしょうか。飽き性+怠惰+気分屋=多方面に迷惑をかけフェードアウトしがちという最悪コンボのわたしは、今日も怠惰に身を任せて古今東西数多のタスク処理をしきれないまま、日付変更線の上を平均台を渡るように歩いて