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惰を受け入れること

 散々な1日だった。散々な1日だったはずなのに、わりとよくある一日のような感じがする。

 目が覚めたのは朝8時だった。今日の授業は15時からだから、13時に家を出ればじゅうぶん間に合う。あと5時間か、なにをしようか。リビングはしんとしていて、まだこの家の人間は誰も動き出していないようだった。コップ一杯水を飲み、少し扁桃腺が腫れているような気がして、追加で風邪薬を飲み、布団に潜り込んだ。病は気からとはよく言ったものだが、近くに住んでいる祖父が現に体調を崩していると、自分までウイルスを取り込んでしまっているような気がしてくる。気がしてくるだけで実際は超絶免疫システムが必死に防衛戦を繰り広げているだけなのかもしれない。

 そのまま布団の中で最近やっているゲーム(いわゆるクソゲー)を開き、しばらくゲームをしていると、いつのまにか10時を回っていた。すぐそこまで眠気が到達していることに気づいて、スマホを放り出し目を瞑る。

 いつのまにか12時を回っていた。13時過ぎに出ればいいから、12時半までは寝ていられると思ったけれど、朝ごはんを食べそびれたことに気づいて少し悔しくなって起き上がる。別に食べたかったわけじゃないけど、人生の限られた食事回数のうちの一回を逃してしまうとちょっと凹む日がある。だからといって他で一回増やすわけでもないのだけれど。

 なんだか散々な日になる予感がして、大学を休もうかと思ったけれど、成績がこれ以上低くなると色々とヤバいことが起こるので、大人しく向かうことにした。案の定散々な日だった。ファミリーマートで交換できるはずだったピルクルのクーポンは月曜日で期限切れになっていたし、代わりに買ったゼリー飲料はびっくりするくらい美味しくなかった。良薬口に苦しとはこういうことを言うのだろう。マジでこんなに美味しくないんだったら全然良薬とかじゃなくていいのになんて嘆いた。独特の後味はお茶を飲んでもなかなか消えなかった。今日夢に出たらどうしよう。あの味が。

 なんとか授業に出て、なんとかバイトにも出て、しっかり楽しい雑談を繰り広げて帰ってきたので対人的にはよくできた(良い)一日だったと思えているが、なんせ電車移動による疲労が溜まりすぎている。なんで100分のひと授業のために往復で200分かけなきゃいけないんだ。なんか移動するだけで移動エネルギー的なやつを消費してめちゃくちゃ痩せれたらいいのに! とか考えちゃう。

 午前中は惰眠を謳歌してしまったので、どうなることかと思いましたが、今日も平均値プラスちょい上の1日になった気がするのでぐっじょぶ。去年のわたしだったら、午前中めっちゃ寝ちゃった時点でめちゃくちゃ悔しがって午後もダメにするところだったので、上手い軌道修正の仕方を身につけられたなあなんて嬉しくなります。惰を受け入れること、結構大事。

 これで日記更新三日目なので、あした更新できなかったら本物の三日坊主になれます。でもわたしは三日坊主にはなりたくない(既にさまざまなところでなっている)ので、あしたも更新頑張ります。
 三日もやってみると段々やってることが毎日の人生リアクションペーパーなんじゃないかみたいな気分になってくる。悪くないかも、人生リアクションペーパー。毎日3点ずつで平常点に加算されるやつ。

・生まれてからの一年ずつフィードバックとかしてみる?
・思いつかないけど結局あしたもどうにか書けるでしょ

あ!14歳の栞、東京で上映されてるのって、今日までだったじゃん。

観そびれた。

……やっぱり散々な1日でした。

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