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牛の種類を徹底紹介!(和牛?国産牛?)

知ってる?和牛と国産牛は全く別物

和牛と国産牛の違いをご存知でしょうか。「どちらも日本国内で飼育されたものでしょう?」と思った方、正解です! ‥と言ってしまうとどちらも似たようなものに感じられますが、実は大きな違いがあるんです・・・


外国生まれでも国産牛


国産牛の定義は「日本で飼育された期間が、国外で飼育された期間よりも長い牛」ということなので、生まれが外国産であっても、日本で飼育した期間のほうが長くなった時点で国産牛となります。

では、アメリカで8カ月肥育され、その後日本で10カ月肥育された牛はどうでしょうか?答えは、「国産牛」です。

国産牛の中には、外国種もあれば乳用種もあります。

「乳用種を食べるの?」と思われるかもしれませんが、雄の牛や年をとって牛乳が出なくなった牛は食用となります。

乳用種の肉質を良くするために和牛と交配させた交雑種も多くあり、国産牛の半数以上を占めています。

国産牛にはどんな種類がある?


国産牛のほとんどを占める種類は「ホルスタイン種」ですが、他にも「交雑種」や「アンガス種」、「ヘレホード種」などがあります。

ホルスタイン種は乳用種と呼ばれ、メスは乳牛、オスの子牛は食用として飼育されます。

交雑種は和牛とホルスタイン種を掛け合わせた品種です。アンガス種やヘレホード種は牛肉の世界三大品種の一つです。

アンガス種やヘレホード種は海外で多く飼育されているため、輸入牛の銘柄として考えている方も多いかもしれません。

しかし前に述べた通り、日本で飼育した牛であればアンガス種やヘレホード種であっても国産牛となります。

国産牛と一口に言っても複数の品種があるため、気になる方は品種を意識して牛肉を購入しましょう。

「黒毛和牛」だけじゃない!知られざる和牛の種類


「和牛」と呼ばれる品種は、「黒毛和種」「褐毛和種」「日本短角種」「無角和種」の4種類のみです。

この他の品種の牛は「和牛」と表示することはできません。

4種類いる和牛ですが、全体のおよそ90%を占めるのは黒毛和種、いわゆる「黒毛和牛」です。

黒毛和種はその名の通り黒い毛色の牛で、遺伝的に脂肪交雑が入りやすい食用として大変優れた素質を持っています。

主だった産地はなく、全国的に広く飼育されています。

黒毛和種の有名な銘柄牛は「松阪牛」「米沢牛」「但馬牛」「近江牛」「前沢牛」などです。

褐毛和種は茶褐色の毛の牛で、あか毛和牛とも呼ばれています。主に熊本県と高知県で飼育されており、「くまもとあか牛」「土佐あかうし」「すだち牛」などの銘柄牛が有名です。

日本短角種は褐毛和種よりやや濃い茶色の毛で、主な産地は岩手県と北海道です。「いわて短角和牛」「えりも短角牛」などの銘柄牛があります。

無角和種は黒色の毛で、主に山口県で飼育されています。決まった銘柄はなく、市場では「無角和牛肉」として流通しています。

まとめ


和牛と国産牛の違いやそれぞれの種類、定義などをご紹介しました。
まとめると、和牛は日本の食肉専用4品種のみを指し、国産牛は日本で一定期間飼育・加工された和牛以外の牛を指します。

今後牛肉を購入する際は、ぜひ今回ご紹介した知識を踏まえた上で表記を確認し、より良いものを選んでみてください!


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