【2000字のホラー】御礼およびあとがき

 こんにちは、にーきゅうと申します。

 参加させて頂いた2000字のホラーについて、審査期間も終了しましたので御礼を述べさせて頂こうと思います。
 まずは拙作「赤い三日月」を読んで下さった方々、スキを下さった方、本当にありがとうございました。そして運営の皆様、貴重な機会を頂けたこと深く感謝いたします!
 マガジンにもまとめて頂き、いっぱいうれしかったです!(語彙消失)

 こうして執筆したものを読んでいただくのは、ざっくり六年ぶりのことになります。久しぶりに楽しみながら書くことが出来たこと、本当に嬉しいです。これをきっかけに徐々に創作意欲を取り戻していけたらなと思います。

 企画の投稿作品もあまり多くは目を通していないのですが、改めてじっくり読ませて頂きます。現状読んだ中でも凝った作品が多くて楽しいです。秋の夜長に最適!


 さて、以下は作品のあとがきです。とは言いつつも、自分の思考の流れを整理するのも目的だったりします。性質上ネタバレを含みますので、未読の方がいらっしゃいましたら本編の方からお読み頂ければ幸いでございます。



 今回応募した2000字のホラーのテーマは「現代版・百物語」

 現代ということで、最初に「マスク社会→口裂け女」とテーマを決めました。そして現代っぽいギミックとして「スマートスピーカー」を入れてみようと思い立ちました。なんとなく。すべてが安直。

 スマートスピーカーならば舞台はどこかの家の室内。登場人物はお互いに素顔を見たことがない間柄の方が望ましいと思ったので、塾が一緒の女の子同士で、今回初めて家に呼んだことに。
 こういう風に関連付け+肉付けしていくと、割合スムーズに執筆できる気がします。勢いで考えている節もありますが臨機応変に。

 現代ベースはある程度のリアリティが大事と考えます。私はアラサーですしスマートスピーカーは持っていないため、塾の時間だとか、スマートスピーカーの設定だとかはググってそれっぽい感じにしました。
 と、改めて今見たら、塾から帰ってすぐに訪れたっていう描写が欠けてましたね。ガハハ。推敲が足りん。

 ……ある程度の設定を詰めたらあとは勢いで書き上げるので、語れる工夫とかは特にないのでした。

 とりあえず、今回最も苦しかったのは文字数を2000字以内に収めることでした。正直2500字欲しかった……! 削った描写も多いですが、特にオチの部分をポエミィにして誤魔化しているのがバレバレですね。肝の部分が弱い。完全に実力不足です。
 もともとはチカちゃんみーちゃんと、お互いにちゃん付けで呼んでいたりしたんですが、文字数を減らすためにそれすらカットする始末でした。行頭のブランクもカウント対象だったので一文に詰め込んだり、そういう地味な工夫をした結果が2096文字でした。収まってないじゃん!
 要項は「2000字程度」だったのでセーフですね。でもギリギリを攻めるのは止めましょう。



 さて。最後に。
 なんかやたら百合っぽくなったことについて弁明を。



 まず、当初の予定ではバッドエンド(みーちゃんが行方不明になって終わる)予定だったんですが、キャラへの愛着だとかタイトルに意味を持たせたいだとか諸々の理由がございまして。
 あとは「スマートスピーカーにチカって命名しちゃう子は激重感情持ってるやろ~!」とか「家族がいない時に二人きりの部屋で女子が「きれい」って言い合うとかもうこれホンマ」とか、私の内なるオタクくんが騒ぎ出したのが敗因です。なんかもうラストはオタクくんが書きましたし、しれっと#創作百合タグを付けたのも彼です。私はわるくない。
 彼は「みーちゃんが気絶した後は、チカは彼女をベッドまで運んで落としかけのメイクを綺麗に拭ってあげた」とかそういう描写に文字数を割きたがります。

 最後の文を「――だって、とても綺麗だったから」で締めたのは、今作がみーちゃんとチカの二人の話だったからです。
 例えば「あなたの近くにも怪異が潜んでいるかもしれない」とかで唐突に警句を言い出すのも違和感がありましたし、「私の周りにも~」にして視点をぼやけさせるのもちょっと違うなと思いました。二人だけで完結して欲しかった。外部に流出しない感情を抱えていて欲しかった。
 つまるところ、みーちゃんは月を見るたび思い出せ!(八神庵)


 ……ってオタクくんが言ってました!


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