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あしなが育英会について勉強する

「きみたちを守る」と自信を持って言える人が今の時代にいたことに驚いた。最近悪いニュースばかり見ていたので、こうして誰かの心に寄り添ったメッセージを発している人がいるのには真に感服する。今まであしなが育英会について深く知ろうとしてこなかったので、この会長のメッセージと支援金を機に、論文と記事を幾つか読んでみた。こうした「運動」は自分の専門外なのだけれども、1967年から続く団体の歴史があったり(設立自体は1993年)、『あしなが育英会は全額寄付で運営されており、財源の半分近くは継続寄付者の「あしながさん」で、3万3千人から年間15億9千万円が寄せられています。』、などと新しく知ることが多く、こうした日本の寄付運動とNPO系組織の歴史についても深く知っていこうと思うきっかけになっている。

まず、この玉井会長は、自ら母を失った体験を基盤に「あしなが育英会」を立ち上げた、ある種社会運動家と呼べる人だと思う。NPOという言葉が流行する以前からの活動家なので、日本におけるNPO活動の先駆け的な運動と言えるかもしれない。

他にも、あしなが育英会は、阪神淡路大震災直後から、親やきょうだいを失った子どもの心のケアを行っているようで、今の危機的な状況にああいった言葉を自然に出せるような、過去の支援・ケア運動の蓄積があるのだと思う。

ただ、今春の第100回学生募金がコロナで中止になった影響で資金が約40億円不足すると想定されているらしく、今年が資金繰りが大変な年になるだろう。

自分は本当に無知・無学なので、社会運動を学んでいると言いながら、こうした活動家の存在を今まで軽視していたように思う。反省の思いもこめて僅かながら、寄付をしました。

「私はどんな事があっても、今進学に困っている遺児たちを諦めさせるようなことなく、頑張っていく。ちゃんと行かせる自信があるので安心して、勉強なりお母さんの手伝いなり、やって下さい。私は長年の経験で必ずきみたちを守るから」


https://news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs_newseye3958719.htm


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