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ウイルスはエアロゾルの風にのって~(06)

新型コロナ、武漢「美人すぎる39歳の研究所長」が握る発生の謎
やはり何らかの「事故」があったのでは 近藤 大介 記事 2020/2/18

「石正麗」氏と真っ向対立する王延軼(ワン・イエンイー)所長、その話題がいま沸騰している。まるで古代中国覇権政権奪取の筋書きでも読んでいるような錯覚すら感じた。単刀直入にいってこれは歴史的権力闘争顛末記か。

39歳の美人所長・王延軼氏。王延軼(ワン・イエンイー)所長は、2004年に北京大学生命科学学院を卒業、2006年に米コロラド大学で修士号を取得。帰国して2010年、武漢大学で博士号を取得した。取得後すぐに武漢大学副教授となった。2012年に武漢病毒研究所に入り、病理研究センター副主任を経て、2018年に37歳の若さで、所長に就任した。

武漢「美人すぎる39歳の研究所長」が握る発生の謎

いまや日本も中国も、新型コロナウイルスのニュース一色の感があるが、それと一見関係なさそうで、実は大いにあるかもしれない中国の話から始めたい。
先月3日、新型コロナウイルスの震源地である湖北省武漢市から2183kmも北上した吉林省松原市の中級人民法院(地方裁判所)で、「2015年第15号」と呼ばれる汚職事件の裁判の判決が出た。それは、李寧(リー・ニン)被告(57歳)に12年の実刑、及び罰金300万元(約4700万円)、かつ賄賂として得たすべてのものを国庫に上納させるという厳しい判決だった。

李寧被告は、中国の農業部門の最高学府である北京の中国農業大学の教授だった。私の友人に、中国農業大学の卒業生がいるが、確認したらクローン研究の第一線に立つスター教授だったという。

クローン研究の第一人者だった李寧被告
この判決文は、計20ページもある長文で、日本人の私からすれば、「まさか!」と思うようなことが縷々書き連ねられている。それらを簡述すると、以下の通りだ。

〈 被告人:李寧、男、1962年7月9日江西省信豊県生まれ、漢族、博士、中国工程院院士、中国農業大学教授、中国農業大学生物技術国家重点実験室主任、北京済普霖生物技術株式会社社長、北京市海淀区在住。2014年6月21日に逮捕し、吉林省拘置所に拘置中。

罪状:李寧被告は2008年7月から2012年2月の期間、課題の研究の中で科学研究費を使って、実験用の豚と牛を購入した。李寧被告は課題研究の実験を終えた豚、牛、牛乳を、不法に処理した。その過程で、1017万9201.86元(約1億6000万円)を個人の銀行口座に振り込ませた。

かつ、研究費の残額2559万1919元(約4億円)を着服していた。また、人件費621万2248.51元(約9800万円)を虚偽申告していた。

これらも含めて、李寧被告は部下の張磊研究員と共に、職務上の権限を利用して、国有財産3756万6488.55元(約5億9000万円)を着服した。これは中華人民共和国刑法第382条、第383条の規定に抵触し、汚職の罪で刑事責任を負うべきである。かつこの共同犯罪において、李寧被告が主導的な役割を担っており、主犯として処罰されるべきである。

本訴は、2015年4月10日に起訴され、同日に吉林省松原市人民法院が受理した。2015年8月20日、21日、及び2019年12月30日に公開の審理を裁判所にて行い、結審した 〉

この判決の日、杜岩裁判長は、異例とも言えるメディアとの一問一答を許可した。正確に言えば、実際には行っていない「メディアとの一問一答」という形式で、判決文の正しさを主張したいために補足説明を発表したのである。これは中国人民銀行などでも使われている手法だ。
杜裁判長は、その中で罪状について、こう述べている。

「李寧の汚職は3つのものを含んでいる。第一に、実験後の動物や牛乳を売って利益を得ていたこと。第二に、本人及び他人名義で課題研究費を着服していたこと。第三に、本人及び他人名義で人件費を着服していたことだ。

その中で、李寧は本人名義の課題研究費を着服していた以外に、虚偽の領収書を223枚も切っていた。それによって他人名義の科学研究費2092万元(約3億3000万円)を着服していた。これは全体の82%にあたる。検察機関はそれらの書証を調べ上げ、証人の証言を取り、共犯者の供述と照らし合わせ、証拠を確定させていったのだ」

この1月3日に判決が出された刑事事件が、いま中国で、にわかに注目を集めている。それは、農業部門における中国の最高学府である中国農業大学でさえ、「実験を終えた豚や牛、牛乳を、密かに業者に売り渡していた」という事実が明らかになったからだ。業者はそれらを素知らぬ顔で市場へ持って行き、市場では他の豚や牛、牛乳と一緒に売られていたに違いない。

これと同じことが、新型コロナウイルスの発生源と言われる湖北省武漢の華南海鮮市場でも行われていたのではないか――そんな疑念が、中国のインターネットやSNS上で飛び交っているのである。

「武漢病毒研究所」が怪しい
中国のネットやSNS上で飛び交う情報というのは、中国当局が指摘するように「流言飛語」の類も一部にはある。例えば私は「安倍晋三が突然死した」「金正恩が逮捕された」といった「ニュース速報」を見たこともある。

だが、後で振り返ると真実だったというニュースも少なくない。特に、新型コロナウイルスに関しては、中国全土で現在、「戦い」が続けられている最中であり、かつ多くの中国人が自宅待機を余儀なくされている。そのため、「伝えられていない正しい情報」を知ると、それを拡散させようとする傾向が強い。その結果、それらを一刻も早く削除しようとする中国当局との壮絶なイタチごっこが続いている。

そんな中、いまネットやSNS上で疑惑の目が向けられているのは、「中国科学院武漢病毒研究所」である。新型コロナウイルスの発生源とされる華南海鮮市場から、わずか15.8㎞しか離れていない。

中国科学院武漢病毒研究所のホームページによれば、いまの中国が建国されて7年後の1956年に創設された。中国で初めてのP4(国際的な生物安全の最高クラス)生物実験室を備えている中国最高峰の病毒学の研究所である。

研究所内には、分子病毒学病理研究センター、分析微生物学ナノ生物学研究センター、微生物菌毒種資源応用センター、新型伝染病研究センター、それに2018年11月に中国科学院、国家衛生健康委員会、湖北省人民政府が共同で創設した中国科学院生物安全大科学研究センターがある。

また、国家衛生健康委員会が指定した「国家級保存センター」として、微生物菌毒種保存センター、国家アフリカ豚コレラ実験室、病原生物学生物安全重点実験室などを備えている。合わせて34の研究学科グループがあり、325人の研究者が研究に従事している。

この巨大組織を率いているのは、39歳の美人所長・王延軼氏である。

中国のネット上で話題になっている「美人すぎる武漢病毒研究所長」
王延軼(ワン・イエンイー)所長は、2004年に北京大学生命科学学院を卒業、2006年に米コロラド大学で修士号を取得。帰国して2010年、武漢大学で博士号を取得した。取得後すぐに武漢大学副教授となった。2012年に武漢病毒研究所に入り、病理研究センター副主任を経て、2018年に37歳の若さで、所長に就任した。

王所長は今年の正月、武漢病毒研究所のホームページで、次のような新年の辞を述べている。

〈 2019年、武漢病毒研究所は、重要な責務に勇気を持って挑み、担当してきました。生物安全大科学研究センターの活動は、重要な進展を見せました。同センターの第1回理事会第1次会議を北京で開き、国家衛生健康委員会、湖北省政府、中国科学院の3者が共通認識を持ち、生物安全国家実験室の建設を推進していくことになったのです。

湖北省の肖菊華副省長(注:昨年9月に湖北省副省長に抜擢された時、やはり53歳の美人副省長として話題になった)も武漢病毒研究所を視察し、同センターの建設を全力で支持すると述べました。(以下は割愛)


本訴は、2015年4月10日に起訴され、同日に吉林省松原市人民法院が受理した。2015年8月20日、21日、及び2019年12月30日に公開の審理を裁判所にて行い、結審した 〉
この判決の日、杜岩裁判長は、異例とも言えるメディアとの一問一答を許可した。正確に言えば、実際には行っていない「メディアとの一問一答」という形式で、判決文の正しさを主張したいために補足説明を発表したのである。これは中国人民銀行などでも使われている手法だ。

記事 現代ビジネス講談社 引用


日本で起きた「STAP細胞」疑惑は2014年1月は、いまだに決着に至っていない。

STAP細胞
2014年1月に小保方晴子(理化学研究所)と笹井芳樹(理化学研究所)らが、チャールズ・バカンティ(ハーバード・メディカルスクール)や若山照彦(山梨大学)と共同で発見したとして論文2本を学術雑誌ネイチャー(1月30日付)に発表した。発表直後には、生物学の常識をくつがえす大発見とされ、小保方が若い女性研究者であることもあって、世間から大いに注目された。STAP細胞は小保方氏だけでなく、笹井芳樹氏(理化学研究所、自殺)、若山照彦氏(山梨大学)らとの共同研究だ。

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