メイクアップアーティスト西村宏堂の流儀
僧侶 西村宏堂(LGBTQ)
ハイヒールを履いた僧侶 西村宏堂 みんなのコメント
2022年5月20日 NHK シェアする help twitter facebook
僧侶でメイクアップアーティスト、そしてLGBTQ当事者であり活動家。
そんな肩書を持つ西村宏堂さんとは何者か?
それが知りたくて、昨年夏から西村さんのお寺に通い始めました。
取材期間中に西村さんは米TIME誌が選ぶ世界の「次世代リーダー」21人の1人に。
著書は現在6つの言語による翻訳版の出版が決まっています。世界が注目する「ハイヒールを履いた僧侶」の素顔に迫りました。
(BS1『ハイヒールを履いた僧侶』ディレクター 寺内重孝)
コメント欄
記事を読み、あたたかいエールを感じ涙が出ました。
自分の気持ちに嘘をつかず生きたい、なりたい自分になりたい、と願うものの自分の気持ちがわからなくなっていました。でも、西村さんの在り方をみて、まずはもっと人との違いを喜び、恐れず自分の気持ちをもっと、感じていこう!ひらいていこう!と思いました。ひとりひとりが自由に生きることができますように、と願っています。
西村宏堂さんは東京都内にある浄土宗のお寺の僧侶。そしてミス・ユニバースやハリウッド女優のメイクを任されるなど、世界で活躍するメイクアップアーティストです。
国内外のメディアに取り上げられ、講演を頼まれることも多い西村さんは、人々の前でよくこんな話をします。
西村宏堂さんを取材して…お坊さんはお堅い職業、メイクアップは繊細な仕事、LGBTQ活動家は強い信念を持った情熱家…
私たちは知らず知らずのうちに職業や肩書にステレオタイプなイメージを抱いてしまっていないでしょうか。
実際、西村さんにもそれぞれのイメージに近い一面もあると思いますが、決してステレオタイプ像の1+1+1ではありません。物腰はあくまで柔らかながら、クールに佇む時もあれば、いきなりお茶目に踊り出すこともあるし、写真を撮る時は、モデルさんのように表情やポーズをいつまでもとり続けてくれます。
西村さんは「普通」という言葉にとても敏感です。例えば取材中に「普通の女性は(そのメイク道具のことを)知っていますか?」と聞いたりすると「普通の女性って、どういうことですか?」と返ってきます。
「〇〇なら普通はこうあるべき」という、人々が無意識のうちにとらわれてしまっているイメージや価値観。西村さんは常にそれと戦っているのだと思います。
みんな同じ人間だけど、また職業や所属する組織が同じだとしても、ひとりひとりの個性、考え方、生き方までが同じわけではない。違いがあるのが当たり前。それを受け入れ、自分が人と違うことを誇りに思うことを願っているのです。
差別を生む社会や人々の意識を変えることはとても大切ですが、まず ひとりひとりが「他人と違う自分でいいんだ」と思うことが生きやすくなる第一歩なのかもしれません。
ちなみに西村さんが書いた本の中で一番大きな字で書かれているのは、仏教の戒という次のことばです。
「自分の気持ちに嘘(うそ)をつくのは罪であるー」
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