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子供の頃に学んだことが今の仕事につながっている

小学5年生のときに「ポケモン」が発売されました。28年も前。そう、初代の赤・緑です。

ポケモンの思い出は語り尽くせないくらいありますが、特に鮮明に覚えていて“遊び”という以上に今に繋がっていると思うエピソードがあります。

ポケモン交換をしていたときのトラブル

あるとき友達と通信ケーブル(当時は有線でした)を繋いでポケモンを交換していると、途中でどちらのだったか、ゲームボーイのバッテリーが切れてしまいました。(なんでそんなギリギリのチャレンジをしてたんでしょう?)

やばい!とすぐに電池を入れ直し、壊れていないのを確認してホッとしたのもつかの間...AとBのポケモンを交換したはずがどちらのソフトにもAのポケモンが。そしてBのポケモンはどこにもいなくなってしまっていました。

なにこれ!?となったと同時に、少年は気づきました。

「あれ?これを意図的にやれば、好きなポケモンを増やせるんじゃない??」

子供ながらシステムについて考えた

ポケモンの交換をはじめるとボールに入った自分のポケモンが相手に送られていく映像が流れ、相手側にはボールが届きます。その後、相手側からも届いて交換される、見た目どおりただそれだけ。

そう思っていましたが、このトラブルではじめて、ポケモンを相手に送っても自分のソフトからすぐに消えているわけじゃないことに気づきました。そして「交換」とは言うけれど実際には「それぞれのポケモンのデータがコピー&相手側にペーストされて、良きタイミングでコピー元が消され、良きタイミングでセーブがされている」と言う仕組みなことにも。

と言うことは...両方のソフトに同じポケモンが存在していて、片方はセーブされ、もう片方はセーブされてない瞬間がある。そのタイミングを見つけて電源を切ってしまえば、好きなポケモンをいくらでも増やせるはず!

これを検証するために弟のゲームボーイを借りて(奪って)いろいろと試してみました。余っているポケモン同士で交換をしてはいろいろな順番やタイミングで電源を切ってみます。

仮説、検証を繰り返し

そこでわかったのが、どちらが「交換をはじめる」のボタンを押すかが重要(これを間違えると、いらないほうのポケモンが増えてしまう)。画面でポケモンが送られているように見えるときに実際にデータの受け渡しがされているわけではない。電源を切って成功するタイミングは映像を見て判断できるけど結構シビア。

そうしてポケモンを増殖させる裏技を手に入れた少年は、ふつうは1匹しか手に入らない最強のポケモン「ミュウツーを6匹」と言う、おもしろくもなんともないパーティを組むのでした。

今思えば通信中やデータのセーブをしているかもしれないタイミングで電源を切るなんて恐ろしすぎますし、裏技も決して褒められたことでは無いです。何より消された方のポケモンがかわいそうすぎる。

でも、あのときの成功体験から物事のシステムと言うものの存在や、問題の切り分けと言う考え方、検証のやり方など、あとは世の中の裏技ってこう言うふうに見つけられていくんだなと言うことも。

今の仕事に繋がる大事なことを色々教わったなと思います。

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