見えないものを見ようとしてカメラを買った
仕事で使うカメラを買いました。
ピアノの修理箇所を見てもらったり、記録用や資料として、この仕事でもピアノを前にして写真を撮る機会はけっこうあります。
充電がタイプCなことは必須として、スマホに転送出来る、RAW形式で撮れるという条件でちょうど良さそうなカメラを選びました。
そしてこのカメラの特徴でもある、2.1mの高さから落としても大丈夫で、100kgの荷重にも-10℃の気温にも耐えられる。防塵&防水で水中での撮影もできる頑丈さ。
ピアノの作業ではそんなシーンはさすがにありませんが、工具類と一緒にがさっと置いたりするので頑丈であるに越したことはありません。
いや…よく考えると作業中はホコリも立つし、汚れても水洗いできるのは作業カメラとしてかなりのメリットでは?実際使ってみるとズームしてもレンズが飛び出ないことや手袋をしたまま押しやすい固めのボタンなど、工事の現場でも使われているのも納得です。
これ、めちゃくちゃ調律師向けのカメラでした。
マクロ撮影がすごい
実はこれがこのカメラを選んだ一番の理由なんですが、ものすごく近くまで寄って撮影ができるんです。
1cmまで寄れる「顕微鏡モード」という機能。
ちなみにきれいにマクロ撮影するには、こちらのLEDを拡散するオプションがほぼ必須だったのですぐに買い足しました。
肉眼ではこう見えている部品が
ここまで寄れます
太さ1mmのピアノの弦も拡大すると違った見え方をします
こちらは低音の弦
鍵盤もここまで寄ると何がなんだか
こんな感じでピアノの部品の目には見えない部分まで映し出せるので、さらに理解が深まったり、メンテナンスの解像度をあげられるのではないかと期待しています。
弦の写真なんかはまさにそうで、新品のピアノの弦はとうぜん肉眼で見るとサビもなくピカピカに見えるんですが、拡大してみると実は細かいサビが発生している箇所があることがわかったり。きれいに見える部品表面のホコリやフェルトのカスもメンテナンスのヒントになりそうです。
もともと「iphoneのカメラって歪むんだよなあ…」から始まったカメラ探しでしたが、面白いおもちゃ仕事道具が手に入りました。
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