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人数ぴったりの差し入れを持って行ってしまう男

「だが、情熱はある」

このドラマ、タイトルからして痺れます。

オードリー若林正恭、南海キャンディーズ山里亮太。ふたりが2012年〜2021年に期間限定で組んだお笑いユニット「たりないふたり」にスポットを当てつつ、ふたりの半生を描くドラマです。

うちは夫婦でオードリーファンなんです。もちろん「たりないふたり」も追ってきたので、ドラマが始まる前は期待2割・不安8割くらいでした。「ドラマ化」と言うのがあまり想像できてなくて、まあよくある再現ドラマくらいのノリかな?と。それにしては主演のふたりがカッコ良すぎる。

でも実際始まると、キャスト、内容、演出、曲すべてが刺さりまくってしまい、今は毎週の一番の楽しみに。我が家ではお気に入りのドラマや映画は夫婦いっしょに観ることが多いんですが、このドラマは好きすぎて、放映されたら各々が最短で録画なりTverなりで観て感想を言い合うスタイルになっています。

SixTONESの主題歌がまた良いんです。

「やるなやるなと言われた全部が、いつかおまえに飯食わせるから」

とにかくキンプリ髙橋海人さんの演技がすごくて…ピュアで、こじらせてて、たりない「若林」そのままなんです

まだナニモノでも無い若者がナニモノかになろうとするときの期待と絶望。でも永遠にも感じられるような時間があることによる、ある種の楽観。誰もが過去の自分と重ね合わせてしまうと思います。

あの頃に戻りたくないけど戻りたい気もする。未来の自分がやって来て「そのままやってれば大丈夫」と言ってくれたらどれほど救われるか。

「現在進行系の黒歴史」

最近ラジオで若林さんが、人生で初めてこのドラマの撮影現場に差し入れをした話をしていました。

出演者とスタッフさんが70人と聞いたので、最近収録で食べて美味しかったカレーパン70個をお店に頼んで用意。それを紙袋に入れてマネージャーと2人、車で持って行く時にふと思った。

「70人のところに70個持っていくのって、ありなのか?」

いや確かに70人くらいと聞いてたら普通、念のため80個とか、キリよく100個だよな〜と、聞いてて僕も思いましたよ。笑

実際足りたかどうかは分かりません。差し入れに慣れてない若林さんのプチ失敗エピソードとして話していましたが、これ、ものすごく若林さんの人柄が出てる気がします。

「70人」を数字ではなく、「1人1人」と考えたからこそピッタリの数持って行ってしまったんではないかと。考えすぎでしょうか?ピュアでたりなくて、現役でバリバリ情熱がある人です。

この記事の見出しはCreepy Nutsの楽曲の歌詞から。

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