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『セルフイメージ』が変わった私の体験談

「いつか~をやってみたいと思ってるんです」


人と会話をしていると、ふとした瞬間に、自分が抱いている夢や願望に話題が及ぶことってあります。


そして、そのあと


「でも、今は忙しいから、ちょっと難しいですね」
「定年後の楽しみに取っておきます」


という展開になることが少なくありません。


物事の判断は人それぞれです。


今の自分の仕事、環境を受け入れ、その責任を全うする。それは人として、とても立派な態度だと思います。


ですが一方では、


せっかく、やってみたいという大切な願望が胸の中にありながら、将来までその願望をかなえることを我慢するというのは、ある意味では、手前勝手で都合の良い考え、との見方もできます。


なぜなら、そんな将来が確実に訪れることを、神様が保証してくれるわけではないという現実があるからです。



人間は明日、自分がどうなっているかすらわからない不確かな世界を生きています。


「いつか~をやってみたい」。これは「永遠にやらない」と同義である、と聞いたことがありますが、


人はそれくらい、自分が今持っている日常生活のパターンから抜けだし、変化の一歩を踏み出すことが難しいのです。


実をいうと、他でもない私自身がもともと変化を好まないタイプの人間です。自分に変化が必要だとわかっていても、その変化によって降りかかってくるであろうストレスを考えて、一歩を踏み出すことを思いとどまってしまうんです。


せっかく人生で実現したいことがあるのに、日常を変化させることをためらってしまう。


本来、人生は楽しむためにあるはずなのに...


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セルフイメージの呪縛を抜け出す


人がこのように、今ある現状にとどまろうとする判断には、私たち各々が、自分自身に対して抱いている『セルフイメージ』が大きな影響を及ぼしているといわれます。


私たちの潜在意識がセルフイメージが崩れないよう、守ろうとすることで、現状を維持する行動をとらせるのです。


現状から抜け出すような行動は、生き物にとっては、一歩間違えれば命を危険にさらすことになりかねませんから。


セルフイメージとは、読んで字のごとく、「自分はこういう人間だ」というイメージの事なのですが、


認知科学の分野の理解ではより厳密で、『他人の目に自分がどのように映っているかについての自己認識』を指します。自分が思うだけでなく、他人からもそう思われているだろうという自分像のことです。


この自分像は、私たちがそれまでの人生で獲得してきたいくつもの信念によって形作られています。


そして重要なことは、「自分はこういう人間だ」という信念そのものは、もともと自分の中に初めから備わっていたものではないということです。


それは、私たちが自分以外の人が発した情報を認識し、それを受け入れたことにより成立したものなのです。


例えば、親や友人、学校の先生があなたについて語った言葉やあなたの行動に対して取った反応などを、あなたが受け入れたことで、あなたの信念は成り立っています。


セルフイメージというと、生まれたときから備わっている、自分特有の個性という風に理解しがちですが、実はそうではないのです。


セルフイメージとは、そもそも周囲の情報が生み出しているものなので、固執する必要のないもので、自分次第でいくらでも変えることができるものなのです。


この程度のもののために、不自然な形で、自分を今ある現状へと押しとどめてしまうと考えると、ちょっともったいないですよね。


先ほどお伝えした通り、私には性格的に変化を好まないという特徴を持っていました。これは、私が両親が高齢で(母が45歳の時)授かった一人っ子として、過保護に育った体験が強く影響していると自己分析しています。


自分をリスクから遠ざけようとする心理が働いてしまい、変化を恐れてしまうんです。


ですが、私にはそんなセルフイメージを変えるきっかけを得た体験があります。今回はその体験をご紹介します。


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自分の信念を壊す体験をする


これは、今年のことで、直近の体験です。


私には投資家として14年生活してきた過去があるのですが、その中で、自分の能力ではこれ以上の資産規模に達するのは不可能と確信に至った時期がありました。


特に、2012年から長期投資に転じ、資産の規模が安定し、かつ、定期的にキャッシュフローを受け取れる状態になったことにより、徐々に長期投資家としての自己イメージが強固になっていきました。


変化の必要性を強く感じながらも、安定した環境を脱することを拒絶したくなる、というジレンマに陥っていました。こうなると、まるで落とし穴に落ちたかのようで、なかなか自分の力で抜け出すことは難しかったです。


しかし、今年2020年の4月に全資産を成り行きで売却するという急な判断を下したことにより、それまでのセルフイメージが一瞬で崩れました。


そして、その結果、メンターから教えを受け、独りでネットとパソコンを使い富を得るという学びの環境に飛び込むことができました。現在、非常にありがたい学びを続けることができています。


投資家として生計を立てるという生き方とは全く異なる人生ですが、現時点から振り返ると、これは本来自分が求めていた願望であったように感じるのです。


自分の居心地のよい環境から『一歩』踏み出す


冒頭でお伝えした通り、多くの場合、人には日常生活を繰り返す中で出来上がった、踏み固められた道というものがあると思います。


人は普段、通り慣れたその道を歩いていると、心理的にとても安心できます。何か想定外のトラブルに見舞われる危険も少ないので、とても居心地が良いのです。


ですが、セルフイメージを新たなものにし、自分の夢、願望を実現するためには、そのような居心地のよい環境からその外側へと一歩を踏み出す必要があります。


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では、その最初の一歩を踏み出すためにはどうすればいいのでしょうか。


それは、まず日常生活で踏み固められた道から外に出るという習慣を身に着けることです。


例えば、


・いつもの帰宅ルートとはあえて違う道を使ってみる。

・関心のあったスクールに通ってみる。

・エステの体験サービスに申し込んでみる。

・通りすがりのマニアックなお店に入ってみる。

・紹介された人に会ってみる。

・週末を使って、ちょっと日帰り旅行をする。


などです。


私は、ピアノの合同レッスンに参加したことがきっかけで、ある会社の社長さんと出逢い、そのつてで経営者団体に加入し、その団体の運営責任を任され、それまで考えもしなかった幹事役として会員さんのお世話をし、事業者として新規事業の挑戦をさせていただく


という体験をしたことがあります。ほんの小さな人との出会いにより、はずみ車を回すように、事態が展開していき、人の人生を変化させることがあります。結局、この経験も今、メンターのもとで学ぶ準備段階であったと感じています。


まずは、いつも通る道を変えてみる。


そんな小さな『一歩』がセルフイメージを変化させ、自分の望む現実を引き寄せるきっかけになるのだと感じています。


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