見出し画像

韓ドラ視聴記録〜未生(ミセン)

Netflixで見終わった韓ドラの感想記録です。

韓ドラにハマるキッカケとなり
最初に観たのは2年半前でした。

その後、相当な本数を観ても常にマイベスト3️⃣に入る大好きなドラマですが、少し前に主人公を演じたイム・シワンさんのファンミーティングに行ったのをキッカケにまた(何度目😅?)見直してみました。

放送当時ちょっとしたムーブメントとなり、その後、様々な賞を受賞し、“社会人のバイブル”とも言われるドラマですが…

社会人だけでなく
生きること、自分らしさを問いかける内容だと思います。

【あらすじ】ネタバレない程度に

幼い頃に才能を見出された囲碁、プロになるべく青春期、思春期の全てを囲碁にかけて没頭したものの、夢破れた若者。

イム・シワン演じる主人公チャン・グレ

何をやっても上手く行かず、逃げても逃げてもどこにも居場所がなく、挫折を繰り返した中でやっとコネで入った会社には、幼少期から受験勉強に励み、良い大学を出て大手の企業に入ることを期待されて育ってきた同期や先輩ばかり。

そんな中で世の中を何も知らずに狭い囲碁の世界だけで生きてきた、電話ひとつまともに対応も出来ない主人公がこの会社で生き残るべく奮闘するが…

【見どころ】
何もできない自分に落ち込みながらも
その時その時で出来ることを一つ一つ理解し
自分の居場所を見つけていく主人公

逃げた囲碁だけど、その経験を活かして
問題にぶつかる度にゲームに見立てて果敢に勝負する様子は何も知らないからこその怖いもの知らず…

そんな彼に何もできないくせに!とバカにしていた同期や上司たちが少しずつ心動かされ、
仲間として認め助け合う中に珠玉のセリフが散りばめられています。

【感じたこと】
“歩くだけじゃ道じゃない
前に『進む』から道は出来ていく”

“人生ってひとつひとつ扉を開けていくこと”

韓国だけでなく行き過ぎたエリート至上主義がもたらすワカモノへの弊害…
勉強しか知らず、勉強だけが生きること、への警鐘を鳴らしながらも閉鎖的には描かず、今やるべきことを見つけて前に進んで行こう!と思える爽やかで見ると元気になるドラマです。

また出演者たちはとても豪華で
個性的なメンバーが、まるである会社のドキュメンタリーかのようにリアルに演じているのも見どころです。

中でも同期のひとりチャン・ベッキを演じたカン・ハヌルさんの演技は最高です。

カン・ハヌル演じる同期のチャン・ベッキ

ずっとやってきた勉強、そこには全てを犠牲にして人生を賭けた自負と、語学をはじめ何でもできるんだという自信から他のインターンのようにあからさまにライバル視もせず、むしろ憐みのように見る存在だった主人公が着実に成果を上げる様子に抑え切れない嫉妬をし、自分の方が上なんだ!と崩れつつある根拠のない自信が揺らぎ、もがき苦しむ様子。

怒りに近い嫉妬心が主人公の仕事ぶりと日々接するうちに自分の愚かさを認めざる負えないことに苦悩する様子。

そんな演技がとても自然で素晴らしいのです✨

そして同期、紅一点で華を添えるかのようでありながら実は大企業特有の男社会、女はコピーとお茶汲みにしか見ない古い体質の中で仕事どころか「存在」すら認めてもらえない…
自分は何のために出社してるのか?
女性が会社で働くことはできないのか?

と賢くも気の強さもあり、冷静だけどユーモアもある魅力ある同期、アン・ヨンイを演じるカン・ソラさんもステキな女性像でした🧡

カン・ソラ演じる同期のアン・ヨンイ

今ならハラスメントで訴えられるけど、このドラマが放映されたのは10年以上前のこと。
日本でも男女雇用機会均等法から女性の活躍が期待されましたが、採用されてもどう扱ってよいのか会社としても試行錯誤の時代は長く続きました。

上司、同期、主人公…いろんな立場の出演者の気持ちになって感情移入して見るのも楽しいかもしれません。


全20話と長めですが
見終わった時には前向きなパワーが得られていると思います。

以上、“ミセン”の視聴記録でした。

この記事が参加している募集

#テレビドラマ感想文

21,436件

サポートをしていただけた際は、収益は『ファシリティドッグ』へ送ります。 病院で長い時間を過ごす子どもたちが少しでも笑顔になれるように。