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必見~ココが違う!いい先生の条件とは~


教諭A「僕は子どもたちにとっていい先生になりたいです!」

管理職B「いい先生ってどんな先生と思っているのかね?」

教諭A「優しくて、わかりやすい授業ができて、安心した学級づくりができる…ですか?」

管理職B「わかってないね、先生。いい先生っていうのは子どもたちに正面から向き合い、子どもに寄り添う先生のことなんだよ!」

学校の先生をされている方なら一度は耳にしたことのあるワードがたくさん出てきているのではないでしょうか。「優しい」、「わかりやすい授業」、「安心した学級」、「正面から向き合う」、「子どもに寄り添う」などなど。もちろん親さんもそれらの要素を求めて居られる方も多いのではないでしょうか。

しかし、僕はこうした表現は良くも悪くも「ありきたり」だと思っいます。(決して否定しているわけではありません。)そして、客観的に測ることが難しいものでもあります。今回は、「『学力』の経済学」に書いてあることを元に、いい先生とはどのような先生なのかを考えていこうと思います。

✓「いい先生」を学力から考える

例1
「僕は高校のA先生に出会って、人生観が変わりました。A先生には感謝しています。」

ここでは、「A先生」は「僕」にとって極めて素晴らしい先生だったことでしょう。そして、それは生徒としての「僕」にとっては「いい先生」ということになります。しかし、そこにこのような事実があったらどうでしょう。

「けれども、A先生が担任になってから、僕のクラスのテストの平均点が5点下がりました。」

この事実により、「A先生」は「僕のクラス」みんなにとってはテストの点数を下げてしまった先生になってしまいます。(もちろんA先生が原因かどうかはわかりません。しかし、客観的に見た時に、この事実は極めてその先生の評価基準にマイナスに働くと考えられます。)

例2
「この学年のテストの平均点は他の学年より優れており、いつも80点を超えている。」

これが事実だとすると、一体だれのおかげでこれだけ高い平均点が出てくるのでしょうか。皆さんの推測通りですね。この結果が「担任の先生のおかげ」ということは難しいですよね。この学年の担任の先生は「いい先生」と呼ばれることもあるかも知れませんが、おそらく子どもたち自身の力量であり、それを維持しているだけと捉えることができます。


例3
「5年生の時、平均点が50点だった学年が6年生になってから70点になった。」

平均点からして、相当勉強が苦手な学年のようですね。でも、ここでの事実は学年があがると平均点が上昇したということです。ここから言えることは、それぞれの担任の先生が学力向上に対して力をいれたということが言えます。例え全国平均には及ばなくとも、学年の底上げを図ったということはその学年の子どもたち、あるいは親さんにとって「いい先生」という評価が与えられるのではないでしょうか。


✓「いい先生」になるためには

ここまで学力という観点から「いい先生」とはなんぞやということを考えてきました。では、最後に実際に学力の観点から見て「いい先生」になるためにはどうすればよいのでしょうか。残念ながらここにはまだまだ日本の教育学が及んでいないようです。しかし、本には、このような衝撃の事実が書いてありました。

「教員研修に教員の質を高める効果はほとんどない」

あれまーって感じですね。でも、学校の先生ならどこかその理由もわかる気もしませんか?あれだけやらされ感満載の研修では、教員の質どころか興味もわきません。今僕が参加させてもらっている勉強会では今後自分で研修を組み立てる形式でしていく予定です。つまり、子どもたちにも求めているように、自分が主体的になって学びを進めていくことが今僕たち現場の先生ができる一番の「いい先生」になる方法なのではないでしょうか。

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