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鈴を持つ者たちの音色 第五十五話 ”べリューの奪還②”

”グランドライン”の本部には大叔母はじめ”ズズモノ戦士”と本部員総動員で集まり、海底都市”リニューの奪還戦争”について会議を開いていた。

内容は昨日の”べリュー”へ向かう艦船内からの映像と内容だ。 
これらは要所要所短く編集されて、ミューマンから送られてくる。

大叔母:「まさかね。別の海底都市が”アイツラ”の城だったとはね。」

総裁ブルー:「それに移動手段が”穴(ホール)”だったとは。しかし、これは思いがけない筋書きが見つかったもんですね!

キックス達が上手く穴を塞ぐことができたら、今度はすぐにアトヨーT星へ飛ばないといけない。ウカウカしていたら、どんどん生産された”アイツラ”は再度海底都市”べリュー”へ集められる。そうしたらキックス達や”GI”の手に負えないぞ。」

副総裁:「穴を上手く塞ぐ。という事はほぼべリューを奪還できた。という事になる。そこへ再度”アイツラ”を送り込まれたら”悪いぞ”。一度塞いだ穴もまた開けられる。」

大叔母:「これは早急に戦争の準備をせねばいかん。先ずI(イチ)に、べリュー奪還とともにアトヨー星へ向かう隊の偏列。

そしてII(ニ)に、来世への大戦”へ向けての召集じゃ。」

WO(女):「”アイツラ”は穴(ホール)がお好きね。まるで”海モグラ”と一緒。」

ME(男):「べリューの奪還時における戦況はどう見ますか?数的には不利。もし増強するなら”穴(ホール)”を塞ぐ前にこちらから逆にその”穴(ホール)”を利用して、何人か乗り込むことも考えたら?」

GA(我):「”穴(ホール)”の仕組みもわからずにそれは危険だ。”来世”や”過去の世”に渡る”穴(ホール)”だぞ。
変に入ったらもう一生出てこれない。って事だってあるかもしれない。
それをやるならもっと”穴(ホール)”を調べる必要がある。」

WA(輪):「何をするにしたって時間がないわね。」

リング:「仕組みはわかるぞ。”アイツラ”の身体には黒い鉱石が埋め込まれている。それは”アイツラ”の生産されるアトヨーT星に無限にある”石”だ。地球までこれる宇宙船の動力になりや、”アイツラ”を”世”を超して移動させ、そして地球が反応して”引力の谷”へ吸い寄せる力ともなる鉱石。
その鉱石を持つなら”穴(ホール)”べ入り”世”を超えて移動できるかも知れぬ。」

WO(女):「大叔母は海底都市”べリュー”までは移動できないの?」

大叔母:「わたしゃ”世”から”世”へはそのワームホールを利用して移動できる。それが今のところは”来世の世”ではBARホール奥の部屋であり、”過去の世”の灯台。そして”現世”からは”天路の頂”じや。
”現世”内ではここ”グランドライン”からは出られぬ‥。
(その時、大叔母に何かの考えがチラついた。)

うむ、ちと待てよ。
先ほどWO(女)が、”穴(ホール)=海モグラ”と言っていたな‥。
確かに‥、”穴(ホール)と言ったら海モグラ”だよなぁ。
もしや‥いや、まさか‥。
”アイツラ”の、
”穴(ホール)”をつくったのは”海モグラ”? 

大叔母はふと何かずっと開けていなかった箱があったのに気づき、開けるか開けまいか、迷う少女のような感覚に見舞われた。」

RI(凛):「(そういえばグッドがよく黒い鉱石を集めていたな。あれは一体何だったのだろう?
大叔母だってそうだ。あんなに”アイツラ”を沢山破壊してきて、”アイツラの体内に埋め込まれている黒い鉱石の存在を知るはずがない。”ふたりは石について何か隠している”)」

大叔母:「総裁。戦争に向けての隊列についてじゃが‥
わしゃ隊列から外れる。」

皆、どよめいた。

総裁ブルー:「大叔母、、それはどういうことでしょう、、大叔母がいないと、、我が戦力は頭脳を失った羊の群れとなるでしょう?」

大叔母:「総裁!何を言っておる!皆に失礼じゃ。いいか。何も”知らぬふりをする”とは言ってはおらん。ただ、私は地球規模全体の指揮を取りたいと、おもっておるんじゃ。これからおこる戦争はもはや、過去から来世だけじゃない。地球を飛び越えた宇宙の中にまでを含めた広すぎるぐらいの戦いの嵐じゃ。わたしゃその広すぎるぐらいの全体の嵐を沈める指揮をしなきゃいかん。
わかるな。総裁!お前がしっかりせんと。」

大叔母:「そこでじゃ。隊列の編成じゃが、”べリュー奪還後を皮切りに

I(イチ):アトヨーT星への宇宙部隊にはBOO(武)、大男ガイムを中心とした大獣隊を派遣。
これは”ズズモノ”を中心とした強者をできるだけ”来世の大戦争”へ残したい為、惑星には一体で大きな破壊力を持つ大獣隊を向かわせる。

そしてII(ニ):来世の大戦争には、残りの”ズズモノ”に向かってもらう。巡回員ゴールド、リングも同じじゃ。頼むぞ。

大戦争中には”現世”を”機械秘書”と”RI(凛)”に留守を護ってもらい、
”過去の世”はグッドを中心とした”奏組”で護ってもらおう。

私は宇宙全体の指揮をとり、戦況をみながら駒を動かすこともあるかもしれぬ。その時はよろしく頼むぞ。」

===”GI”の艦船は予定通り5日目の朝に着いた。辺りは暗い。キックス達のメガネのアイテムが早速役に立った。
視界が昼のように明るく見える。
静かに艦船を降りる一同
巡回員グリーンだけが艦船に守衛として居残った。

メガネに映された”アイツラ”の数は220体。
”グランドライン”へ行って戻っただけで20体も増えていた。
艦船の接岸を待ち構えていた”ゼファー”の一団が茂みから現れた。

「隊長。何とかしのぎましたが、戦況変わらず。”アイツラ”は着々と個体をここ”べリュー”へ送り込んできてます。何体か破壊しましたが、なお個体は増え続けてます。」

GI:「留守にして悪かった。何とか凌いでくれてありがとう。よくやった。戦力になるかわからないが、応援を連れてきた。キックス兄弟だ。仲良くやってくれ。」

おお!と士気があがった。

キックス兄弟は他の”ゼファー”の隊員にもメガネを配る。

おお!とこれまた喜ばれた。

”GI”を筆頭に、渡鳥のV字フォーメーションでべリューのテッペンへ向かう。
仲間を絶えず視界に入れるフォーメーションだ。
”ゼファー”は人数こそ少ないが結束は堅い。

早速”アイツラ”が現れた。”GI”の両脇にいる女海賊の兄弟が躊躇なく砲撃を開始する。
左右に一体ずつ。
女海賊ウラとオモテはロックオンされたボタンを押すと簡単に”アイツラ”を撃破できた。

女海賊ウラ:「へっへー。どんなもんだい!」

女海賊オモテ:「それにしてもすごい威力だな。この砲撃車」

キックス①:「だろう⤴︎ただ。気をつけろ。こちら側の攻撃力はあるが、向こうからの攻撃には弱いから。
あと、サブマシンガン機能もあるから。
相手が近寄った時にはモードを切り替えるといいよ。」

女海賊双子:「おお!ラジャー!」

闇に隠れた”ゼファー”部隊は突き進む。 

今度は右サイドから”アイツラ”が攻め込んできた。3体。
すぐに女海賊ウラが砲撃車を向き直し旋回しながらマシンガンモードで攻撃する。
弾が流れるが、一体を破壊した。
2体が迫ってくる。
”GI”が刀を抜いた。変わった刀だ。刃先がギザギザにチェーンソーの刃先のようになっている。
”GI”はそれを当てがうように”アイツラ”に引っかけてから、おもいっきり引き斬る!
なるほど。ただ刃物を斬りつけるよりも破壊力がある。何かしらの液体が反応したのか、”アイツラ”が爆発した。いつの間にか”GI”は同じく2体を同時に爆破した。

順調にてっぺんへ向かい突き進む。

===この”べリューの奪還戦争”はミューマンから映像で本部へ届いていた。
本部員の何名かはその映像を見て興奮し、スポーツのサポーターのように画面に釘付けになった。

大叔母が総裁ブルーへ「ちょっと”過去の世”へ行き、グッドと会ってくる。」と言ったのがWO(女)へ聞こえた。
WO(女)がこっそり後をつける。

グッドの研究所の中。
大叔母がグッドと何やら話をしている。

大叔母:「黒い鉱石だが、どのぐらい集まった?」

グッド:「着々と形にはできた。あとは実戦のみ。」  

大叔母:「間に合ってよかった。使わせてもらうぞ。」

グッド:「ああ。」

大叔母:「ちと。聞きたいことがあるんだが、剣士G,GO(豪)、GE(ゲン)が使う剣はアトヨーT星から取り除いた鉱石を使っているか?」

グッド:「左様で。あの鉱石は加工するとガラスと似た性質を持ち、切れ味がどの鉱石よりも鋭く、どんな固い物を切っても刃こぼれせず、頑丈だ。そして、何よりそれを使う者次第で成長し、”アイツラ”には一太刀加えれば”アイツラ”はそのダメージにより爆破する。
大地の光を浴びてより、妖力を増す。
恐ろしい剣じゃが、あの3人なら、それをも超す力を得るだろう。」

大叔母:「あなた。子供の未来よりも、この戦争を止める方を重要視しているね。なぜだ?あんな子供に恐ろしい剣を使わせて。
妖力を増したらどうなるか?わかっているだろ!」

グッド:「私はこの世に生き、自分の命よりも大事な物を失いました。この戦争がある限り、それは終わらない。実の子を犠牲にしてまでも戦争は終わらせないといけません。悲しみは続かないようにせんと。」  

大叔母:「嫁さんのことを言ってるのか。いつまでダラダラと。しょーもない。だから言ったんじゃ。再婚相手を見つけろ。と。」

大叔母:「グッド。いいかいよくお聞き。お前の嫁さんが命懸けで護った”積み木の丘”じゃが、一度開放するぞ。”アイツラ”の囮に使うのじゃ。
”アイツラ”を誘い出し、剣士三人衆を”べリューの地”へ送り出す。いいか?」

グッド:「開放?‥おお‥開放かぁ。あの時を思いだすなぁ。あの積み木の丘の穴封じ。よくぞ気づいたもんだ。うちの嫁は‥」

===グッド嫁 積み木の丘

グッド嫁は有名な剣士だった。当時は男に勝る女剣士は皆無で、グッド嫁は目立った。

どこに行っても女が腰に剣を差し込んでいる姿を見るだけでグッド嫁はチヤホヤされた。
そんなグッド嫁を見て、グッドは一度も恥ずかしいなんて思う事はなかった。むしろそんな嫁を誇らしいと思っていた。
そんなある夜。
当日”アイツラ”をほぼ壊滅したという部隊が再度”アイツラ”に襲われた。
なぜ?壊滅させた”アイツラ”が?
皆んな疑問に思った。
壊しても壊してもやってくる”アイツラ”。
剣士たちは”アイツラ”の幽霊に怯えていた。
壊しても壊しても幽霊になってやってくる。これは祟りだと。
そうして”アイツラ”はどんどん増えていった。
剣士達の戦闘意力が無いうちに。

そんな時だ。グッド嫁は”積み木の丘”から”アイツラ”が出てくるところを見てしまった。
そこで気づく。
壊滅させたのに”アイツラ”が現れた原因。
幽霊でも祟りでもなく、積み木の丘の穴から湧き出てきていたからだ。と。

そんな話をグッド嫁は剣士達に言ったところで、剣士達は余計話から逃げた。
積み木の丘の穴は幽霊の出る穴だ。近づくなと。

仕方なくグッド嫁はたったひとりで積み木の丘へ行く。”穴を塞ぐ”ために。

グッド嫁の太刀捌きは見事だった。
穴から這い出る”アイツラ”をバッタバッタと薙ぎ倒していく。
グッド嫁の体力は限界にきていた。
そしてその日最後の一体。‥。
相打ち、だった。
グッド嫁はとうとう力尽きる。
顔には満月の光が当たる。
穴を‥穴を塞がねば‥。
這って這ってようやく石を探し出す。
その石に剣先でメッセージを彫る。

最後の力を振り絞ってその石で穴を塞いだ。

それが積み木の丘伝説のはじまりだった。

グッド:「肝心な時に男は何もしない。できない。情けなかった。」

大叔母:「わかっておる。お前は情けのないやつじゃ。反省せいっ。」

グッド:「冷たいねぇ。まぁ。そんな思い出を嫁さんの為にも語り継いでいくさ。」

大叔母:「ああ。語り継げ。グッド嫁と、これからのお前の子供達の伝説を。」

グッド:「ああ。畏れ多いよ。俺だけだな。いつも。、ここぞという時に留守番だ。」

大叔母:「留守番もれっきとした役割だ。ちゃんとヤレよ。」

===海底都市べリュー

戦況はキックス率いる”ゼファー”部隊が有利に進んでいた。しかし、”アイツラ”も賢い。
こちらの戦況が有利に進んでいると見せかけて罠を仕込んでいた。
てっぺんまではまだ半分も到達していない。
キックス率いる”ゼファー”部隊が勢いよく登ってきているその時だ。
”アイツラ”は射程距離を測っていた。地面に一列で隠れていた。そこから起き出し砲撃のやり返しだ。

ドカーン
ドッカーンと仲間2名がやられ吹き飛んだ。
それでも”ゼファー”部隊の隊列はV字フォーメーションを立て直す。グイグイと爆破の中を突き進んでくる。

前から三列目にいた中年海賊”ダッシュ”が長ーいオタマの様なカップの部分に丸い手榴弾の様な物をセットし、ビョンビョンと次々と遠くへ投げつける。
正確に等間隔に”アイツラ”が爆破していく。

どうやら”ゼファー”部隊には爆薬の知識があるようだ。
1番後方の隊列員に爆破でとんだはずの生き残りの”アイツラ”が襲ってきていた。
中年海賊”ダッシュ”がそれを見計らって握っているボタンを押す。
すると1番後方の地面が次々と爆破していって、1番後方の隊列に手が届かないうちに撃破できた。

てっぺんへ登り続けている間に地雷を植え込んだのだろう。戦争慣れしている。

半分あたりまで来ただろうか。一旦休憩し、息を整える。

GI:「メガネをみろ。今大体この場所で半分来たかどうかだ。しかし、この通り破壊した”アイツラ”は半分どころか50体にも届かない。
これが何を意味しているか?
ここからが地獄だっていうことだよ。
命欲しけりゃ踏ん張っていけ!わかったな。」

キックス①:「”アイツラ”は一体何を考えている?ここまでたったの50体しか向けてない。どういう作戦だ?」

GI:「ここから”アイツラ”は数で押し込んでくるはずだ。ここからはフォーメーションを変える。四角形フォーメーションでほぼ固い防御体勢で行く。俺は四角形のど真ん中へ陣取り四方面から、お前達をカバーする。
攻撃力がある女海賊ウラとオモテは四方面前、両角へ。キックス①②は四方面後ろ、両角を頼む。」

キックス②:「女海賊ウラとオモテは砲撃砲を潰される可能性がある。その時はいつでも砲撃砲をすて、自分の得意な攻撃体制に変えるんだ。」

GI:「もし四角形が崩されたら小四角形へ縮小。戦況がもし、不利になってきたら、それに応じてどんどん皆の離れた距離を四角形を保ちながら縮めてくるように!」

皆一同:「ラジャー!」

キックス①②:「(さすが名前の知れた大海賊。数は”小”成りとも”大”とも偽る。まるで小さな鳥が翼を広げて威嚇しているようだ。)」

この”べリュー奪還戦争”の経験から”キックス兄弟”はまた大きく成長する。人を上手に使える能力を身につけるのだった。

若海賊ノリ:「来るぞ!」

前方から地鳴りがし、何体もの”アイツラ”が迫ってくるのが目に見えた。
”GI”が言うように”アイツラ”はここで畳み掛けてきた。

”GI”:「さぁ。お手前拝見だ。ザッと50!行けるか?キックスさん達よー!!」

キックス②は半分から右側、
キックス①は半分から左側、へと”ミューマン”を操り駆け上がる。と、見せかけてお互いの”ミューマン”は”X(エックス)”の文字のように、「やはり逆だわ。」と逆側に舵を取り直す‥、?と思ったら‥

「ズバババーバーン!!」

”ミューマン”がお互いすれ違い、入れ替わって間も無く、すぐに50体いた前側の”アイツラ”が斬り壊された!
爆破音と同時に赤い炎がメラめく。
爆破音と同時に”ミューマン”は50体の後列側に移動していた。速い。
今度は同じくして赤い炎がメラ消えないうちに爆音と共に再度メラめいた。

「ボボボボ、ボッゴーン!!」

あっという間に、25/50(50分の25)にはなっただろう。
先ほどの”アイツラ”の厚みより、かなりの”薄み”を感じる。
そこで”アイツラ”も奇襲をかけてきた。

GI:「なんだと!」

副隊長シン:「上だ!」

海賊メインの集団組織”ゼファー”は”海”と”陸”なら誰にも負けない。しかし、”空”となるとどうしようも無い。
”空”から現れた”アイツラ”を見て海賊たちは動きが止まってしまった。

中年海賊ダッシュ:「まさかな‥上からなんて‥ちくしょう。どう戦えばいいんだ?うん?待てよ。隊長は危機的状況になったら四角形を縮めろ。とおっしゃったな。
おーい!皆んな!縮小だ。皆の距離を縮めろー!」

ゼファーの四角形は小四角形になり、中央の”GI”に近くなり、指示が聞こえやすくなった。

GI:「皆んな!メガネの数値を見よ!”アイツラ”の数はどんどん減っている。我らの戦況は明るいぞ。怯むな。”空”から弾が飛んできても皆の方陣は崩れない!」

”空”からの攻撃がくる!
女海賊ウラとオモテが砲撃車のマシンガンで何個かの砲弾を撃墜したが、それも追いつかない。
ゼファーの四角形は小さくなった為に、方陣のわきに何発か落ちた。
そして皆の真上に砲弾が雨のように降ってくる‥

女海賊ウラ:「(怖い。目を閉じていた。でも何だかおかしい。生きている。目を開けてみる)
えっ?!」

キックスが操る”ミューマン”が皆の頭上にいて、砲弾の一個一個をデコピンで跳ね返し、上手に”アイツラ”へ打ち返していた。
ズキュンズキュンと一体ずつが”空”から落ちてくる。まるで鳥猟みたいだ。

GI:「何なんだ!これは!」

皆んなのつけるメガネの数値が上がっていく。

あっという間に気がつくと、”上”(空)にも”下”(陸)にも”アイツラ”の姿は無かった。

”ゼファー”の隊員達は口を揃えて言う。「あと50体!!」

30対220が、今じゃ20:50だ。

”ゼファー”の士気は急上昇だ。
このままの勢いで、てっぺんまで駆け上がる。










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