3Dプリンタ用PLA樹脂の乾燥について

FDM(積層)3Dプリンタに用いられる樹脂材料は湿気に弱く、吸湿により大きく劣化する。
筆者は主にPLA樹脂を使用しているが、碌な対策もしないまま梅雨〜夏を経験してきたフィラメントたちは最近よく詰まるようになってきた。
といってもノズル自体は詰まっておらず、どうもそれより上、エクストルーダー〜ヒートブロックの間で熱され、太ってしまうせいで樹脂が射出口まで届いていないようだった。
上からフィラメントを押し込んでも進まず、かといってノズルは詰まっておらず、途切れ途切れに(ミシン目状に)出力されることとなる。
恐らく、樹脂内の水分子がベーキングパウダーにおける炭酸ガスのような働きをしているのではなかろうか。

さて、一度吸湿した樹脂を乾燥させる道具もあるようだが、そこまでお金をかけるのも馬鹿らしい。樹脂内に取り込まれた水分子を分離するために重要なのは加熱と吸湿だろう。しかし、我が家のオーブンの最低設定温度は100℃なので、PLAの物性を考えるとドロドロのゴミを生み出すだけである。
そこで筆者は冬ならではだが、こたつを利用することにした。
密閉タッパーにフィラメントとシリカゲルを入れ、そのままこたつ(強)につっこむ。
一般的なこたつ(強)の温度は恐らく40℃強と推定。PLA樹脂と水分子を分離するのにちょうどよいだろう。
品質改善が見られるか、結果が出次第追記する。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?