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#思考の遊び
「やらない自由」と貧困の連鎖
人類は分業を重ねて進歩してきました。今日、我々は様々なことに対して「やらない自由」を行使し、それによって得た時間を自由に使う権利が与えられています。しかし、分業には「やっていたら得られた経験」を得られないという欠点があります。
文明の利器がない場合、「やらない自由」は存在しません。自分で衣食住を揃え、毎日の生活を送るだけで精一杯だからです。しかし文明の利器が揃い、分業体制が確立すると、衣食住
思考の遊び:オーダー理論と情報戦の重要性の変動
オーダー理論とは、「一人の人間が考慮することのできる限界人数は高々数百人である」という公理に基づく社会構造の理論です。この公理自体は反証の無い仮定ですが、一般的な情報戦の基本戦略はこの理論を前提に組み立てられている事が多いため、社会構造に合わせた情報戦の形態と共に今回のコラムで紹介します。
なお、この公理は「普通の家庭や集落、人生において所属する様々な集団において一人の個人が数百人以上の人間
コラム:アメリカの騒乱と自由と平等の対立
現在アメリカは国内分裂の岐路に立たされている、と言っても良いでしょう。BLM運動の盛り上がりは加熱を続けており、良いチェンジも悪いチェンジも起こりうる状況です。この戦いは本質的にアメリカ人が抱えている『自由』と『生命』、特に『生命』のための戦いであると言えます。
今回のコラムでは、アメリカという国家を地政学的に評価し、そして争乱の原因までを考察します。
1.ローマの後継、アメリカ 現在のア
コラム:サービス業の発展とモルガンのイカサマ
現在の社会の発展を支えているのは基本的には第三次産業、即ちサービス業やコンテンツ産業です。これらの業務が作り上げた価値がGDPを肥大化させ、人々を豊かにしています。しかし、「人々が生存するのに必要な資源」、即ち物資のみを扱う地政学の目線で見ると、社会のこの構造には疑問が残ります。
1. 第三次産業の地政学的評価
今回のコラムは過激な指摘が多いため、以降の文章には全てゾーニングを掛けます。以下