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還暦男のターゲットは若い女性じゃないのかートップガン マーヴェリック

#トップガンマーヴェリック #映画 #日々雑文 #PS2023

女性のアンチエイジングは嗜みレベルにメジャーだが、どうやら男性もアンチエイジングに励んでいるらしい。AGA治療、ジム通い、男性用エイジングケア化粧など。男性向けの美容整形のシミシワ取りも広告で見る。
バイアグラ販売前から、マムシだのマカだの精力剤はたくさんあった。
男も若さを維持したいし若返りたいのは当然だ。それを実行するかしないかは個人の考えだが。

還暦を迎えるトム・クルーズのアクション映画、なんの違和感も持たず「カッコイイ!」「アクションすげー!」「トム・クルーズ、衰えを知らぬ!」で鑑賞したトップガン マーヴェリック.
ストーリー展開、映像共に満足して鑑賞できたけど、ひとつ違和感があった。

還暦間近の男性は、同世代の女性と恋愛したいのか。
なぜ恋に落ちるのが元恋人のペニーなのか。

この手のアクション映画は恋愛要素が絶対あるが、なぜ還暦男が若い女性と恋に落ちないのか。
ここが不自然というか、若返り願望を持つ男性の気持ちを描いてない部分だなと感じた。

好みはあるがアンチエイジングに励む男性の恋愛相手は、自分よりひとまわりは年下の若い女性じゃないのか。同年代や年上の女性は明らかに恋愛対象じゃない。自分と同世代の女性は恋愛対象にならず、知人友人の感情しか持たない。
アンチエイジングの効果を確認するには、若い年下の女性との恋愛も含む。

「イケオジ」と呼ばれる日本の50代男性俳優をもてはやしているのは、若い女性たちだ。「イケオジ」たちは、少しくたびれた感じがあるけどカッコいいのである。シワや白髪を隠してないのに魅力的なのは、老いを感じさせないからだ。
老いと年齢を重ねるでは天と地の差がある。だから「イケオジ」が若い女性の恋愛対象になる。

主人公トム・クルーズがあれだけ老いを感じさせないのは、体型・身のこなし・頭のキレだ。髪の毛の質感がかわりシワが増えても、「老い」より「歳を重ねた」感が強いのだ。
男として現役ならば、体型を維持して高級スーツに身を包み、若い女性をこなれたエスコートで時間を共にするのではないか。自分からでなく、若い女性から惚れられるのがアンチエイジングの効果じゃないのか。繰り返すが決して自分と同世代の女性は恋愛対象にはならない。

アンチエイジングで主人公ピート・ミッチェルの現役感を出したいなら、教え子の女性パイロットか基地の仕事をしている若い女性との恋愛描写が不可欠だった。
同世代で元恋人のペニー・ベンジャミンとヨリを戻すのは、ちょっと違うんじゃないかと違和感を持った。
ペニーの家でベッドを共にしたピートだが、外泊しているはずの娘が帰ってきて窓から逃げ出すシーンは確かに若い恋人同士の様子を表現している。「親が外泊してるからうちに来ない?」と女の子から誘われ泊まりに行ったはいいが、突然外泊を中止して帰ってきた両親に気づかれないように逃げ出すのはボーイミーツガールにありがちなこと。

だけど相手が自分と年齢が変わらない女性なのだ。わざわざ窓から逃げ出す描写がいるのだろうか。ティーンエイジの恋愛をしたいシニア世代もいるが、このシーンも壮年期老年期の男性のあこがれなのだろうか。

ババアの世迷言に付き合ってくれて感謝感激雨霰。 スキしてくれたら、中の人がめっちゃ喜びます。