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ひとりになった日その後。

この前発見した昔恋人と別れた時の記事を編集して改めて思ったことなどをまとめてみた。前回の記事はこちら。



あの日からしばらく経っているが、結果として、恋愛から手を引いたのは正解だった。不思議なことに二度とするものか、という拒絶のような気持ちもない。隠居を始めた時に改めて考えた、新しい物事に対する気持ちと同じようなところに落ち着いている。



恋人と別れたことよりも、恋愛というものから距離を置いたことがよかったのだろう。



まず、自分の中で恋愛が占める割合は案外大きかったようで、一気に容量が空いて様々なことに余裕が生まれた。



精神的な部分はもちろん、時間やお金という物理的な余裕も大きい。むしろそれらの余裕が精神的な余裕を生んでいるのかもしれない。
今まで恋愛関連の予定に使っていた時間が空いたら退屈してしまうのではと思っていたがそんなことは全くない。まだ大きな趣味と呼べるものはないけれど小さな好きなことを日々積み重ねているような感じだ。一人でどこへでも行ける私にとって、好きなことが好きな時にできる身軽さはとても心地よい。
実は、恋愛の先に結婚や出産があるとすれば、それらのイベントが人生から一掃されることで今だけでなく人生の単位で退屈して、途方もない時間を持て余してしまうことも少し心配していたが、日々が充実しているので将来の退屈の可能性について考えることすらなかった。



それから、驚いたこともある。以前は恋愛に関する予定のある日が主に特別だったが、今は毎日が特別になった。特別がなくなったら身なりも内面も荒み切ってしまうのではないかという懸念があったのでまさか毎日が特別になるとは驚きだった。最初の数日なら状態異常かと思うが継続的に毎日が特別で程よく充実している。誰のためでもないおしゃれがこんなにも楽しいなんて知らなかった。


自分を理想に近づけていくことそのものが喜びになる。


不思議に聞こえるかも知れないが、恋愛から手を引いてからの方がメイクや美容に積極的になり、ネイルも欠かさなくなった。


日々を満喫する一方で遠くの方からどうして早く決断しなかったんだ、確かめるにしても時間をかけすぎたのではないかと責める声も聞こえてくる気がする。


でも、もし最初から誰ともお付き合いせずにいたら例え同じ行動をしていたとしても今のような生活の価値を実感できなかったかもしれないし、充実感も違っていたかもしれない。
恋愛をし続けた方がいいのだろうかという迷いを捨てるには十分な時間が必要だった可能性もある。



選ばなかった選択肢の先は全て可能性でしかないが、完全な無駄でなかったのはきっと本当だと思う。


この先の選択肢をあえて自分で狭めようとは思わないが、こんな日が粛々と続くのも悪くない。

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