7月13日という日

最悪だった。

朝から最悪。

久々に寝坊をした。
社会人にもなって寝坊だ。

家を出なきゃいけない時間の
10分「後」に起きた。

アラームの音が全く聞こえなかった。
むしろ10分後によく起きれたなという感じ。

どう足掻いても
出勤時間には間に合わない。

職場に遅刻の旨を伝えるために電話をかけ
駅まで走った。

本当に最悪だ……。

と頭を抱えながら電車に揺られた。

乗り換え

あと少しの所で
タッチの差で
電車が行ってしまった。

本当に最悪

絶対あの電車まだ32分だったのに
出発しやがったな。

という気持ちが拭えなかった。

もう森羅万象全てに
イライラしてしまう気さえした。

悪いのは私なんだけど。

出勤

タイムカードの打刻をミスった。

もうここまでくると

負の連鎖ってあるんだなぁ。
とか
厄日なんだろうなぁ。
とか
もはや諦めの気持ちだった。

これからは良いことがある!(キラキラ)

と前向きな気持ちになることは
低気圧が邪魔して

とりあえず
これ以上失敗しないように
ミスをしないように努めた。

運が悪い日だなぁ。

と休憩中にラインで今日のことを
彼に愚痴った。

愚痴ったといっても
休憩時間に私が
一方的にラインしてただけだけど。

休憩後も気を抜かずに
ミスしないようにしなきゃなぁ。

そんなことをぼんやり考えてたら
あっという間に休憩は終わった。

ってわけで今日は
メチャクチャに疲れた。

帰りの電車で寝そうになったが
寝たらわけわからん所に行っちゃいそうなので
寝ずに頑張って起きてた。

自分が100悪いからこそ
反省したし、
また失敗しないようにと気張った。

仕事が忙しかったわけではなく
気疲れというか
もうほんとに疲れた。

家についてソファにダイブ

もう起きれなかった。

ごはん準備しなきゃーとか
お風呂入らなきゃーとか

色々思ったけど
身体が動かなかった。疲労。

横になってるだけで
今まで足にしかかかってなかった重力から
開放された気がして
結構楽だった。

彼が帰ってくる前に
色々終わらせたかったけど
ソファで休んでたら

彼が「大丈夫?」という声と共に
帰ってきた。

事情を知ってる彼は
「俺ごはん作るよ」
って言ってくれて
優しい彼氏を持ったなぁと泣きそうになった。

「そしてね!見て!見て!」

と言って鞄から取り出したのは

私が前にこれ好き
と言っていたコンビニスイーツだった。

「元気ないんでしょ?
甘いもの食べて元気だそ?」

そう言って彼はニコッと笑った。

私が好きなコンビニスイーツ
それを覚えててくれて
私が喜ぶだろうと
わざわざ買ってきてくれた。

その想いが嬉しくて

今日も良い日だったなぁ

と思わざるを得ないのであった。