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最近の記事

15年の憂鬱とフルーツタルト

 私にはネット上に私と同じような不登校の知り合いが数人いるのだが、現時点で基本的にまともに会話しているのは一人だけ。その子は私の一つ年下の同性の友達で、4月29日生まれだ。そして面白い事に4月29日は私の誕生日でもあり、そんなちょっとした共通点がいくつかあるからか、それなりに彼女とは仲が良い。  そんな子から最近、お互いの誕生日の前夜にLINEでカウントダウンを一緒にしようとのお誘いを受けていた。だが私側は最近すぐ身体が疲れて21時ほどには寝てしまっている事や、正直下手に入眠

    • 自慢話と他人の目

       私は他人の目や細かい事ばかり常日頃から考えてしまう性なので、自分の自慢話を人にするのはとても気が引ける。下手したら会話の内容の中で一番苦手かも知れない。  もし私が人に自慢話をしたら、自身が誇りとする自身の特性を持たざる相手を必然的に貶しているような感覚に耐えられる気がしない。会話相手が自分の発する言葉で不快感を与えているのではないか、そのまま関わる回数を重ねていくうちにどんどん相手が離れていくんじゃないか、そんな不安を抱えながらコミニュケーションを取るなんて疲弊するに決ま

      • 置いてけぼりの中3・春

         常日頃から思っていることではあるが、特にここ最近は私はこうして何もしていない間に周りの人間達は色んな経験をして成長しているんだろうなという劣等感を強く感じている。人生で初めて学校という環境に恐怖心を抱き、不登校になり始めていたあの時期からもう4年なんて考えられない。その頃から人生をちゃんと生きている他人が怖くなっていったような気がする。入学式、始業式、終業式、卒業式と当たり前のように世間やニュースで取り上げられるイベントの数々から無意識に耳を塞ごうとするようになり、その行動

        • 音楽紹介 / 憂鬱しのぎの産物

           私は絵を描いていると、心が穏やかになる反面虚しくもなるような気がする。もしかしたら私は、絵を描いている状態に限らず心のどこかで虚しく、また心のどこかで余裕そうにしているのかもしれないけれど。  そんな感情の微妙な動きに煩わしさを覚えた末に、自分の好きな曲達が詰まったプレイリストをスマホでシャッフル再生することで憂鬱をかき消しながら絵を描いていく。  実際の所、人間は体を動かしてさえしていれば苦しみや虚無感といった感情を簡単に葬り、案外淡々と作業をこなせてしまう生き物だと思う

        15年の憂鬱とフルーツタルト

          本物になれない / OLTER EGO

          日常的に無力で現実逃避的な行動ばかりしている。その一方で、自分の見栄張りな一面からくる他者へ向けた自己像に偽りの功績が飾られていく。 そんな今の虚飾的で口先だけの自分に耐えられない。 本物になれない。 添付画像はスマホゲーム『OLTER EGO』でのいわゆる "プレイヤー(自分)が抱える悩み" を実際にキーボードで入力するといった場面で私が書いたものである。  このゲームは自分探しや心理分析といったテーマでストーリーが展開していく作品である。また大きな特徴としてエンディング

          本物になれない / OLTER EGO

          映画「JUNK HEAD」(2017/99分)

           最近、堀貴秀監督の「JUNK HEAD」という映画を観た。この映画はストップモーション・アニメーションといったものらしく、粘土や人形などをコマ撮りした画を一枚ずつ繋げてアニメーションにするという技法で作られているそうで、「ひつじのショーン」「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」なども同じ方法らしい。最初にネットで名前を小耳に挟んだときは洋画かと思ったが、どうやら日本人の監督がほぼ一人で作り上げた作品らしい。しかもこの作品の制作期間は7年。監督のこの作品に対する愛も熱量も執着

          映画「JUNK HEAD」(2017/99分)

          大人になりたくない子供の話

           12歳の頃の自分にとって、人生は老いて腐っていく過程でしか無いと思っていた。急に何もかもが辛くなった挙句学校にも通えず、塾も行きたかった美術学校の受験も諦めて、ただひたすら家に引きこもり眠っているかネットを眺めたりする。暇すぎて、というより虚しすぎてもはや自分で集めた同じ趣味仲間達のネットサークルを作成したり、他人のLINEのオープンチャットの副管理人に立候補しまくったくらいだ。所詮ネットのみの集まりなので大したことはしないが、メンバー間のいざこざの仲介や迷惑行為の取り締ま

          大人になりたくない子供の話

          映画「この世界の片隅に」/眠り続けることによる焦燥感が苦しい

           最近睡眠をとりすぎてしまって碌に作業ができない。眠りから覚めても一日中あくびをしていて眠気が取れないし、生理とか睡眠不足とかそう言った明確な理由無しに体が動くことを拒んでいる状態が続くと不安になる。ベットの上で長らく休むことでまた一日一日と作業をするはずだった時間がどんどん経過し消えていく焦燥感や不安感に振り回され、いつもより食欲が湧かない。  正確なところ1日2食食べてはいるが、親から自分で用意して食べろと言われても、用意して食事を摂るという行為に必要な最低限の気力がほぼ

          映画「この世界の片隅に」/眠り続けることによる焦燥感が苦しい

          離婚した両親の話

          とあるGoogleフォームのアンケートにて「あなたの両親は仲が良いですか?」といった質問に「分からない」と答えた時の話をしようと思う。 体感では私が5歳の頃、正式に離婚に至った二人が警察署で冷静に話し合っていた記憶があるし、3歳の時点で既に父親と別居していたから夫婦喧嘩というものを見たことがない(記憶が無い)のもあって、「分からない」と答えてしまった。 もしかしたら、自身が両親が離婚している事にコンプレックスを抱いている故に「いいえ」とキッパリ答えられなかったのだろうか。そん

          離婚した両親の話

          どこを歩いても、月だけはずっと私を傍で見守っていてくれる。走っても転んでも、近道をしても遠回りしても、間違った道を歩いても、遠ざかったり離れたりせず、ずっと私の上で見守っていてくれる。私の永遠の友達だ。

          ことばの実用性/手話の授業

           小学3年生の頃に受けた手話の特別授業についての話だ。少し昔の話なので細かいところまでは覚えていないけれど、私が受けた授業では主に手話を使うことで人とコミュニケーションを取っている難聴の中年女性が先生だった。それぞれ同学年の全生徒の中から10人ずつのグループに分けられ、1つのグループに担当の手話の先生が1人ついて授業が進行される。内容は、自分の名前を手話で伝え合うというものだった。  例えば「山田」が自分の名前なら、「山」を表す"手のひらを下に向けた右手で左胸から右の方へカッ

          ことばの実用性/手話の授業

          "誰もが世界を支配したいと思っている" - Tears For Fears

          Everybody Wants To Rule The World - Tears For Fears 今では渋くてノスタルジックな80年代の洋楽ですが、個人的には歌詞がいい洋楽No.1だと思うくらいには歌詞がいいです。是非おすすめしたい。 歌詞を読んでみる 出だしからとんでもない歌詞を入れてきた。確かに人生で何が起こったとしても、この世に生まれたという事実だけは絶対に変えられない。だからなんだという話ですが、人類普遍のこの詩だからこそ、私はこの最初の部分で刺されまし

          "誰もが世界を支配したいと思っている" - Tears For Fears

          明けまして、二○二四

          新しい年の冬の空気は、私達の傷ついた肌を、脈を、心臓を、癒してくれるはずなんだ。そうでなくてはならない。なのに、肌は酷く乾燥し、手は廃墟の建築物のようにボロボロで、氷のように冷たい。空に雪を探しても見当たらず、高層ビルの窓に反射した暖かい光に照らされる街で今日も寂しく独り。 こんな日はラブリーサマーちゃんの曲でも聴いて過ごそう。きっとそうしたら、自己の感情に鈍感な私でも、簡単に冬の感傷に浸ることができるはずだ。あの気怠く優しい歌声にくるまって、こんな冬の日は眠ってしまおう。

          明けまして、二○二四

          読書

          私は読書に苦手意識がある。でも、私と同じような読書が苦手な人間に会ったことが人生で今まで一度もない。でも私は、小学校高学年からのホームルームでの読書の時間は毎日苦痛でしか無かった。 人と一緒にいるのが好きな私は、本や学問に興味が無い自分が嫌いだ。何故なら人と違うからだ。元々人と違う人生を自分から選んで生きておきながら、人と違うということが大嫌いだ。人と合わせたいとまでは思わないが、人と話すのが好きな自分なのである程度は人と話を合わせたいし、自分自身で自分をアピールしたいのだ。

          不登校が半年ぶりに学校に行ったときの記憶

          7ヶ月ぶりに学校に行く。朝、「やっぱり学校に行こうなんて思わなければ…」などと考えながら通学路を歩く。 学校内での記憶は曖昧なものだ。だけど、少し怖い場所だったなという感覚だけは覚えている。何処の馬の骨かも知らない人間に訳の分からない命令をされる。面白くない人間の面白くない話を聞きながら、知らない人間と集団で過ごす。昼に出てくる飯は酷く不味いもので、この空間に周5回、一日中最低でも一日の4分の1は居ないといけない。そんな地獄のような日々をみんなは頑張って過ごしていて、凄い!偉

          不登校が半年ぶりに学校に行ったときの記憶

          散髪とストレートヘア/お腹がすいた。

          昨日、9ヶ月ぶりに美容院に行った。切った短い髪と梳いてもらった毛量のおかげで、髪を洗うのがとても楽だ。 私はよく人に褒められるこのサラサラなストレートヘアをバッサリ切った。だけど、私は直毛すぎるのもデメリットがあるのだという愚痴をここで暴露していこうと思う。 まず、カールが落ちやすいのでふわっとした髪を作りづらい。あのフェミニンで柔らかい印象を出す髪は人気が高い。それにお洒落さん感も出せる。実際にお洒落なのだから。だがストレートだと2時間くらいで元に戻ってしまう。これじゃあア

          散髪とストレートヘア/お腹がすいた。