海外スタートアップ(外資系ベンチャー)で働いて感じることを赴くままに。
こんにちは。Shinjiです。
おっとついついオンライン英会話の成果を披露してみたくなりましたが、英語力向上のスピードは亀の如く。3歩進んで2歩下がる自分の未来をただただ応援するばかりの今日この頃ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
私はといえば、2020年1月から25Holdingsの日本事業立ち上げタイミングから加わりはや1年。
スタートアップらしく、様々な顔を持ち、様々な仕事をしていますが、一貫して取り組んできたのは立ち上げメンバーの採用。
ありがたいことに、代表と自分の他に、正社員3名、業務委託メンバー4名、インターン生1名と総勢10名のメンバー。
さらには、様々な会社さんと連携することができ、日本で事業ができる基盤はできたと感じます。
1年、採用活動を通じて様々な方達の話を伺わせていただきました。
・ペットビジネスに様々な観点からご興味をお持ちいただいた方
・外資×スタートアップという掛け合わせに関心をお持ちいただいた方
・募集しているポジションにご興味をお持ちいただいた方
などなど。
その中でも2つ目の外資×スタートアップに関しては、レアなようで、そこにさらにペットがかけ合わさったらもはや25Holdingsしかないような状況でした。
それもあり、面談でお会いさせていただく方からは「外資×スタートアップで働くとはどんな感じ?」という類の質問をいただくことが多くありました。面談当時はまだまだ私自身も日が返答が浅いことも多かったのですが、1年働いて感じていることをアウトプットしてみようと思います。
外資、スタートアップ、ペットなどに関心ある方にとって働くイメージが少しでも湧く情報になれば幸いです。
さて、いきましょう。
一般的な外資とスタートアップのイメージ
まず「外資」と「スタートアップ」いう一般的なイメージを確認しておきましょう。ポジティブ・ネガティブと捉えるかは人それぞれとしまして。
■一般的な外資のイメージ
・多国籍なメンバーが働いている
・世界展開をしている企業のためビジネスの影響の範囲が大きい
・フラットな組織環境
上司が外国籍の方で日々英語を使う環境や年に複数回本社に行くことがあったり、年齢・国籍・性別活躍できるなどのポジティブな話がある。
その一方で、海外本社のため日本オフィスが任されるのは日本事業のみ。かつ、本社が方針を決めるため制限があるので日本のメーカー以上にドメスティックで制限があるし英語も使わない。フラットな一方でお前今日で終わり!と当日に宣告されるなどのネガティブな話も聞こえてきます。
すべて企業によるため一概に外資とは括れない話ですけどね。
■一般的なスタートアップのイメージ
・少数精鋭
・事業がまだ成長していない
・企業の成長可能性が未知
こういった状況に対して、裁量があり自分でつくっていける環境。企業の成長と自分の仕事の意義を感じやすいなどのポジティブな話がある。
その一方で多くの責任が個人に集まり大変、激務、将来性が不透明などのネガティブな話も聞こえてきます。
これも一概に共通することではないですが、スタートアップに対する一般的なイメージだと思います。
25Holdingsはどうなのか
では、25Holdingsはどうなのか。
事実としては、
・シンガポール本社設立は2015年
・日本事業スタートは2020年3月(立ち上げ準備は2019年末頃)
・日本のメンバー数は10名(フルタイム5名、業務委託4名、長期インターン1名)
・扱うブランドはperromartも入れずに3つ(ペットグッズブランドのPawMade / キャットフードブランドのNAMA / ドッグフードブランドのHEKA)
ペットのグッズやフードのオンラインショップ「perromart」がシンガポールとマレーシアではシェアがNo.1という実績がありますが、シンガポール側の歴史もまだ5年程度。
さらに、ペットフードの自社ブランドの歴史はまだ1〜2年ほどと相対的に見てまだまだ新しいブランド。
その中で、日本事業はPawMade、NAMA、HEKAの3ブランドを10人で見るため必然的に一人ひとりの裁量は大きくなります。
例えば、立ち上げ初期からいるサトムくんは3ブランドを総合的に見つつ、マーケティングを見ている。モナさんはCSをすべて担当しつつ、さらなる顧客体験向上に向けて取り組む。くるみさんは、もはや全役割を横断的にサポートするし、私は人事をやりつつ輸入も担当するし商品撮影のカメラマンもやる。(今自分の中ではカメラマンスキルが最も伸びているのはここだけの話。)
この辺りは「スタートアップで働くとは」のイメージ通りだと思います。
ペット市場自体の素晴らしさ
続いて「外資で働くとは」の話の前に「ペット市場」について。
ペットの家族化というキーワードが業界にはありますが、25Holdingsに入り、ペットは家族の一員で、想像以上に多くの方の人生を豊かにしている存在なのだと感じることができました。それだけでも素晴らしいことですが、グローバルで見た時のペット市場も実は素晴らしいものがあります。
ペットと暮らす文化は世界共通でペットと暮らす人は世界中にいる。つまり、ペット市場は世界中のペットとペットと暮らす方をお客様にできるという魅力がある。まずはこれが大きいと感じます。
そして、日本でのペットとの暮らしは歴史があるが故に昔からある考えがまだ是とされている部分も多く、ペットとの生活をさらによくできる可能性に満ち溢れている状況でもあります。
外資、グローバルで見た時の25Holdings
25Holdingsの本社はシンガポール。次にマレーシアにも進出し、3カ国目が日本という流れ。
入社してみて感じますが、エリア毎のパワーバランスは驚くほどフラット。日本をどう進めるかは日本側で考え、日本メンバー各自が考え協力し合い進めています。
なぜここまでフラットかと考えると、3つあると思います。
1つ目は、創業者がシンガポール出身のRoyと日本出身の藤田の2人なので経営陣側でも各国に対する理解がある。
2つ目は、先ほどのペット市場の話でもあるようにお客様は世界中にいるため、各国の成功事例が他の国にも参考になる。
3つ目は、日本事業の代表である藤田の経営スタイル。藤田自身が驚くほど人に対してフラット。
特に2つ目の成功事例の共有などは、そもそも会社がスタートして5年。自社ブランドがスタートして2年ほどなので、日本側としてもフラットにブランドについて話せる関係性があるのは今となっては当たり前に感じているが貴重なことだと感じます。
具体的な日常の様子
最後に、より具体的にイメージが湧くよう、仕事上の連携があるのか、コミュニケーションはあるのかなどを、これまでいただいたご質問の中で2つピックアップしてお伝えします。
本社メンバーとの交流はありますか?
あります。
定例であるのは、月に一度開催される「All Hands」という全社MTG。
各地域の新メンバーの自己紹介や、各地域のOKRの進捗共有、Q&Aがあります。
こんな様子です。(なかなか良いショットが取れず。。。)
この画像は、私が初めて参加したAll Handsだったのですが、初体験すぎて思わずのけぞってしまいました。。。ちなみに国籍は覚えられないほど多くの国籍の方がいます。
この撮影をした後、私も最初のAll Hansでテンション高めに自己紹介をし、笑いを取れたことが良い思い出です。
先日は、藤田の誕生日がありサプライズをオンラインで行いました。
その時も本社からもメンバーが参加してくれました。
そして、不定期開催ですが、先日は贅沢な勉強会もありました。
25Holdingsは様々なVCの方から応援をいただいているが、当然VCの方達も様々な国の方。そのVCの方達の中から、先日はSequoia Capital IndiaのManaging Director であるRajanさんに登壇いただいた勉強会が開催されました。
※Sequoia Capitalは、AppleやGoogle、Instagram、LinkedIn、Dropbox、Airbnb、Zappos、NVIDIA、Unityなどに投資をされている世界的に有名なベンチャーキャピタル
・Anything is possible(不可能なことはない)
・good is evil of great(「良い」は「偉大」になるための悪魔)
・hire best people not “OK people”(採用はそこそこ良い人ではなく、ベストな人を採用する)
・culture is to build secret(文化がビジネスの成功の秘密を作る!)
この辺りは特に印象に残った話でした。
勝手なイメージとしてベンチャーキャピタルの方は資本主義の塊のような方だと思っていたのですが、そんなことはなくすべては顧客を幸せにすること。そのための成長や改善という考えを感じたのは意外な気づきでした。
こういった話を聞くことができる機会は貴重だと感じます。
次にもう少し日常的な話。
本社や他拠点メンバーとの仕事上の連携はありますか?
あります。ほぼ毎日なにかしらのチャットをします。
こんな形で仕事の相談や、ねぇねぇちょっと教えてというちょっとしたやり取りもいろいろです。
例えば、事業サイドでは、商品の訴求の仕方をどうするか、マーケティング上の工夫などの共有。お互い活用している商品写真の共有など大小様々なコミュニケーションは多いです。
私の場合は輸入を担当しているため、本社とのやり取りは多くあります。
次に仕入れたい商品や、新商品の輸入時期。また、動物検疫所の許可が必要な商品もあるため必要書類を集めるためのやり取りがあります。
英語なんて中学以来やってこなかった自分ですらほぼ毎日やり取りがあるくらいなので、英語ができるメンバーは縦横無尽に会話をしています。
私の密かな野望は、各国のメンバーと同じ職種や同じ世代などで集めて座談会でもコーディネートしたいと思っています。
おまけ:外資あるあるっぽい話
最後に、「外資あるある」のようなしょうもない話を少しだけ。
・軒並み表記が英語になる(面談のことをインタビューと言ったりするやつ)
・各国のメンバーが年齢不詳(英語が話せるだけで尊敬の念を抱くがあまり、えーあなたそんなに若いの!ということだらけ)
・英語でチャットをしただけで仕事した気になる(あかんやつ。仕事します)
一旦、思いつくがままに「外資系のスタートアップってどんな感じなんですか?」という類の質問をいただくことが多かった中で、それに答える形で書いてみましたが、どうでしたかね。少しでも働くイメージが湧く情報をお届けできていれば嬉しいです。
ここまで書いておもったのですが、他の外資系のスタートアップの日本事業はどんな感じなんでしょう?
是非とも聞いてみたいところです
noteのタグで「海外スタートアップの日常」とかのタグをつくったら他の人も書いてくれたりするのかな。そんな暖かい流れが起きたら最高なので、自分だけでも投稿してみようと思う。
もしつながったら流行りのclubhouseでお互いのメンバー同士で話してみても面白いかもですね。というそんな状況も夢見て終わりにしようと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
さて、オンライン英会話がんばろう。
25Holdings公式HP : https://jp.25holdings.com/
perromart.jp : https://perromart.jp/