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魔女の宅急便を子どもから見たら

1989年制作って、、
もう30年以上前。凄っ!!

元々は角野さんの児童文学なんだけど、宮崎さんって割と原作は原作としてって感じになることが多いよね笑

原作の設定や状況に興味があるみたいで、そのねらいや目的は宮崎さんオリジナルにしたいってことがあるようですね。

それは原作をリスペクトしていないというよりも、『同じじゃ意味がない。原作は原作として価値があり、それとは違うものを伝えることでまた新たな意味を持たせることが出来る』って考えているのかな?

それでよく原作者とぶつかることがあるんだろうけども。。

そこでPの鈴木さんが間を取り持つみたいな笑

映像は黒猫も出てきたり、キキのキャラもかわいいし、子ども向けなんだけれど、ストーリー自体は割と小学生でも高学年以上くらいじゃないと、よくわからないかもですね。

少し田舎に住んでいる女の子が、都会でひとりの大人として自立していくお話って感じかな。

私が好きなシーンは、魔女として旅立つ直前の日。お父さんに甘えて抱えられて高い高いされるところ。

本当は人に抱えられ、持ち上げられる必要はなくなるのにね。魔女なんだから。それをあえてお父さんに甘え、抱えられることを望む。

そんな様子だったキキが、その後は都会で過ごすうちに精神的に少しずつ自立していく様子が見られるんだよね。

あとでふと思ったのですが、キキがジジの言葉がわからなくなる理由って本音と建前が融合したからでしょうか。人に気を遣う必要がなくなる程度に成長をし、本音で生きるようになってありのままの自然な姿になったってことでしょうか。そして自我がより明確になって、自分の魔女としての役割に気付き、自信が持て自立していったっていう。他の人から見たら、まだ未熟で根拠の薄い自信なんだけど笑

うーん、さすが宮崎さん。いい映画。

今でもものすごく子どもに見せたい映画って思いました☺

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