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ラグビーの試合をとんでもない座席で観戦して人生が変わった話


明日、2023年5月13日はジャパンラグビーリーグワンの準決勝が開催されます。
4チーム中、初めて準決勝に挑むのが横浜キヤノンイーグルス。今回は私が、横浜キヤノンイーグルスを応援するきっかけになった1日の話です。


きっかけは、〇〇席


私がキヤノンを応援すると決めた日は2021年4月25日。ラグビートップリーグ2021のプレーオフ、シャイニングアークス対キヤノンイーグルス(現:横浜キヤノンイーグルス)戦でした。

それまでは特別応援しているチームはなく、ラグビーワールドカップ2019でラグビーに興味を持ったばかりだったので、色々なチームを知りたいと思っていました。

この試合はトーナメント式のプレーオフのため、勝たないと次の試合に進むことのできない大事な試合だったのですが、両チーム大好きなため今日の応援はどうしようと悩みながら会場の江戸川陸上競技場へ。

その座席が私の運命を変えるとんでもない座席でした。


なにかがおかしい

!?!?!?!?!?

チケットに書かれた座席に着き、書いてあった文字はなんと「監督席」!!!!!
(※実は、ラグビーは試合中監督がベンチにはいないのです。)


何度も確認しましたが、間違いなくここは私の座席でした。画像だと1列目の左から2番目の座席です。
つまり、私は監督席が真後ろにある座席を見事引き当ててしまいました。

ちなみに、この時の座席は抽選で当てた完全にランダムな座席です。また、当時は江戸川陸上競技場の座席表もネットで見ることはできなかったので、当日監督席と知りました。
もうリアルドッキリです。


※最後までこの札は出てきませんでした

そして試合開始前。

真後ろにキヤノンイーグルスの沢木監督とスタッフの皆様が本当にいらっしゃいました!!!

ちなみに1列後ろは誰も座っていなかったので、周りから見たら「キヤノンイーグルススタッフwith何かの手違いで紛れ込んだラグビーファン」状態です。いや、何これ。


沢木監督といざ、キックオフ。

こうして、脳内大混乱の中で試合が開始。

※ちなみに沢木監督がどのような方かと言うと、キヤノンの選手のトークイベントに参加するとほとんど必ずと言っていいほど「沢木監督の指導は厳しいですか?」というような質問が選手にされるような方です。笑

そんな、沢木監督を真後ろに80分間試合を観戦することになった私。

詳細は戦術に影響するといけないので控えますが、真後ろから聞こえる選手への指令やコメントに対して私はこう思っていました。

「このままじゃ緊張で私の血圧がおかしくなってしまう」

「もうなんでもいいからキヤノンイーグルスに勝ってもらわないと私(
の血圧)

「こんな厳しい環境で頑張っているキヤノンイーグルスの選手がすごすぎる」


ラグビーを観にきただけなのに、なぜか沢木監督から指導される選手の気持ちを味わうことになってしまった

(なんでラグビーを観にきただけなのにこんな恐怖の80分間を体験することになってしまったのか)

キヤノンに勝ってもらわないと本当に困る状況(理由はお察しください)になった私は、ひとりなのに、全力でマフラータオルを掲げ、全力で拍手をして、全力でガッツポーズ!

たぶんこんなイメージ


すべてはキヤノンイーグルスの勝利のために……!!!


きっかけはめちゃくちゃでしたが、この日が初めて特定のチームの勝利を祈った試合になりました。



ノーサイド。

結果は、43-13でキヤノンイーグルスの勝利。やったー!勝ちました!ありがとう!

グラウンドでは、アークスから移籍したばかりのアマナキ・レレイ・マフィ選手とアークスキャプテンの金選手の感動の光景が観られるなど、とてもいい試合でした。

…………いや、80分間監督の指示を浴び続けた私はそれどころではありませんでしたが。笑

おそらく「武器を持ってないのに戦場に放り投げられる」ってこんな感じだと思いました。

でも、特定のチームを応援することはとても楽しかったです!

・戦う選手と一体になって応援できる

・その分勝った時の喜びがすごいし、こんなに厳しい監督のもとで頑張って戦う選手がさらにかっこよく見えました

・「キヤノンイーグルスを応援したい!勝ってほしい!」と思いました!

そしてこの日から「キヤノンイーグルスを応援しよう!」と思いイーグルスファンになりました!



イーグルスを応援することで見ることができた様々な景色

この試合の翌年、2021-2022シーズン。
トップリーグはリーグワンとなり、キヤノンイーグルスは横浜キヤノンイーグルスに名前が変わり、初のトップ4を目指すも、あと一歩のところで逃しました。

トップ4に入れないとわかった瞬間、本当に落ち込んでしまいましたが、ツイッターで他のチームのファンを含めた多くの方に「キヤノンイーグルスはもっと強くなる」「こうして強くなる過程を応援できるイーグルスファンはとても幸せ」と声をかけてもらいました。ありがとうございました。



そしてその1年後。

2022-2023シーズンにて、横浜キヤノンイーグルスは初のトップ4を掴み取りました!!!

トップ4は通過点かもしれません。でも、2018-19シーズンで12位だったラグビーチームが準決勝に進みました。

今シーズンは毎試合、勝利だけを祈って応援しました。いや、応援することしかできないので全力で応援しました。

また、私にできることはなんだろう?と考えて選手タオルや応援グッズを持って集合写真を撮りませんかと呼びかけたところ、多くの人にお手伝いいただき、こんなにたくさんの人が集まりました。参加いただいた方ありがとうございました!


すべては頑張っている横浜キヤノンイーグルスの選手たちの勝利のために。

そして何よりも、強くなる過程を見られたのが本当に楽しかったですし、強くなったイーグルスを
見られたのが嬉しくて仕方がないです。


イーグルスの選手たちは、これからどんな景色を見せてくれるのだろう


ラグビーの楽しみ方は当然、人それぞれです。

両チームを応援するために、右手と左手で違うグッズを持っていても全く問題ないですし、両チームに拍手する人がたくさんいるのがラグビーの魅力だと思います!

もし、どこかのチームを応援したいとか、ラグビーの試合行きたいけれども、どこのチームの試合に行くか悩むなん方がいたら、

横浜キヤノンイーグルスの試合を、一度観てほしいです!

ラグビーってどのチームも魅力的なんですが、イーグルスはファンを含めたチームの雰囲気がとにかく好きです。

お互いを信じているからこそ成功するダイナミックなプレーは本当にかっこよくて興奮しますし

試合に出ていない選手から(イーグルスでは"ライザーズ"と呼びます)久しぶりに出場する選手が途中で入ったときにすごく大きな歓声が聞こえたり……選手のみならずファンもとにかくあたたかくて試合会場の空間が大好きです。

でも、初めて試合会場に来ても疎外感をまったく感じないチームだと思います!ラグビー初観戦におすすめのチームです!

ちなみに5月13日の準決勝は、14時30分から日テレで生中継予定です!(関東ローカルなことが残念すぎるのですが)

すごくマイペースにですが、これからもnoteで横浜キヤノンイーグルスが見せてくれた景色を、ラグビー応援の楽しさをまた伝えられたらいいなと思います。




明日は試合後に選手たちの笑顔が見られますように。




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