嫌いなものまで愛する夫、いいよね!
我が家にも、久々にカブトムシが来ました。10年前くらいまでは毎年育てていて、幼虫から成虫になる過程も(かごの横から眺めて)楽しんでいました。子ども達も徐々に大きくなり、虫にもあまり興味を示さなくなってきて、毎年私だけが欲しがるという不思議な?現象に見舞われていた我が家です。
そして、昨日ついにカブトムシを購入。本当は、「カブトムシをプレゼント!」という某公園のアナウンスにつられて「もらえるなんてありがたい!」と飛びつきに行ったところ、1回500円でくじを引くという・・・何というか複雑な気持ちになるイベントでした。でも、カブトムシを前にした次男と三男が10年ぶりくらいに目を輝かせていたので、くじを引くことにしたわけです。みごと、4等賞をゲットし、ちょっと茶色っぽい立派なカブトムシを迎えました。子ども達と同じくらいテンションが上がった私と打って変わり、「あ、あぁ、良かったね~(^-^;」と引き気味だったのが夫でした。
夫はいつのころからか大の虫嫌いになったらしく、蝶々やトンボ、セミが飛んでいるだけで(何もしてこないのに)怯えるくらいで。
もちろんカブトムシも例外ではなく、眺めているだけなら良いのですが、誰かが触ろうものなら「こっちには持ってこないでね~」と後ずさり・・・。面白いので近づく私( ̄ー ̄)ニヤリ
一通り楽しんだ後、しばらく経って夫が慌てふためいて「大変だ!メスのカブトムシが死にそうなんだ!」と駆けて来ました。え?もう弱っちゃった?と思って行ってみると、あおむけになったメスのカブトムシが・・・。
ふたを開け、そっと触ってみると足をばたつかせていました。あぁ、ひっくり返って動けなくなった訳ね!と、すぐに察した私は、うつ伏せにしてやりました。すると、土の中に潜っていきました。それを見た夫は、「ほぉ、良かった!」と言って胸を撫で下ろしていました。かなり焦ったのでしょうね。実に可愛い人です。
夫は虫嫌いなのに、わざわざ虫かごの中のカブトムシを観察し、いち早くあおむけになったメスのカブトムシを発見しました。しかも、私に救助を要請し、助かったことに安堵するという・・・。
虫嫌いにもかかわらず、命を救おうと必死になる夫がとても健気でかわいらしく思えたできごとでした。
夫は、無償の愛を注げる人です(多分)。それが如実に表れた出来事で。私は夫を見習わなければならないところが多いないなぁと、つくづく思いました。【愛は世界を救う】じゃないけれど、様々な生物の命を大切にすることでそれぞれの子孫繁栄に貢献するというか、上手く言えませんが、世界が上手く回るような気がします。
昔はカブトムシを捕りに出かけたなぁ・・・今回は不覚にも購入する形になってしまいましたが、この夏、ソーシャルディスタンスを守りながら、カブトムシ捕りに出かけられたら良いなと思っています。皆様も、素敵な夏をお過ごしくださいませ。