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月を見て許しを請うてゼロに立ち戻る

梅雨の気配を全く感じない6月です。
ようやく、たまった雨が一気に降りてきたような、朝から大雨の日本です。

今期より日本語学習のボランティアとして2つの小学校に出向いています。
うち一人がパキスタンから来日1か月くらいの女の子で、簡単なひらがなから学んでいます。

今週の学習日はイスラム教のお祭りと重なるらしく学校をお休みすると聞きました。

お休みの件は先生を通して聞いたのですが、学校休むくらいなのでパキスタンに帰るのか聞いたところ、「そういうのはわからない」とのことでした。もしかしてそもそも興味なかったのかな。

このあたりのエリアにはパキスタンコミュニティーが至るところにあるのでわざわざ帰国はしないか、と思いました。

私は異文化に興味深々なので、
「なんのお祭りだろう・・・学校休むくらいのものすごいお祭りなんだろうな」と気になってしまい、早速調べたのです。

以下調べたこと。


イード・アル=アドハー(犠牲祭)

ラマダン(断食)明け約2か月後に行われる重要なお祭りのようです。
犠牲祭と聞くと残酷な感じがします。
ざっくりと祭りの内容を調べると確かに血をたくさん流すようなお祭りみたいです・・・。

でも文化をもっと深く掘ってみると、見え方も変わってきます。
興味が興味を膨らませ、私は次から次へとインターネットの世界を飛んでいきます。

素敵なサイトや記事があったので今回はご紹介の回になります。
まず犠牲祭についてAIに聞きました。

6月17日から19日にパキスタンでは犠牲祭が予定されています。(Eid-ul-Azha)
ただし、イスラム暦は月の見え方によって変わるため、実際の日程は前後する可能性がありますのでご注意ください。犠牲祭は、イブラーヒームが息子を犠牲に捧げようとしたことを記念する重要なイスラム教の祝日です。この期間中、特定の動物を神への犠牲として捧げる儀式が行われます。

チャットAIに聞いたよ


そこそこしっかりしてそうな組織のサイトも見ました。
月の見え方で前後するなんて感覚的。電車や飛行機の定刻に厳しい今の日本ではなかなか受け入れられない概念だけど、使っている暦が違う。
日本でも明治時代まで月の暦(太陰暦、旧暦)を使っていた。

私は日本人には月の感覚がまだ残っているはずと思っています。(いきなりスピリチュアルになってしまいました。)
特に女性はそういった感覚が、自分でもわかっているのではないでしょうか。

月を見て、感覚で生きるというような。

イスラム世界で使われている太陰暦(ヒジュラ歴)についての記事


フードダイバーシティーというサイトでイード・アル=アドハーについて素敵なムスリム女性二人が解説してくれる動画も発見。
*2023年のイード・アル=アドハーの日程が載っています。今年のものではありません。

https://fooddiversity.today/article_114308.html


許してください、ゼロに立ち戻る日


ラマダンによってデトックス、体のクリーニングをして、イードで家族や親せきとワイワイお肉料理を食べる。そして「すべて許してください」から、「また仲良くしましょう」抱えていた思いをここでクリアにするのでしょうか。

ゼロからまたスタートということのようです。ピュアになって(ゼロに戻って)また罪深くなって汚れていって(社会で生きていく中で)そしてまたピュアになってというサイクル?なんだか毎回生まれ変わっているような行事を毎年行っているのだなと感じました。


Forgive me everything.
Start from "zero".

この2つの言葉がとても印象的でした。
ラマダン~イードで身も心もピュアになる。
なるほど、ピュアになっていそうです。


女性たちが解説していたメディア、” Halal Media Japan” というYouTubeチャンネルがあるので、イスラム文化に興味がある方や、職場にムスリムがいますという方の学びにどうぞ。


イスラム教の人々にとっては神聖で重要で楽しみなお祭りだという事がわかりました。体も心もピュアになり、ゼロに戻る時期なんだという事も。
私の受け持っている子もきっと楽しんでいることでしょう!

というわけで、これから図書ボランティア行って参ります!


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