見出し画像

ホットキッチンスコアリングガイドライン・ミザンプラスについて

■はじめに

随分とお待たせしましたがいよいよホットキッチンの説明に入ります。ホットキッチンという言い方もあまり日本では聞きなれませんが、実際に目の前で調理を行う調理の競技種目になります。今までも随分お話ししてきましたが、日本国内の大会ですとほとんどの場合、調理師学校の実習室で行います。すなわち一般の方が見ることができない状態で競技が行われているのです。この段階ですでに、国際的な大会からは随分取り残されているのが現状です。出来る限りをオープンにして、多くのヤングシェフに見る機会を与えてほしいものです。

現代社会では、 SNS 等の投稿のおかげで多くの写真が見れるようになっています。また動画サイトなどには、大会本部からアップロードされた動画が多く見られるようになっています。スキマ時間で結構ですので、こういったものに触れておくことが、今後のあなたの人生において大きな意味を持ってくるはずです。

ホットキッチンのジャッジには非常に多くの項目が準備されています。随分と日本国内で行われていると違うので戸惑うかもしれませんが、ここを理解していないことには大きく羽ばたくことができません。じっくりと読んで日頃のトレーニングに活用してください。それではミザンプラスから順番に説明していきます。

ミザンプラスと呼ばれる部分は、スタート以前までのジャッジのチェックの項目になります。すなわち競技が始まる前までに審査される項目です。こういった部分での減点は非常にもったいないです。ルールが分かっていれば何の問題もなしにクリアできる得点です。またスタート前のこういったネガティブな減点項目は、陪審員に対して悪い印象を与えてしまいます。ミスなくポジティブな印象を与えるように努めて下さい。

■ホットキッチン・ミザンプラス

①ルールに則っての成分調整で準備がされています

②ルールにのっとってのストックの味見の準備がされています

③食材は交差汚染がないように正しく配置されています

④肉や魚はドリップトレイに正しく置かれています

⑤全ての機器や器具はすぐに使えるように配置、準備されています

⑥事前申請された器具の持ち込みはありますか?申請用紙を提示してください

⑦一目でわかるタイムスケジュールは提示してありますか?

⑧陪審員用に写真付きのレシピの準備はありますか?

⑨ユニフォームを着用してスタートの準備ができている

⑩代わりのマネジメント管理システムが用意されています


⑪キッチンエリアに洗浄要員が配置されています

⑫メニューの写真と同じように用意がされています

■まとめ

いかがでしたか? スタート前のチェックの項目になります。実際には様々なルール違反が今まで見られました。例えばラップの芯の中に皮を剥いたニンニクが入っていたり、ステンレスポットに味付きのフォンドボーを隠してあったり、スプレーなどのふたの中に物が隠してやったり、衛生手袋の奥に物が隠して行ったりなど、少し残念な事例がありました。こういったことを絶対にしないでください。正々堂々と準備をし、それ自体を陪審員に見せびらかしてください。そしてポジティブな評価を受けてください。

それでは次回はプロフェッショナルな準備について記していきます。


Let's start cooking (*^^)v 料理コンクール対策に特化したnoteです。 楽しく取り組んでいきましょう! リクエストはコメント欄からどうぞ\(^o^)/