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読書記録「伝わっているか?/小西利行」

タイトルは「伝わっているか?」とシンプル。
だけど、表紙の目つきの悪いイルカと掛け合わせて、記憶に残る表紙。
帯が波を模しているのもイルカの可愛さをアップさせています。

さて、自分の言いたいことって
伝えたい相手にちゃんと伝わっているんだろうか?

“伝える”を“伝わる”にするために、
何を考えるべきか、そのメソッドが物語の形式で書かれています。

例えば、

  • 会社一の美人と合コンするには?

  • アイデアがいきなり褒められるようになるには?

  • 部下に慕われる憧れの上司になるには?

自分が伝えようとするだけでは変わらないことが、
伝わるように言葉を変えることで成功していく物語。
表紙のイルカと喫茶店のももこを中心に、
周りの人のお悩みを言葉で解決していく。

小説形式ではなく、話し言葉で書かれているので
普段読書をしない人も手に取りやすい本になっている。
そこにも、著者の''伝わっているか?''の気持ちを感じる。

それぞれのメソッドに物語=起承転結があり、
伝える→伝わるへの短編集みたい。
現実も、平坦な物事より、
物語性のある方がドキッとしちゃうように。

印象に残った言葉がこれ。

「考える」ってのは「頭を使って時間を過ごす」のではなく、「目的にたどり着く方法をひねり出すこと」だ。

伝わっているか?第二章

「考えたけど分かりませんでしたあ〜」ではなく、
苦しんで、もがきながら山頂への道を探すこと。
考えるって楽にはできないことだよな、と再認識。

また、全編を通してイラストが可愛い。
他の書籍で見たことがないイラストなので、
有名ではないイラストレーターさんなのかなと思っていたら……。
本人が描かれたイラストのようです!

同じ著者の「すごいメモ」の方で発覚。
伝えるためのビジュアルには、自分で描けた方がいいよねということで、
男の子の描き方まで載っていました。


最近の読書記録、
実用書が多くなってきちゃった。

と、思い『読書本』にも手を出しました。
紙1枚!読書法」を読んで、
紙1枚に整理し、今回の読書記録を付けてみました。

とりあえずは積み重ねていくために、
継続していきたいです。

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