2023年6月の記事一覧
読書記録「ルビンの壺が割れた」
「呆然」が近いかも。
文庫の解説にて、この小説は読後の感想が分かれると書かれていた。
私は展開に置いてけぼりになったような感覚。
短編小説で、こんな気持ちにさせられる? って感じだった。
「ルビンの壺」とは「壺(盃)と人の横顔の二通りに見える反転図形・多義図形」のこと。
有名な図形なので誰もが一度は見たことがあると思う。
調べてみたら1915年に考案された図形らしい。そんな過去から人は騙し絵に騙
読書記録「オーダーメイド殺人クラブ」
厨二病感あるタイトルからは想像できないほど、刺さった。
クラスで「リア充」なグループにいる主人公・小林アンは猟奇的なものに惹かれる自分と同級生たちとのズレを感じていた。
ある日の河辺で、昆虫系だと下に見ていたクラスメイトの徳川の足元に、血まみれのビニール袋があった。その中身は徳川が殺したネズミの死骸だという。
「私の少年Aになってほしい」
小林アンは徳川に自分自身の殺害を依頼する。ただの殺害では