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【美術ブックリスト】『東京藝大・クローン文化財』宮廻正明、深井隆監修、 I K I編著

東京藝術大学がデジタル技術とアナログ技術を駆使して文化財を解析、復元する「クローン文化財」。その12年間の成果をまとめたもの。2D、3Dデジタル技術の進化は複製技術を飛躍的に進歩させただけでなく、平面データから立体を生み出したり、復元された文化財は移動・公開されて文化財鑑賞のパラダイムを変えるなど、単なる複製のクオリティ以上の次元の違う変革をもたらした。
アフガニスタンの壁画、北朝鮮の墓、オルセー美術館の絵画、ミャンマーの寺院など、これまで手がけてきた実例を写真で紹介していく。
ここまでが概要。

ここからが感想。
有名な遺跡や名画の復元と複製を詳細に解説していて、とても勉強になる。文字が多くて小さいのが難点といえば難点。もっと大判の本でもよかったかなあ。

208ページ A5判 2500円 東京美術


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