見出し画像

【美術・アート系のブックリスト】 石川九楊著『思想をよむ、人をよむ、時代をよむ。:書ほどやさしいものはない』

著名な書家が、文字を手がかりにその人物の思想や生きた時代を読み解く哲学的エッセイ。王羲之、西郷隆盛、大塩平八郎、岡本かの子らの文字を分析・解説していく。

「近年、日本語があきれるほど粗末に扱われている」で始まるあとがきに、書くことが思考そのものであるという著者の文字観が端的に表れている。書に関心はなくても、言葉を生業にする人は読むと背筋が伸びます。

ミネルヴァ書房刊 四六判 322ページ 2500円

https://amzn.to/3FUrDUn


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?