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「ルビコン河を渡る」
ロバート・A・ハイラインの『異星の客』にて、「ジルはルビコン河を渡るような決意に踏み切った時から、彼女は逃げることしか考えていなかったのだ」という一文をみて、ルビコン河という慣用句を聞いたことがなかったので調べてみた。
ルビコン川とは?
ルビコン川とは共和政ローマ末期にイタリア本土と属州ガリア・キキサルピナ(北イタリア「アルプスの向こう側のガリア」)の境界になっていた川である。アリミニム(現ミリ二)の北、ラウェンナ(ラヴェンナ)との間でアドリア海に注いでいた。
現ルビコン河が古代のルビコン河かは論争がある。
ルビコン河を渡る とは
「ある重大な決断・行動をすることのたとえ」である。これは共和共和制ローマ末期の内戦におけるガイウス・ユリウス・カエサルの故事に由来する。
この内戦は、属州の総督として活躍するカエサルとローマ本土の元老院との対立から起こったものである。
カエサルの権力拡大を危惧した元老院は、カエサルに対して軍隊の解散を命じた。カエサルは、軍隊の解散か元老院との戦いかの究極の2択を迫られる。
追い込まれた状況で、カエサルは有名な言葉の「賽は投げられた」という言葉を発し、北の属州と南のローマ本土を分ける川を軍隊を率いて渡り元老院との対立を決定的なものとした。
この川こそ、「ルビコン河」である! ルビコン河を軍隊を率いて渡ることは禁止されている。つまり、ルビコン河を軍隊を率いて渡った時点でローマ本土からは反乱と見なされる。川を渡るかどうかは運命を選択する大きな決断だったのだ。
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