THINK113/ゲスト:三浦崇宏さん(株式会社GO代表)
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THINK113/ゲスト:三浦崇宏さん(株式会社GO代表)

ーー定期購読マガジン THINK BOOK について
THINK BOOK は,読む "THINK" です.Suppose Design Office の谷尻誠が毎月魅力的なゲストを招き「"考える"ことを考える場所」として開催しているイベント"THINK"を読み物として再構成してまとめています. 多彩なゲストとの間で繰り広げられる本音のトークはここでしか聞けないヒントがたくさん詰まっています.過去100回以上に及ぶ記録資料などの掘り起こしを含め,月に2回程度,定期購読マガジンとして掲載していくので,よろしければ定期購読していただいて,皆さんの日常をTHINK するきっかけになれば幸いです.(谷尻誠,西尾通哲:共同編集)

THINK 113 告知資料より

今回のゲストは、「変化と挑戦」を合言葉に令和を疾走する広告界の風雲児 三浦崇宏さん。「表現をつくるのではなく、現象を起こすのが仕事」と話題になった広告を知らない人はいないのではないかと思うほど、タブーを破る姿勢の熱きクリエイティブディレクター。JINS広告での「朝日新聞社×左ききのエレン」で両面を使ったオリジナルストーリーや、ケンドリック・ラマーの国会議事堂駅前「黒塗り広告」やキングダム『今、一番売れてるビジネス書』キャンペーンは三浦さんが担当され、大変話題になり、出版する書籍も常に話題。若手ビジネスパーソンから熱狂的に支持されています。
小中高生の頃は週5〜6冊読むほど読書好きで、大学入学時は小説家を目指していたそうですが、在学中にはイベント企画で年収500万円稼いでいた三浦さんは、そのまま自ら起業することに迷いつつも、将来独立することを見据え、博報堂に入社。入社早々、上司に向かって「よかったですね、こんな部署に僕みたいなスターが配属されて!」と言って干されてしまったそうです。そこから巻き返し、独立。The Breakthrough Company GOを立ち上げ、現在はスタートアップ投資事業やクリエイティブディレクターの養成にも取り組まれる多才な三浦さんと、谷尻の視点と混ざり合う「これからの時代」とは。たくさんのご来場お待ちしております!

Profile
The Breakthrough Company GO 代表取締役 PR/CreativeDirector。2007年博報堂入社、マーケティング・PR・クリエイティブの3領域を経験、TBWA\HAKUHODOを経て 2017年独立。「表現をつくるのではなく、現象を起こす の が 仕事」が信条。Cannes Lions 、PRアワードグランプリ、ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSグランプリ/総務大臣賞など受賞多数。著書『言語化力(言 葉にできれば人生は変わる)』(SBクリエイティブ)がAmazonのビジネス書ランキングで1位に。近著に『超 クリエイティブ発想 × 実装で現実を動かす』(文藝春秋)。東京大学、早稲田大学、筑波大学などで講師実績あり。

THINK_113
日時:6月18日(金)
開場 19:00〜
開演 19:30〜21:30
会場:広島市中区舟入本町15-1 サポーズデザインオフィス3階

ーー2021年6月18日.広島は梅雨らしく雨模様.緊急事態宣言が翌々日に明けるというアナウンスがされているものの,街は比較的人が少ない状態が続ている.だが,3か月ぶりのリアルなTHINKが開催されるとあって,会場であるサポーズデザインオフィスには,多くの人が集まった.開始時間にはほどよく間隔をあけて並べられていた席がほぼ埋まったーー

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谷尻誠(以下,谷尻):
今日のゲストは,三浦崇宏さんです.

三浦崇宏さん(以下,三浦):
たくさん来ていただいて嬉しいですね.

谷尻:
さっそく,お仕事の紹介からお話しいただきましょうか.


三浦「広告のビジネスの可能性を広げる」

ーー三浦さんが最初に語ったのは,自らのポジション.自分たちの仕事が社会の中でどういったインパクトを与えられるかということを常に意識しているようだーー

三浦:
「谷尻さんも建築業界では似たようなアプローチだと思ってるんですけど,僕は広告の仕事をしながら,広告だけじゃなくて,広告のビジネスの可能性を広げるつもりでやってきたんですよ」

ーーそれは,ベンチャーを支援するためのファンドを立ち上げたことからも窺い知れるし,メインとなる広告制作でも単なる商品のCMを制作することにとどまらず「事業クリエイティブ」や「ブランドソーシャライズ」と名付けた手法で,事業そのものへコミットしたり,いわゆるブランディングと呼ばれるものまで含めて,それらを社会に認知させるまで責任を持つというスタンスが示しているーー

三浦:
「日本はいまだんだん人口が減ってきているわけで,これまでのビジネスの前提条件だった経済合理性というものがすでに限界を迎えている.人口減を前提としてどうビジネスを進めていくかを考えないといけない時代に来ています」

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「クリエイティビティ,って言いますけど,僕らのクリエイティビティということばを次のように定義しています.『想像し,創造する力』です.どちらかだけではだめで,その商品が世の中をどう変えていくのか,未来を示してあげることが大事になってきます」


ーー何が三浦さんをそういうビジョンに駆り立てたのだろうかーー


三浦「仲間外れにされたような気がした」

ーー大手広告代理店である博報堂時代,自分がある飲料メーカーの新商品のCMを手掛けることになった.CMは良い出来で,海外の賞も受賞するほどで,世間で話題にもなった.しかし,その商品があまり売れなかったのだという.その時に三浦さんに生まれたある思いが現在のアプローチへの大きな契機になっているようだーー

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ありがとうございます.充実した記事が書けるよう頑張ります!
建築と人間の接点から生まれるエピソードを中心に気の赴くままに書いています.建築の魅力に取り憑かれてずいぶん経ちますがその愛はますます深まるばかり.普段は建築を含めたデザイン(設計)の実践と教育に携わっています.メディア UNDESIGNED 編集長.世界の片隅,広島市在住.