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【ブルアカVol.2一章感想】「この物語こそまさにレトロチック・ロマンだ!」

はい、ガッツリネタバレしますので嫌な方は回れ右。

どうも、全然アリスが取れない人間です。80連目で美食の女が被ってきました。欲しいのはそっちの神秘属性じゃないんや。

(追記:アリスきました)

ここからが本編です

今回思ったのはキヴォトスの中で起こる物語として、アビドス編とはまた違った毛色で新たな側面を見せてくれたような気がしている。学園や10代を軸としたからこそできる物語としてはこのVol.2はとてつもなく王道を突き進んだと言える。

「このゲームの中の物語こそ、ゲームで体感するようなワクワクさを思い出させてくれるもの」

というコメントをしたくなるほどに超王道、爽快感に満ちたストーリーだったという他ない。

随所に立ち込める焦燥感や緊迫感と同時に敵味方両方に「どこか楽しげに競い合う」かのような雰囲気も見られ、政治要素やどことない壮大さのようなものもあったアビドスはまた違った物語となった。

ミレニアム内で完結する物語だからこその別のライトノベルやアニメ、ノベルゲームを思い出させる「学園もの」に仕上がり、随所に散りばめられる「部活」「廃部の危機」「仲間」という青春学園モノなら定番の要素や「銃撃戦」「緊迫感のある作戦」「頭脳のぶつかり合い」というSFやミリタリーチックの要素が融合しあい、ブルアカらしい「青春学園モノ」に仕上がっているような印象があった。

セミナーとしてゲーム開発部に向き合う早瀬ユウカはヒールチックに立ち回り、小言を言いながらも憎めないよくある生徒会キャラとして動き、モモイとミドリは中心となって物語を動かし、ボケとツッコミを繰り返し、終始お茶目に可愛く振る舞う。内気ながらも誰よりも部活を大切に思うユズは部長として他の部員を支え、窮地を救う。そしてアリスは「謎のヒロイン」として神秘的な雰囲気を持ちながらも、その口調や言葉選びのコミカルさと純粋さ、戦闘時の振る舞いも合わせて、彼女がより魅力的に映る。

そして個性豊かなミレニアム生徒がまさしく「変なやつだけどめちゃくちゃ頼りになる仲間」や「魅力的なサブキャラ」としてのポジションで登場する…何度読んでも褪せないようなRPGのロマンがあるストーリーがここにあるのだ。

部活としてもより結束を増し、互いに「ゲームを愛し続けること」を止めず、最後まで諦めなかった結果が最高の形に結びつく。王道のような一章のフィナーレもまた「レトロチック・ロマン」を引き立たせる。知っていればクスリと笑うゲームの小ネタも隠し味にして、全体で「ゲームを通したワクワクを思い出すこと」にも主眼が置かれていたこの物語でまた私たちも何かを思い出したような感覚を得られた。

さて、大団円のようにも見えるがまだ終わりではない。謎のヒロイン、アリスの出生の秘密という序盤でチラリと見え隠れした謎が再び先生とゲーム開発部に襲いかかる。いわばギャルゲーでの「アリスルート」にこれから入るような、物語の奥深くへと向かうそんな時の感情、私は今その状態だ。

ゲーム開発部としての試練、仲間との絆、そしてその中で先生は何をするのか注目だ。

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