“目をかけられる”モノだけを手に
元々、自分はけっこう衝動的にモノを購入し、使わないままにため込んでいるタイプの人間でした。
気が付けば使わないものが部屋の中にごろごろ……とか、いいなと思って買ったけれど、買ったら急にどうでもよくなってしまった……とか。
そんなことを繰り返したあげく、結局活用もできないままに捨てて、という生活で、かなりのモノを無駄にしてしまったな、と今になって思います。
5年以上前になりますが、最小限のモノで暮らし、無駄なものをそぎ落とす「ミニマリズム」という思想に触れてから、考えを改めた自分。
そんな自分でも、やっぱりモノを購入することはあります。
その時に気を付けていることや、買い物のしかたについてご紹介したいと思います。
自分が愛用するモノだけを集める
実は、冒頭の写真。これが、自分の持ち物のほとんどなんです。
バッグ2つ分の小物類と外出用の着替え。これに下着類と仕事用のワイシャツ、いくばくかの資料、パソコンなど常時使用しているものを加えると、それだけで引っ越しできてしまうぐらい、モノを持っていません。
それでも、特に物不足で困った、という経験はありません。
むしろここまで削っておきながら、まだいらないモノがあるような気がするので、定期的に私物の整理を行っています。
普段から使用するモノたち、これを自分は”目をかけられる”モノたちと呼んでいますが、これらのモノが身の回りにあれば、十分日々を満足して送ることができる。
本当に必要なモノだけ手元にあれば、管理もしやすいですし、手持ちにないけれど必要なモノが生じたときはすぐにわかる。モノのない分、また目をかけて管理できている分、何がないかもすぐに把握できるようになってきました。
山のようにモノがあったときは「もしかしたら持っているかもしれない」と私物の山をひっくり返したり、すでに持っていたのに買い足してしまったり……と、無駄を呼ぶ原因にもなっていました。
興味のないモノは、”自分規格”を決める
しかし、目をかけたモノだけでは、生活必需品は揃えられません。
自分はオシャレには無頓着なのですが、だからといって服を着ないで生活するわけにもいきません。
だから、必要だけど、興味がないモノについては「これをそろえる」というふうに、自分の中で規格を決めて、そればかりを買うようにしています。
例に出した服でいえば、自分は一部の衣類を除き、ほとんどの衣類をユニクロで購入しています。
サイズはこれ、色はこれ、シルエットはこれ……と規格を自分の中で一度定めてしまえば、後は同じように買い足したり、古くなれば買い替えたりするだけ。
自分がユニクロに行くと、だいたい5分から10分で買い物が終わります。ときどき”自分規格”の更新を行う時は長くなることもありますが、規格を定めているときは、こんなものです。
興味がなくても自分のモノですから、いくつこれを持っていればいいのかということをよく考えながら、目をかけられる範囲で購入していきます。
"目をかけた"モノは、とことんこだわる
逆に、これが必要だ、と感じたモノに関しては、満足するまでとことんモノを突き詰めていきます。
財布を例にすれば、市販品に飽き足らずフルオーダーで作ってもらって、それも気になるのでまた市販品に戻って……を繰り返し、最近ようやく自分を満足させるモノに出会うことができたなと感じていますが、ここに達するまでに、年単位の時間を要しています。
スマートフォンもかなりこだわって、現在の機種を愛用しています。取材で手帳がわりにメモをとったり、一眼レフカメラがないときは撮影機材にもなるので、こうした用途にふさわしいと感じたモノを厳選しています。
”目をかけた”モノは、毎日長い時間使用するモノですから、なるべくお気に入りを揃えてやりたい。そのお気に入りにたどり着くまでの時間と費用は、必要経費として割り切って考えるようにしています。
興味ないモノは事務的に、興味あるモノは情熱的に向き合い、答えを出す。そのようにして、自分はモノを厳選しています。
田舎暮らしに欠かせないインターネット通販。でも……。
こうした考えを支えるインフラの1つが、インターネットです。
地方都市に在住する自分にとっては、インターネットによる通販がモノを購入する際には欠かせません。
さすがにユニクロは市内にあるので、実際に見て買えるモノは買いますが、そうではないモノはインターネットに頼るのが一番。
モノがあふれる大都会には住みたくないと感じている自分にとっては、自然に囲まれてのんびり暮らせる田舎で、必要なモノは街やインターネットで手に入れる、というスタイルに不便はそれほど感じません。
都会にいても、店が多すぎて何がなんだかわからず、結局インターネット通販に頼ってしまう、なんてことになりそうです。
インターネット通販で”試着”してみたい
そんなインターネット通販ですが、1つどうにもならないことがあります。
それは、試着ができない、ということです。
インターネットの性質上、お店に行って、自分の手に取って感じたり、試着してフィット感を見たり、なんてことはできません。
事実、寸法などを確認し、これなら絶対に合う! と思ったモノが、届いてみれば寸法が合わずに泣く泣く使用できないまま……ということがありました。
Amazonなどでは、一部の商品についてはお試しができて、不満なら返却してもらうというサービスがあり、とても便利です。(自分が購入しようとするものに限って、このサービスの対象外だったりするのですが……)
インターネット上で購入をするときは、なるべく品物を判断するための情報はたくさんほしいですね。
もしくはAmazonのように、お試しをすることができれば、インターネット通販の利便性がもっと向上するのになぁ、と思います。
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