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積み重ねた36年 走り続ける思い

山口県周南市鹿野を応援するフリーペーパー「えーる!」1月号を発行しました。
今回は、49歳から85歳になる今まで、36年もの間、さまざまな形でランニングを続けている鹿野在住の和田さんにお話をうかがいました。

85歳でもまだまだ走り続ける、和田さん

49歳の時走り始めたのは、健康維持のためだったそうです。
最初は1キロ走るのもやっとだったと語る和田さんですが、苦しい中で走り続けているうちに、だんだん走ることができる距離が増えていきました。

走り続けているうち、思いが高じて、マラソン大会への出場をするようになったそうです。

思い出のレースは秋吉台

取材させていただいた部屋には、旧新南陽しんなんよう市(現在は周南市の一部)や、周南市外のマラソン大会に出場された賞状がたくさん掛けられていました。

ずらりと並んだ賞状たち

70代半ばまで大会に出場されていた和田さんに、一番印象に残っている大会をお聞きすると、山口県美祢みね市の秋吉台あきよしだいで開かれたハーフマラソンなのだとか。

アップダウンの激しかったコースを走っていると、元アスリートの増田明美ますだあけみさんと一緒になり、テレビに映ったことがあるそうです。「テレビに映るから笑顔を見せて、とお願いされましたが、走りながらできつかったので、なかなか大変でした」と笑顔で当時のエピソードを語ってくれました。

ランニングコースを聞いてびっくり

大会こそ出場されていませんが、今でも体調に注意しながら、鹿野の中を走る和田さん。普段はどんなコースを走っているんですか、とおうかがいしてみると……どのコースも、自動車で10分、20分もかかるコースばかりでした!

熊坂峠

この坂道のさらに先が、峠です。

旧新南陽市と旧鹿野町の市境にある熊坂峠くまさかとうげまで行くコースは、それなりに平坦な道のりが続いていますが、峠はかなり山の中になり、最後はこの坂道にたどり着きます。

農業道路から山越え

農業道路の途中では、鹿野の町なみを見ることができます。

鹿野の農業道路に入る道も、ランニングコースの1つです。長い坂道を抜け、山を越えて、国道315号線に出て走るコースの途中では、鹿野の町並みを眺めることができますよ。

坂根のバス停

坂根地区の道。春になると、芝桜がきれいな場所でもあります。

体感的にかなり長いコースが、細い道を抜けてたどり着く、坂根さかねと呼ばれる地区です。曲がりくねった道の先に現れる坂根地区には、バスの折り返しに使われる広場があり、そこで折り返して帰ってくるそうです。

「ノンストップというわけではなく、友人がいれば足を止めて話したりしながら、無理なく走っています」という和田さんですが、走る途中で神社の石段を駆け上がったり、アップダウンのあるコースを選んで走ったり……体を鍛えていることをうかがわせてくれました。

座右の銘は「忍」

和田さんの座右の銘は「忍」なのだとか。
走り続けるため、暴飲暴食を控えたり、辛くても我慢して走り続けたり……ストイックに走り続ける和田さんには、ぴったりの言葉ですね。

「これからも、走り続けられる間は、ずっと走っていきたいと思います」
はつらつとした様子の和田さんに、インタビューしている自分まで元気をもらえそうな気がしました。

これからも、元気に走り続けてほしいと思います。


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