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ホタルを見ながら酒を飲むような生活
同僚との飲み会のとき、こんな話になりました。
「暗くなった庭に、七輪とか出して、海苔を焼きながら酒を飲むのもいいね」
なかなか風流なことを考えるなぁ、と思いながら「それだと鹿野でもやれそうですね」などと返します。
自分の故郷である、山口県周南市鹿野。中国山地に広がる盆地に位置する高原の町である鹿野は、山間の小さな田舎町です。コンビニもなく、夜ともなれば目立った明かりもほとんどない、そんな町。
そんな鹿野の、こんな風景を思い浮かべてみました。
夜、実家の庭に七輪をおいて、ちょっと酒の肴を炙る。肴が出来上がるまで、お気に入りの日本酒を軽くやりながら、晴れた星空を眺めてみたり。
周囲の明かりは七輪と、時期が時期なら蚊取り線香なんかも焚いてもいいでしょう。季節が合えばホタルが舞うでしょうから、ホタルを眺めながら、七輪の明かりだけで酒を楽しむ、なんていうのもいいですね……。
そんな相づちを打つと、「いいじゃん」と同僚も賛同をしてくれました。
都市部に住んでいると、電気の明かりがあちこちに見えて、純粋に夜を楽しむことができないことも多いです。
ホタルや星空、寒さに耐えられれば雪見酒……季節それぞれの山間の田舎町ならではの、夜闇の楽しみ方に、ちょっと酒を傾ける時間をプラスして、のんびり、ゆっくりとした時間を楽しむ。
居酒屋で、気の置けない仲間と一緒にワイワイするのも楽しいです。
しかし、ひとりで自然を楽しみながら、酒の肴もそんなにあれこれ用意せず、誰ともしゃべらず、スマホも見ず、酒を傾けて自然を堪能する……そんな時間も、とても贅沢で、素敵なものだと、同じように思うのです。
せっかくすてきな想像ができたので、今年のうちには一度、そういう時間を持ってみるのもいいかな、と思います。
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