オタクに優しいのは日本か韓国か

画像2

BTSがグラミー賞受賞

KPOPブームはアジアにおさまらず世界に轟いているようですね

その人気は徴兵されるメンバーの活動休止を反対する声が世界から上がり、法改定が行われるほど。"BTS法"と呼ばれていると言うからすごい。


私世代のK-POPというとKARAや少女時代に始まり

BIG BANG、2PM、TWICEなどなど

ずっと一つの音楽ジャンルとして馴染みのある存在ですが、K-POPはここ10年で急成長したジャンルだったようです

ちょうどその10年間をしっかり体感していたみたい
(10年も経ったのか…いやん)

そんなK-POP革命の時代を生きた私が考えるK-POPとは

「尊い」

これは個人的な感情を言っているのではなくて(思ってるけど)

尊いこそKpop大躍進の秘密を紐解く鍵だと思っている


コンセプトの違い

KPOPはとにかく歌とダンスのレベルが高い

音楽番組で知らないグループの知らない曲が流れてきても普通見ない

でもKPOPは、路上ライブで足を止めてしまうかのように見てしまう

ダンスがすごいとか、歌すごいだとか、一つのパフォーマンスとしての完成度が非常に高いと思う


これは決して日本のアイドルが劣っていると言う話ではない

コンセプトの違い


日本アイドルのファンは”身近さ”に価値を置いていると思う

AKB48のコンセプトに会いに行けるアイドルってあるくらいですし

その通り握手会や写真撮影会など”会える”イベントがたくさんあります

新人をセンターに持ってきて、その成長過程を見守る、会いたいと思わせる

だからダンスや歌が素人レベルでも良いのだ

その方が身近に感じられる


一方KPOPは先述の通りハイレベルなパフォーマンスを売ることに力を入れています


両者アイドルのコンセプトをまとめると

K-POP ハイレベルなパフォーマンス=尊い

J-POP 会えるアイドル=身近さ

そう、尊いとはこのこと


戦略の違い

両者のコンセプトが違えば当然売り出し方、戦略も変わる

J-POPはもちろん会いに行けるようなイベントを企画します

劇場のような小さい会場でのコンサート、握手会、チェキ会


そして加えてもう一つ大きいのがSNS、メディアへの露出の制限

ジャニオタの過去を持つ私が解説すると

・YouTubeにフルMVは配信されない

・メンバーからのSNS発信がない(スタッフが出演情報など配信)

・紅白歌合戦のジャニーズ枠は二つ

など、、、

実際にコンサートにきてもらうため、CDを購入してもらうための戦略です

今は改善されつつあるらしいのですが


一方KPOPはまずアイドルを完璧に(尊い状態に)育成する

ダンスや歌はもちろんご学力や人格まで

幼い頃から事務所の宿舎で生活し、やっとデビューできるのである

その完成形の尊い状態のグループのパフォーマンスを全面に発信する

SNS、YouTube、音楽番組

YouTubeでMVを無課金で存分に見れてしまうことに今だに感動する


KPOPのこの戦略はここ10年の成長の大きな要因だったはず

SNSやメディアでの露出を積極的に行うK-POPは

ファンになる、ファンであり続けるハードルが低い

お金がかからない!(言い方)

金銭面で世界中の人平等に彼らのファンになることができる


日本式の”会える”コンセプトはとにかくお金がかかる

ファンクラブはマスト、コンサート費、交通費、CD、DVDやら

かといって”会わない”人には露出の制限がかかっているし、、、

世知辛い世の中だぜ

でもある種しょうがない、日本のアイドルは会ってこそだから

パフォーマンスの尊さではない

しかし追い討ちをかけるようにコロナ時代の今”会える”イベントは厳し区なってしまった


結論オタクに優しいのは韓国でした(金銭面重視)


もともと日本のアイドル市場は大きく、無理に海外進出する必要がなかったことがこのコンセプトの理由の一つだそう

しかしその市場もここ10年で韓国に追いつかれ始めている

その上肌感では最近新しいアイドルがあまり増えていない
嵐やEXILなど安定したベテランたちばかり

"推し活"にお金がかかるため、新しいアイドルを推す暇がないのではと思ったり


個人的に"会える"コンセプトはとても好き
当時からしたらとても画期的だったと思う、夢のようだ

日本のアイドルは身近に感じられる”推し”という言葉が最適
正直KPOPアイドルを"推し"と呼ぶには少々恐れ多い(個人の意見です)

しかしこのコンセプトが時代に会わなくなってきたということなのでしょう

日本のアイドル文化を守るためには新たな戦略を立てなければいけなそうだ

______________________________

まとめ
近年のKPOPの急成長のポイントは、ハイレベルなパフォーマンスをインターネットで積極的に発信していったところにある。日本アイドルの"会える"コンセプトは世界進出・コロナで変化する社会には適しておらず、革新していく必要がありそうだ。

______________________________


そんなことを考えながら今日も推しを拝もうと思います

画像2

Stray Kidsは今日も尊い

(結局K-POPなんかい)

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66884490R01C20A2X13000

#日経COMEMO #NIKKEI






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?