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不法侵入!26「クールな視線!」

晃博兄に半場強引に押し通されるように、バイクで走り向かった銭湯!途中細い道や坂をお構い無く飛ばしてきたので、後部座席にいる正幸には、やはり生きた心地がしなく、汗びっしょりになってしまっていた!
ほんの、15分ぐらいの距離だったみたいなのに恐怖で1時間以上に感じられた!
そして、何だかんだと無事、到着した銭湯は、そんなに目立つ感じの大きな建物ではなく横文字で、「竜の湯温泉」とわりと黒い瓦屋根の素朴で普通的な質素なものだった!
周りは細い木も多く砂利道にすべらせるように到着し後部の正幸を先に下ろすと、晃博はその平凡な白い建物を見るや・・・!

晃博「ちっ!なんか、やけにド派手な看板だったわりには、いかにもって感じのとこだな!まっ、せっかくここまで飛ばして来といて贅沢は言ってられねぇわな!(*´Д`)」
と、期待はずれのようだった舌打ちするも、どこか勝手に納得し・・・!

晃博「こいつ、止めてくるから、お前先入ってろ!( ̄д ̄)」

いつものいたずら?なクールな視線でリュックを手渡すと、ただ言われるままうなずいて固まっている恐怖の余韻が、残り顔の正幸をお構い無しに奥の小さなスペースの駐車場へとエンジンをふかせ走らせていった!

そして、その場に、取り残された正幸!

正幸「んん~!?一言じゃいえないけど・・・!なんか今後の兄ちゃんとの生活、合わない気がしてきたな~!心配ってゆうか、命ひとつで足りるのかな~!((+_+))」

こちらも、1人納得するように、あい変わらず容赦なく木々の隙間から熱風を浴びせてくる、ぎらつく太陽と大合唱の蝉しぐれに耐えながら、まわらない脳みそをふりしぼって、身体が動けずにいた!

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