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VIVA!LAS VEGAS。

僕は若い頃から気がついていました。

人生って頑張らなくて大丈夫。

なんとなく生きているだけで、大抵のことは乗り越えられる。

頑張らないといけないときは嫌でもやるわけなので、普段から「一生懸命にやらないと」なんて思わなくても平気。

僕はそんな感じでしたから。

立派にはなっていないかもしれませんが、生きてる。

時々は楽しいし、まあまあ悲しい。

経験なんて勝手に積み上がる。

そういうこと。

ただ生きてるだけで、いろんな経験するわけです。


それで今日職場の若い人から

「ぶくおさんの推しの声優さんは誰ですか?」

などと言われました。

などと言われたのです。


この年齢で、こんな話をされる。

経験。

これも経験。

大人の余裕を滲ませながら
「大山のぶ代先生かな」
と伝えてみました。

「ああ、レジェンドですね。」
と返されました。

こうして僕はまた、大人の階段上るわけです。

残された段数が少ないのは内緒なんです。


ところで今電車の中でこれを書いています。
それで向かいに座っている、顔がそんなでもない男子が、お似合いの女子にチューしているのです。

目的がちょっと分からないのですが、そんなものを見せられてる。

怒ったら良いのか、笑ったら良いのか分からない。


若い頃から頑張って、車の送り迎えしてもらえるくらいの偉い人になっていれば、こんな経験しなくて済んだのにと思うのです。


僕はもう手遅れなので、このままお先に行きますよ。


「助けて、ドラえもーん」
小さい声で言いました。

チューしてるふたりには聞こえないのです。

恋するってそういうことだと思うのです。
(ほら、話が行方不明。)

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