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保育士の私が、子どもたちから教えてもらったこと…(先生と一緒ならやってみるけど…)

※名前は仮名です。

タクトくんとマサミチくんは年中の男の子。タクトくんはミニカー・マサミチくんはお絵描きが大好きです。

保育士と1対1で過ごす時間があるのですが、別空間で行う保育士と関わるその時間帯は2人ともそれぞれの遊びに集中しています。
先日はマサミチくんが紐通し遊びに挑戦。できそうでできない場面もありましたが、最後までやり通しました。
タクトくんは紙コップに隠れている小さな人形がどこに入っているか当てるゲームで、とてもよく見ていてあっさりと正解。先生もやってみて…とお互いに当てっこをして遊びました。

そんな2人ですが、園庭やホールで一緒になるとマサミチくんのリードで走り始めます。『まて〜』といいつつ先に走り出す(?)マサミチくんは楽しくて仕方ないといったようす。タクトくんもそれに応えて追いかけます。若干タクトくんが疲れるのが早いので、いつのまにかマサミチくんだけが走っていることになるのですが、それに気づくとタクトくんのそばにきてトントンと軽く肩を叩いて誘っている姿がかわいいです。

ある日、ひょんなことから2人を一緒にクラスで預かることになりました。日頃から仲良しなので、一緒にカードゲームやお絵描きをしようかなと思いました。
ところが、クラスで2人揃ったとたん、マサミチくんはタクトくんの肩をトントンと軽く叩くという、かけっこ遊びが始まってしまいました。テーブルに遊ぶ支度をしても全く見えず、嬉しそうに走っています。こうなると私の声も届きません。完全にお手上げだ…そう思ってもう1人先生に応援を求めました。
保育士がそれぞれの子どもたちについてテーブルの遊びに促すと、やっと気がついて座って遊びましたが、一緒の内容ではなく、保育士との1対1の関わりとなりました。
そして、マサミチくんがお絵描きなどの遊びに飽きてしまうと、立ち上がってシール遊びをしているタクトくんの肩をトントン…。タクトくんの集中が終わってかけっこ再開です。最終的にはスキンシップ遊びやバランスボール遊びをやりました。(動きのある遊びは盛り上がりました)
まだまだ大人との関係の中で新たな遊びや挑戦が大切な時期で、子ども同士の遊びは既に獲得した力や思い通りにできる(安心できる)内容になるのだなぁと気づきました。

子どもの発達の現在地を知ること…保育士として必須なのに忘れていました。何かさせようとしていた私…今回も子どもたちから教えてもらいました。

今回は反省会でした。これからも、子どもたちからたくさんのことを学びたいです。

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