smc PENTAX-FA 28-105mmF4-5.6とKodak Colorplus 200の30枚
以前デジタルで試用した、パワーズームの方のFA28-105mm。
もともと、パワーズーム世代のボディたるZシリーズと合わせてこそのレンズだと思うんで、Z-50pにつけて一本撮ってました。
しかし……Z-50pの機嫌がなにやら悪くて、フィルム一本撮り終えて自動巻き戻しも終わり、裏蓋開けたらまだフィルム残ってんの。え?
それで動転してしまい、慌てて蓋を閉めなおし、どういうわけかキャップもせずに窓に向けてシャッターを2~3枚切ってしまった。本当になぜそんなことを……?
でまあ、残ってたのは本当に戻し終わり近くのちょっとだけだったみたいなのに、わざわざフィルム冒頭5コマ分くらいダメにしちゃった。
そして、そのコマのところに、露光間ズーム機能で撮ってみた変な写真があったはずなんだけど、台無しに。それのテストのためにZ-50pにフィルム入れたのにな……。
ともあれ、撮った写真をずらずら。
今回、うちのセルフデジタイズ環境だとうまく扱いきれないKodakのフィルムなんで、色がおかしいコマが多いと思います。(Kodakのベース色が黄色すぎて、どうしても青く残る……)
このレンズが90年代当時の中級クラスのレンズで、寄れて写りもなかなか良いものだというのは事前にわかってました。
Z-50pと合わせるべきレンズだろう、と思ったFA28-105mm。
レンズは中級クラスのちょっと立派なやつで、ボディはシリーズ最下級クラス……なんだけど、当時のPENTAXは今と同じで、実質中級クラスみたいなのが下にいて、軽量小型ローエンド機がなかった頃。
そういうわけで、ボディが格で負けてるような感じはありませんでした。パワーズームもフル機能で使えるし。
しかし元々重たいZ-50pに、パワーズーム用モーターでどうにも重たいFA28-105mmの取り合わせ、私にこれは重すぎた。
といって、この重たいレンズを軽いMZ系のボディにつけてもバランス悪くて持ちにくいって言うんだろうなあ。
一応今回のテーマはパワーズームを使ってみることで、露光間ズームはトラブルで台無しになったとはいえ、電源切ったらレンズ全長が短く収納されるやつとか、そういう細かい機能は使いましたよ。
このレンズはバリフォーカルだからズームを動かすとピントがずれますが、それも自動で合わせ直してくれます。
このへんの機能は、もっとAFもモーターも進化した時代なら実用性を高める(なので特に主張せず実装してるカメラも多々ある)んですけど、90年代のでやると「なにかするたびにがしゃがしゃ動く」という、もどかしくて騒々しい感じになっちゃって……
レンズとしてはよく写るし、かなり寄れるのも長所で、光学系は良いレンズです。が、役立つとは言い難いパワーズームのためのモーターがデッドウェイトで、使用感がかなり損なわれてるのは否めない。
これならパワーズーム外して軽量化したタイプのものが出てれば、結構愛用できちゃうレンズだったかもしれなんですが、そういう製品は発売されませんでした。
PENTAXの生真面目さでは、このズーミングで大きくピントがずれるバリフォーカルレンズを、自動再AFなどの補助なしに「ズームレンズです」って売り出したりはしなかったんだろうなあ。
Z-50pも調子が悪くって、まあ前からシャッターボタンの調子が悪い(AFロックが外れたりしがち)けど、巻き戻しの不良はまずいな。うーん。
もうちょっと、しゃんとしたAFボディがちょっと欲しくはあり、しかし今でもそれなりに健康なボディってどれがあるのかなあと思うと。
フィルムと現像がまだ買おうと思える値段で、まだまともに使える程度のカメラがあって……という時代も、あと何年かなあ。
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