書評:会って、話すこと。

会って、話すこと。
著者:田中泰延、ダイヤモンド社

4月が忙しすぎて全然読書の時間を取れず、5月も終盤に差し掛かってやっと一冊読めた状況。読みやすい本を先に読んでしまうから、長くて難しい本を同時にたくさん読まなきゃいけない(?)状況になってしまうんだよなぁ。

前作の書きたいことを、書けばいい。がとても良かったので、今作も読んでみました。

会話における「ボケ」は仮説の提示であるといった考え方や、機嫌良く生きることの大切さなど、色々とそうだよなぁ、ってなることがたくさんあったけれど、特に重要だと思ったのは、会話におけるロゴス、パトス、エトスのお話。事実に関する話▷それについてどう思ったか▷それを受けて未来をどう捉えるか。自分はロゴスこそ重要だと思っていたけれど、自分はどう思ったか、どう考えたか、の共有は会話においてめちゃくちゃ大事だし、さらに言えば著者は『相手は、あなたの人生の目的を、哲学を感じたいのだ。エトスなき会話は虚しい。もし、あなたがだれかになにかを伝えようとするなら、世界をどう捉え、世界とどう向き合うか、つまり哲学を持たなければならない。』とまで言い切っている。これは営業とかにも言えることで、ただ自社の商品の説明ができるだけでは三流でで、自分で食べて飲んで試して自分の言葉で好きを伝えられて二流で、さらに未来まで提示できて一流なのかな、とか思ったり(自己啓発本みたいな感想)

コロナのせいでオンラインなことが増えてきたこんな世の中だけど、オフラインで会って、話すのすきだから、もっと大切にしていきたいな。(と言って飲みに行き過ぎて怒られてる)

最後にもう一つ、素敵だなと思った言葉を。
『「教養のある人物」をわたしなりに定義すると、向かい合った時に「私は何も知らない。世界はこんなにも広くてわからないです。そして我々は最後は死んじゃいます。なので今、少し笑いましょう」と感じさせてくれる人ではないだろうか。』

にしても、久しぶりにメールと報告書とTwitter以外で文章を書いて、自分の考えや記憶、良かったなと思ったことを言語化するのは、精神衛生上もとても良いことだなぁとしみじみ。日記(というかライフログ)、久しぶりに再開しよう、そうしよう。

それでは!

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