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家計調査〜そして人生を考えるまで

総務庁の家計調査というものがあるのを初めて知りました。
なぜかというと、その調査の対象に選ばれたからです。

<家計調査とは>

  • 国が都道府県を通じて行っている機関統計調査

  • 全国168市町村、約9000世帯が対象

  • 対象世帯は配布された家計簿を半年間記入

  • 調査結果はインターネット・テレビ・ラジオ・新聞などで報道

  • 官庁・都道府県庁・図書館などに印刷物として配布

<利用例>

  • 政府における利用 

  • 民間企業・学術研究者などにおける利用

  • 地域の活性化の取組への利用

  • 各種メディアでの利用

景気判断や国内総生産(GDP)の算出に利用されたり、テレビのバラエティ番組にも利用されたりと、お堅いところから柔らかいところまで幅広く使われているらしいです。もともと新しいこと大好き、いろんなこと経験したい、と思っている私、「面白そう!」と、お引き受けすることにしました。

専用の家計簿には、最初のうちは全ての物の重さや量を計らなくてはなりません。ちょっと面倒ですが、専用の秤も準備されていてやってみると結構面白い。日頃気にしていなかった野菜の重さがわかったり、もともとパッケージに記されている重さや量をあらためて確認できたり。家計簿なんてきちんとつけたことなかったけど意外と楽しいのかもって思いました。謝礼もあるらしいし、いいじゃん!なんてワクワク。

そんな中。三日目に調査員の方からお詫びの電話が。わが家はちょっと特殊な世帯構成なので調査対象から外れてしまったと説明がありました。最初の調査員の訪問で打診されたときに、うちの事情はお話ししていたんですが。

私は夫とは今別居中で、生活費は貰っておらず自分だけの収入で賄っています。そんな状況が特殊なので、きちんとした統計にならないってことらしいです。ウキウキしてたところだったのに、ちょっと残念。二日間だけつけた家計簿をお返ししました。調査員の方は、平謝り。さらに「お叱りもなくありがたいことです」とさらに頭を下げられる。その方の落ち度ではないので別に憤慨することでもないし、大変ですけど頑張ってくださいねってお見送り。ということで、せっかく新たな体験ができるところだったのに、「家計調査の存在を知った」ってことだけで終わってしまったのでした。

こんな体験をして、色々考えました。
離婚までには踏み切れずこうして別居中の世帯なんてざらにあるんだろうになあ、みんなどうやっているのかなあとか。
シングルマザーだってもちろん生活が苦しい人が多いけど、例えば夫が十分な養育費を払っていたり、遺産や保険金を残して亡くなっていたり、実家がお金持ちだったりして、貧しい生活ではない人もいるだろうなあとか。
独身の同僚から「あなたは旦那さんがいるから自分の稼ぎはお小遣いにできていいね」なんて言われるけど、ちーがーうーのー!夫の稼ぎがあてにできないから働いてるの!とか。
フルタイムで働いているのは家計のためってわかってるはずなのに、なぜ国や企業はこの時給換算で生活できると思っているのかとか。
年寄りは年金をたくさん貰えていて金持ちって言われているけど、うちの親たちはほんとにわずかな年金だったとか。
「世代や年齢」とか「家族構成」とかでひとくくりにして考えることは、お金のことを考える上では偏った見方なんじゃないかとあらためて思いました。色々な世帯がごちゃ混ぜに存在してるんだから、統計をとるのもごちゃ混ぜでいいのではないかと思います(素人)。私たちの生活の苦しさがきちんと反映される調査に、是非ともしていただきたいです。

あと、自分の状況についても色々と。
夫とはこれまでずっと、「話し合う」ということができなくて、夫婦の問題で私が何か言ったり尋ねたりしてもいつも無言。夫が何を考えてるのかわからないまま結局私が諦める状態になります。私が責めてしまっているのか?と自己嫌悪に陥るおまけ付き。さらに私の傷が深まるだけなので私も話すことさえ避けるようになってしまい、その挙句がいつの間にかの別居という状況になっているわけです。夫が仕事場を別に持っていたから、簡単に別居できちゃったのです。今は「このままでも楽だから、まっいいか〜」って状態。でも、人生も残りわずか。できるだけ楽しくシンプルに生きるために、ここらで決着つけなくっちゃな〜。

家計調査から色々と考えさせられたお話しでした。




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