ドイツでの葛藤。交換留学3ヵ月目の報告

 こんにちは。9月からドイツで生活して3カ月が過ぎました。もちろん、楽しいこともありますし、やりがいだって感じています。でもここではあえて、私が葛藤しているあれこれについて述べてみようと思います。


 まず、語学。来る直前に受けた独検2級は落ちてしまいましたが、(完全に勉強不足でした。猛省。)それなりに意思疎通はできるだろうと思っていました。ところが、
 「ドイツ語の会話がなかなか上達しない→ドイツ人とコミュニケーションがとれない→友達の輪に入りずらい→上達しない...」
といったジレンマにはまってしまいまして。私自身、新しい環境で友人を作るのはもともと苦手なので、それは仕方ないのですが、ドイツ語がへたっぴなことは悔しいと共に、自責の念にかられる毎日。「今日も言いたいこと言えなかったなぁ」と。また、街中や大学でもそうですが、分からなくて聞き返したら、ため息をつかれてあからさまにゆっくりと、(まるで赤ちゃん相手のような)対応をされることがあり、これは結構こたえます。
 でも一方で、例えばタンデム(ドイツ人と日独で会話の練習をお互いにすること)してくれる友人のように、私の言葉を待っていてくれると本当に救われた気持ちになります。そして彼のあまりにも流暢な日本語を聞いていると、上達する意欲をも与えてくれます。

 語学の面で言うと、事務手続きや大学の授業も大変です。特に事務手続き、すなわち健康保険やビザ取得、銀行口座開設や寮の契約に至るまで、私の住む所では英語は使えません(※)。契約書の内容確認などはバディが手伝ってはくれますが、最終的には自分でチェックするしかありません。今学期の前半はこうした手続きで忙しく大変でした。でも、これらは私の語学力向上に一役かってくれたはず。長文読解だと思えば、まぁいいか。
※携帯電話の契約は英語でしてもらえました。ありがとう、ボーダフォンのお兄さん!!

▲こうした契約書の類は、まるで大海でさまようカエルを探しだすような気持ちで読解する必要がある 

大学の授業も、ドイツ語のスライドと教授の発言をすべてメモするのは無理なので、キーワードだけ聞き取って、友人などで復習するようにしています。まぁこれは留学における「よくある」苦労なので、努力すればなんとかなるかなぁ、と思って頑張れます。大変だけれどね。

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 次にカルチャーショック。「同じ先進国だし、真面目で几帳面だ」とドイツを見ていました。これは一種の偏見、まさにステレオタイプであることに気がつくのは、留学してからでした。

 色々なところで多くの留学生がカルチャーショックを受けていると思いますし、実際友人から小耳にはさみます。私にとって最大の試練は、寮での共同生活。ドイツ人2人とキッチンや浴室を共有しています。住んでから知った。ドイツ人のパーティ、うるさい!!!低音が響き渡る音楽を夜な夜なかけ続けるパーティが、月に数度開催されます。寮の周りに大した遊び場もないため、彼らは寮で騒ぎまくる。寝ない。うるさい……。そしてそれが原因で体調を崩す日本人学生...(^^;。ドイツ人パリピよ、パワフルすぎないか(、いやパワフルすぎる)。

 パリピに注意しても聞く耳持たないし、片付けないし……。まるでハロウィンの渋谷に住んでいる気分を味わえます。今の1番の悩みかもしれません。引っ越したいなぁ。
(シェアハウスなどで同様のケースを聞きますので、留学先で共同生活をされる際には、予めこういった評判を聞いておくといいと思います。)


 サービス業に携わる人のぶっきらぼうさにも、初めは面食らいました。レストランやカフェのウェイターとかね。「俺は今、忙しいんだ!見てわからないのか?」とか言われた時、もう一生お会計できないんじゃないかと、しり込みしてしまいました。(ちゃんと支払いました)

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 そして、北欧中欧の悩みネタである、冬の暗さにやられることもしばしば。一日中太陽が出ないというのが、週のうち大半を占めます。ロウソクを灯して部屋を明るくしたり、音楽聴いたり、ビタミンDをちゃんととったり、あるいは友人や家族とお話したり連絡したり。無論、運動も効果的だと思います。工夫していますが、日本のスカッと晴れた青空が恋しくならないといえば、嘘になりますね。

▲昨年冬に訪れた仙台。こうした天気は正直、恋しい。


 以上が私の現時点での悩みです。留学という外的要因によって自分がいきなり大きく変われる、ということはないと思います。でもこうした苦労や悩みを通じて、「変わらんとあかんなぁ」と思うことも山ほど。日本ではできないことをちょっとでもいいからしてみよう、とか、せっかくの機会だし、と勇気を出してみることが大切なのかもしれません。残り8ヶ月。まだまだ色んなチャンスがあるうちに、今ある悩みを糧にしていきたいと感じる日々です。でも、無理しないことも大切。
そして何よりも、同じように留学している友人や先輩方、日本にいる家族や友人に支えられていることを実感します。謝謝。

稚拙な文章ではありますが、ご拝読いただきありがとうございました。Bis dann!

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