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想像を働かせるということ。食べたいものは自分で決めたらいい。

※今回の記事は少し人にとっては気分を害す内容になるかもしれません。ご了承の上読み進めていただきますようにお願いいたします。

ネット上で知り合った仲良くしてくれている方との会話の流れでふと思い出したので、今日はちょっと真面目に書いてみようと思う。

フランスに来てまだ数週間の頃の話。私の住むマンションは改築工事が遅れ、毎週のようにリフォームの手伝いをしに来ていた。家のオーナーは夫の古くからの友人でその縁からここに住むことになったのだ。その夫の友人はフランス人とラオス人のハーフで、ラオス人のお母さんは毎週リフォームを行う私たちにご飯を作っては振舞ってくれると言うことが度々あった。

毎度ユニークな料理が出てくるので内心ドキドキするが、その日ははっきり言ってかなり強烈だった。
テーブルの真ん中にどんと置かれたおつまみはなんとカエルだったからだ。ホタルイカサイズの小さなカエルの天日干しというか煮干しというかスルメのような感じ。
例えがあまり良くないが車に轢かれアスファルトでぺっちゃんこになってカラカラになったカエルを集めてお皿に入れた本当にそんな感じで、それがてんこ盛りになっているのを見たときには衝撃で思わず「無理、食べれない」と涙流して助けを求めたことがあった。

その後夫に戒め諭され、少し足だけ食べたが味なんて正直わからんかった(笑)
写真見たくない方もいると思うので見たい方だけに鍵をかけて文の1番最後で公開しています(笑)

その反応が正しくはなかったよなぁと自重する想いになったのはもっともっと後の出来事からだ。

前職で働いていたときにインド人の男性が新人として入ってきた。前職は日本食レストランで働いていてとてもいい環境だったと何度も何度も話すので、それならなぜやめるに至ったのかを聞いてみると日本人の私には想像もつかない答えが返ってきた。

「そこの店では豚肉を扱っていてね、豚肉を触らなくてはならないのがビニール手袋越しであっても耐えられなくて辞めたんだ。」

彼はイスラム教の信者でムスリムの人は豚は汚らわしい生き物と考えていると教えてくれた。神から食べることを許されていないものだと小さい頃から教えられているそうだ。なので、食べるのはもちろん触れるだけでも身が汚れていくんだよと大真面目な様子で話した。

「そうなんですねー!私豚肉毎日のように食べるから考えもしませんでした。」と返すと
「そっかぁ」と小さく返事した彼の表情はすごく汚らわしいものを見るような目でこっちを見ていた。というかまるで犯罪者を見るような蔑んだ目を向けたれたときには、自分の意識の範疇外のところでそんな目を向けられることをしたのか?そんな顔される義理はあるのか?っと正直とっても心外だった。

そこで思い出したのがあの時のラオスのお母さんのことだった。
「うちの国では家族のご馳走に犬を食べるけど日本では食べないの?」と無垢に聞いてきたベトナム人の同僚のことも頭に浮かんだ。

私が彼女たちに向けた表情はこんな感じだったんだろうか。もしかするとあの時の彼女たちは私と同じような虚しい気持ちになったのかも知らないなーなんて思い出した。

世界はとっても広い。
それぞれの価値観は違って当たり前である。

「エビは海中ででゴミを食べて生きているから汚いから食べてはいけない」と甲殻類を食さない国の人もいるらしい。
「結婚式で放った鳩たちを食糧にするために放つのを待っている」国の人たちだっている。
良質なタンパク源として昆虫食にも注目が集まっているし、レストランにビーガンフードがあるのが当たり前の時代である。

食べることが好きな私だが、実は私も過去にベジタリアンだった時期がある。
ハワイでヨガを学んだ私。ヨガの教えの1つアヒムサ(非暴力)を習って菜食になってみようと挑戦してみたのだった。
実はオーストラリアに到着してから、夫と出会いロードジャーニーに出るまでの間数ヶ月ベジタリアン生活をしていたのだが、自分の中でやってみてちょっと意外だったのが一生ベジタリアンで生きていけるなーと思ったこと。しかし、ベジタリアンのものを探す生活はいくらベジタリアン先進国のオーストラリアでさえ億劫な作業であった。
 沢山旅をするのが好きな人間としてロードジャーニーをしていると食べ物を選んでいられなくなって「ベジタリアン」の経験にはピリオドを置いた。

食べることは生きることである。
何を食べるか選べない国もある。
食べられるものがあるだけで幸せなのかもしれない。
何を食べるか選択出来る私たち。
自分達が幸せであれば何を選択してもいいよなと思った。

想像を働かせるということ。食べたいものは自分で決めたらいい。

文の最後に私が頂いたカエルのおつまみの写真を載せています。
もしご興味があれば見てみてください。

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