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JABA東京都二次予選 R6/5/30(木)




鷺宮製作所 vs Honda

鷺宮製作所


中島(仙台育英-城西国際大) 26/R/180/81
◯球速帯
ストレート151km/h
変化球119km/h前後、127km/h前後、135km/h前後

◯メカニクス
オールセットから、ややクイック気味の始動。膝が最も高く上がった所から、稀に手が早く割れる。右脚のGRF(Ground reaction force:床反力)は力積の時間を長くして大きくするタイプ。右脚を残して体幹を倒すタイプ。足はフィニッシュでも上がらない。涌井(中)の様なフィニッシュに近いか。ただ、そこまでエクステンションよろしくリリース位置が前には感じない。並進でも速度を感じず、ロスの少ない並進と体幹の仕事量で出力を発揮している様に見える。体幹の仕事量ではなく仕事率(=パワー)を仕事量を変えずに上げられれば出力の伸びは見込めると感じる。

◯その他
このクラスになると高めから振らせるではなく、降らせるフォークを投じられる。

Honda


東野(履正社-駒沢大) 27/L/175/82
◯球速帯
ストレート:Max134km/h
変化球: 127km/h前後、117km/h前後

◯メカニクス
トップの位置を早く作るタイプの技巧派投手という感じ。イニングによってはトップのタイミングがばらつく事も有る。ストレートとスライダー方向の変化球の球速差が10km/未満で、意図している事が伺える。

◯その他
特になし

中村(星琳-白鷗大) 26/L/179/68
◯球速帯
ストレート:Max141km/h
変化球:105km/h前後、125km/h前後、127km/h前後

◯メカニクス
アングルは低いが並進運動は直進的なため、本格派サイド気味スリークウォーターって感じ。先発の東野とは異なり、トップでの肘の角度も90°前後で、体幹の回旋によって大きい半径で振られていく。そのため、投球動作に関わる関節の力発揮のタイミングが合いにくい。まあそこは、社会人野球選手なので、バラつきがある訳では無いが、球速は3イニング投げたうち、初回が134前後、2,3回は139前後という様にタイミングが合えば上がっていく。もちろんそれ以外の要素もあるだろうが。中村投手の様な半径が大きい投手はチェンジアップを有効に使えると感じた。

◯その他
過去を遡るとMax148km/hの出力はあるようなので、今日は走っていなかったか。それもあって初回は変化球が多かった。

福島(大阪桐蔭-青山学院大) 34/R/176/86
◯球速帯
ストレート: Max143km/h
変化球:130km/h前後

◯メカニクス
評価出来る投球数に至らず。

◯その他
特になし

JR東日本 vs JPアセット証券


JR東日本

西居(和歌山商-中部学院大) 28/L/185/80
◯球速帯
ストレート:Max138km/h
変化球:105km/h前後、120km/h前後

◯メカニクス
長さを回転運動に活かしているタイプ。サイド気味のスリークウォーターで左変則投手によくある一塁側のプレートから角度をつける。Hondaの中村と似て異なり、並進運動は体幹の加速距離を作るための時間という感じで速度は遅い。ただ、ストレートでは並進の距離が微増すると感じ、横の角度が無くなっている。角度は持ち味と認識しているだろうが、意識して角度を作って積極的に武器としている訳では無さそうである。もうワンランク上の舞台へは振り切る必要があると思う。

◯その他
ライン際のファール後の振る舞いで投手の考え方が多少分かる。野手がポジションに戻っているかを確認する投手は野手に守ってもらっているという気概が表れていると思う。この投手もその類いであり、やはり奪三振の割合が少ない投手ほどその傾向にあると思う。ただ優しいだけか教育かもしれないが。

小谷野(日大三-日大) 25/R/184/84
◯球速帯
ストレート:Max144km/h
変化球:130km/h前後

◯メカニクス
評価する事の出来る投球数に至らず。

◯その他
特になし

西田(大体大浪商) 25/R/175/77
◯球速帯
ストレート:Max141km/h
変化球:128km/h前後

◯メカニクス
左股関節の引き込みが浅く、フィニッシュの上体が高い。右足のGRFを発揮している時間が短く、弱いと感じる。引き込む可動域というよりは、時間が作れていない。そのため、リリースでの体幹の前傾も浅い。

◯その他
特になし

高山(作新学院-明治大) 22/R/178/82 
◯球速帯
ストレート:Max135km/h
変化球:125km/h前後

◯メカニクス
並進での重心が高く、サイクロイド曲線に乗せていく並進運動というよりは、立脚での位置エネルギーを利用した並進運動。

◯その他
Max150km/hとあったが、今日はエンジンかからず残念。

JPアセット証券

門間(東葉-清和大) 25/L/170/78
◯球速帯
ストレート:Max142km/h
変化球:127km/h前後

◯メカニクス
投球練習時は気にならないが、出力を大きくすると、リリース時に頭部とボールの位置がより離れる。特にベース版の左打者寄りのストレートで顕著。そのため、シュートしている様に見える。そのコースのストレートは打者を打ち上げてさせているが、コントロールも完全には出来ていない。また、右打者寄りのベース板のストレートは垂れる傾向であり、ボールが弱いか、強い。フロントドアの様なストレートの軌道に乗った時は強い。

◯その他
投手としてまだまだ持ち味を活かしていないという部分で伸び代があると感じる。

西居(和歌山工-金沢学院大) 23/R/180/83
◯球速帯
ストレート:145km/h
変化球:120km/h前後

◯メカニクス
接地からの体幹の前傾が強い。しかし、水平面上での回転運動は少なく、いわゆる縦の回転運動が出力の多くを担う。そのため、コントロールのブレが高低に強く出る。この日も

◯その他
特になし

佐藤(横浜創学館-関東学院大) 23/L/175/79
◯球速帯
ストレート:Max140km/h
変化球:128km/h前後

◯メカニクス
接地からの回転の速さで腕の速度を加速させている。ストレートでは充分な体幹の回転運動が行われているように見えるが、変化球では弱く、速い回転よりも体幹の前傾がウエイトを占めてくる。体幹の回転の速度で球種が判別できるので、見極められやすいように感じる。

◯その他
特になし

試合雑感



1試合目、2-1で鷺宮。初回の2点を守りきっての中島完投勝利。中島の踏ん張り。
2試合目、9-2でJR東日本。門間選手7回まで2失点と踏ん張っていたが、堰を切ったように8回に3投手で6失点で万事休す。

このクラスだと全ての選手として成熟している感じ。持ち味が各選手とも煮詰まっている。ただ、伸び代はまだあると自分は感じる、、、

JR東日本の捕手、小藤選手とは高校時代に対戦経験がある。対戦時にもドギツイ打球を放放たれて、ドン引きした記憶がある。また、ずっと強打の左打捕手として、小藤選手の1学年下の坂倉(広)と誤認していた、、、
勿論、当時から小藤選手は雲の上だったが、本日も素晴らしいご活躍でした、、、今、社会人野球をやっている選手はそういった人達なんだなと、寂しさと嬉しさ7:3くらいの感情。

注釈

※あくまでも肉眼で確認した投手のみを、完全な主観によって判断しています。

※球速帯はスコアボードに映し出された球速表示を自分が確認した範囲での数値です。

※投手のプロフィールは、"名前(出身校) 年齢/投球側/身長/体重"で表しています。

※投手のプロフィールは各社野球部のHPから引用しています。

※主観であり雑感です。

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