東都大学1部リーグ戦 R6/5/16(木)


駒澤大学vs國學院大學

駒澤大学


仲井(下関国際) 2/R/176/70
〇球速帯
ストレート:Max152km/h / 変化球:130km/h前後

〇メカニクス
右股関節の外転が浅く、並進運動が距離・時間ともに短く感じる。それでも骨盤の回転の速さによる回転運動の強さで出力は素晴らしい。若干だが肘伸展のタイミングが遅く感じ、変化球では顕著。

〇その他
大学2年時でこのスペックは破格と感じるが、ベースカバーや前述の変化球での腕の緩み等、"投手"としては未完な部分が多いと感じる。イニングによって意図する事が異なり、試行錯誤しながらの投球だと伝わる。ラン ナー無しでのクイックなど、テクニックに走らず馬力でどうにかせい!と先を見据えてしまいたくなる逸材といえる。

東田(西脇工) 4/L/175/74
〇球速帯
ストレート:Max143km/h / 変化球124km/h前後

〇メカニクス
俗に言うとバネを使うようなリズムだが、そのリズムでロス無く投球出来る身体形態をしていないと感じる。痩せたら球速上がるタイプ。もしくはウエイトがっつりやり込めば球速上がるタイプ。でも、ウエイトの期分けによる時期によっては球速出ないタイプ。

〇その他
特になし

中山(筑陽学園) 4/R/177/72 
評するほどの投球数に至らず。

高井(広島商) 4/L/186/86
〇球速帯
ストレート:Max140km/h / 変化球:122km/h前後

〇メカニクス 
体格を活かしたフォームでは無いとも言える。並進初期で軸脚の膝が折れる。変化球で特に顕著。そのため腕の振りは緩んでいないが、骨盤の回転
速度が緩むため、結果的に腕の振りも弱い。

〇その他
山崎福也感。

國學院大学


飯田(明秀日立) 3/L/173/70

〇球速帯
ストレート:Max145km/h / 変化球122km/h前後

〇メカニクス 
並進初期〜中盤にかけての左股関節の外転が甘く、その後の左股関節伸展 
による投球方向への並進が弱い。また股関節伸展が引き出せていないため、胸郭の伸展等も甘く見える。しかし、上肢を残して投げる様なフォームで、肩の水平伸展で加速距離を大きくしている様に見える。

〇その他
特になし

富田(鳴門) 2/L/178/85
〇球速帯 
ストレート:Max140km/h

〇メカニクス 
評する程の投球数に至らず。

〇その他
甲子園で見た。

試合雑感

6-4で駒澤。おめでとう。

亜細亜大学vs中央大学

亜細亜大学

北嶋(駒大苫小牧) 4/R/174/78
〇球速帯
ストレート:Max145km/h / 変化球: 127km/h 前後

〇メカニクス 
右本格派って感じ。名門・伝統校出身手感じ。並進の速度は最適、という感じ。そういう意味で伸び代を感じない。動作を変えるなら別の投手になりそう。

〇その他
亜大→社会人でプロ入りしそうな感じ。

川尻(高岡商業) 2/R/185/75
〇球速帯
ストレート:Max151km/h / 変化球:130km/h前後・140前後km/h?(ストレートと判別不可)

〇メカニクス
並進後期で右脚股関節伸展によって、プレートから離れた位置でリリースする。右脚プッシュとリリースのタイミングが合わないと−10km/hほどに。様々な要因や、この日たまたまなのかもしれないが、ランナーを出すとそのタイミングのズレはより起きている。そのため、右脚を押すというのはかなり強い意識で行っている模様。クローズドスキルからオープンスキル。粗さ脆さはあるものの出力は本日随一。

〇その他 
存在感抜群、また見たいと思わせる選手。

井上(県岐阜商) 2/R/179/90
〇球速帯
ストレート:Max146km/h / 変化球:125km/h前後・135km/h前後

〇メカニクス 
立脚で静止してから爆発的な並進をしていく。リリース位置をもっと前に出来ると出力以上の圧を打者に加えられると思う。左股関節の屈曲が甘い。

〇その他
特に無し

山城(興南) 3/L/174/68
〇球速帯
ストレート:Max150km/h / 変化球:126km/h前後

〇メカニクス
9割ストレート。左下腿の素晴らしい傾斜を作れる左脚の粘りに加えて、リリースのアングルを下げつつ過角を形成しない程度の水平伸展によって、腕を加速している。投げ屋、としては素晴らしいと思う。あと1年半で投手として完成出来るのか楽しみ。

〇その他 
起用のされ方、配球を鑑みてもロマン枠という認識で良いと思う。

中央大学

東恩納(沖縄尚学) 1/R/173/74
〇球速帯
ストレート:Max138km/h / 変化球:120km/h前後

〇メカニクス
程よい並進、程よい回転で小気味よく、という感じ。リーグ戦序盤から投げており、もっと引き出しの多い器用な投手かと思っていたが、初回で捕まって即KOだった。中央大の偉大な先輩を模しているのか、高校の時よりも、回転運動の割合が多いフィニッシュになっている気がする。出力や引き出しが増せば、東浜になれるか?

〇その他
好投手と言われていただけに、良い方のピッチングを見たかった。

今村(4 関東一)
〇球速帯
ストレート:Max140km/h / 変化球:120km/h前後

〇メカニクス
波の無いスーッという感じの並進は、少し重心の高い岩崎(神)みたい。右足をセカンド方向へ振り出し並進の時間を確保している。平均から外れるなら、中途半端な重心高に見える。出力を出すなら重心を高くするかMER(Max external rotation)からの体幹の仕事を増やすか。タイミングを外すならもっと深く沈むか。

〇その他
立ち振舞いなど、経験豊富な左腕という感じ。伸び代はメカニクスで前述した通り、という感じ。

子安(東海大相模) 1/R/175/74
〇球速帯
ストレート:Max143km/h / 変化球:128km/h前後

〇メカニクス
右脚をセカンド方向に持っていき、少し体幹を捻りながら立脚していく。そこからの両股関節外転の距離を稼いでいる。175cmという体格以上に勢いのある並進を可能としていると感じる。

〇その他 
特に無し

岩城(富山商業) 3/L/181/88
〇球速帯 
ストレート:Max144km/h / 変化球:122km/h前後

〇メカニクス 
並進と回転のつなぎ目でぎこちなさを感じる。トップからMERまでがスムーズになれば加速距離の改善によって出力と見栄えも変わると感じる。肩外旋の可動域が狭いからなのか、トップのタイミングなのか、わからないが合っていない。と、書いていたがイニングを食っていくと気にならなくなる。筋温の上昇による可動域の向上か、投げていく中でリズムがあってきたか。多分、両方。塩梅。

〇その他
特に無し

三奈木(浦和学院) 3/R/178/82
〇球速帯
ストレート:Max146km/h / 変化球:124km/h前後

〇メカニクス
オールクイックからの投球。並進は悪くないと思うが、左股関節屈曲が浅くリリース位置が後ろになっている。リリースはタイミングがバチッと合っている様に見えるので、改善は難しいか。クイックだからか表示よりも速く見える。並進に耐えうるほどの左股関節ではないと感じる。

〇その他
Max153と聞いていたので、少し残念。やはり並進の速度に依存している球速はコンディションに左右されると感じる。疲労だと思うが。

試合雑感

6-5で中央。亜細亜は力のある投手がどんどん出てきたが、この試合においては中央の方が実践力を発揮していた。中央の応援にポケモンの曲があったのは胸熱。

青山学院大学vs日本大学


青山学院大学


渡辺(金沢学院大付) 3/L/177/77
〇球速帯
ストレート:Max142km/h / 変化球:120km/h前後・110km/h前後

〇メカニクス
可動域も含めた長さだけで加速距離を取っている様に見える。

〇その他
特になし

中西(智弁和歌山) 3/R/182/90
〇球速帯
ストレート:Max147 / 変化球130km前後

〇メカニクス
若干、押し出すリリースに見える。恐らくジャイロ大きい。肩関節内旋の強さ・速さが無いからなのか、スライダーの方が腕の振りが速く感じる。 スライダーを投じる弊害というか、代償というか、そういったものを感じる。あと、少し巻くようなリリース、また内旋のタイミングを失ったリリースは低めにはまっすぐを投げきれないのだなと感じた。

〇その他 
高校時代は出力足りないなぁと思っていたが、印象より体格良かった。

鈴木(東海大菅生) 2/R/187/79
〇球速帯 
ストレート:Max145km/h / 変化球:124km/h前後

〇メカニクス
肘突き出しのリリースに見える。抑えが効いておらず、高めに抜けるか引っ掻くか、高低のアジャストは肘を突き出す事で行われている。並進運動の上下動も少し大きく、下に沈むような運びになっておりロスが大きく見える。

〇その他
特になし

日本大学


坂尾(龍谷大平安) 4/L/161/60
〇球速帯
ストレート:Max138km/h / 変化球:122km/h前後

〇メカニクス
龍谷大平安・左腕。これだけで1巡は抑えられる。モーメントアームを稼げない者が取る速さへのシフトを体現していた。球速だけを求めるなら、並進時の右足を1塁方向ではなく、ホーム方向へ蹴りだすのがロス無く体重移動出来るはず。俗に言われるくの字ステップの様に。

〇その他
特に無し

山内(習志野) 4/L/170/82
〇球速帯
ストレート:144km/h / 変化球123km/h前後

〇メカニクス
並進開始直後に軸足の膝が一塁方向に折れる。そのカクッと折る動作でリズムを取り、その後の膝関節と股関節の伸展の力発揮を行っている。左股関節の屈曲も甘いので、加速距離・エクステンションともに伸びしろはあると感じた。

〇その他
特になし

試合雑感

3-2で日大。青学はミスが直接的に得点にはならなかったが、流れが作れない原因になっていた。日大からは関東某県春季大会優勝校の匂いがした、、、

注釈

※あくまでも肉眼で確認した投手のみを、完全な主観によって判断しています。
※球速帯はスコアボードに映し出された球速表示を自分が確認した範囲での数値です。
※投手のプロフィールは、"名前(出身校) 学年/投球側/身長/体重"で表しています。
※投手のプロフィールは、東都大学オフィシャルガイドブック 2024春季リーグ戦から引用しています。

※主観であり、雑感です。

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