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【一級建築士・製図】記述対策/計画・構造

こんにちは。にゃーにゃーです。


一級建築士の製図試験、

プランを納める練習や、作図のスピードアップも大切ですが、
記述の対策もとっても大切ですよね。


今回は、通勤通学の移動時間や、ちょっとしたスキマ時間に
さくっとチェックできるよう、

私が2年間の勉強で収集した「記述の文章」お伝えします!

本記事では「計画」と「構造」について。

別記事にて「設備」を載せています↓↓↓↓


ちなみに
私の製図試験遍歴は下記の通り

2020年(令和2年) 製図試験受験  課題『高齢者福祉施設』
→不合格 【日建学院・通学講座】


2021年(令和3年) 製図試験受験  課題『集合住宅』
→合格 【TAC・通信講座】


>> アプローチ

利用者のアプローチは、幅員が広く視認性の良い北側道路からとした。

管理者のアプローチは、2面道路を有効活用し、南側道路からとすることで、利用者と管理者の動線を明確に分離する計画とした。

車椅子使用者用駐車場は、主出入口に近い位置とすることで、車椅子使用者の利便性と安全性に配慮した。

利用者の駐車場はまとめて配置することで、明快な歩車分離を図り、安全性の高い計画となるよう配慮した。

交差点からの利便性と視認性を配慮し、南側の歩道付き道路から利用者の主要なアプローチを計画した。

多くの高齢者が利用する建築物のため、アプローチについては、特に歩車分離を明確にし、安全性に配慮した。


>> エントランス

エントランスホールは、動線の基点となるため、建物中央部に配置し、利用者にわかりやすい計画とした。

エントランスホールの上部は、トップライトを計画し、十分な自然採光を確保することで、明るく開放的な空間となるよう工夫した。

エントランスホールは、2層吹き抜けに面して配置することで、各階が連続した一体的な空間となるよう配置した。


>> バリアフリー

車椅子使用者の駐車場は、主出入口に近接した計画とした。

敷地内の歩行者通路、および建物内は段差のない計画とした。

出入口、廊下、階段、エレベーターなどについては、バリアフリー法円滑化誘導基準に準拠した計画とし、高齢者が円滑に利用できる系計画とした。

滑りにくい床材を採用するとともに、手すりを設けることで安全性に配慮した。

オストメイト対応の水栓器具を設置した多機能便所を各階に計画した。


>> 屋外施設

テラスは、世代間の交流の場として利用されることから、最も環境が良い南側に配置し、明るく暖かい空間となるよう計画した。

中庭を建物の中央付近に配置し、開口部を広く計画することにより、施設内からも緑豊かな景観を楽しめ、明るく開放的な空間となるようにした。

屋上庭園は南面開口を広く計画することで、公園の良好な景観や、日照を十分に取り込めるようにするとともに、建物内からも分かりやすく利用者が行き来しやすい計画とした。


>> 周辺環境

西側道路がメインアプローチとなることを考慮し、道路から建築物をセットバックさせ、積極的に緑化することで開放的で親しみやすい外部空間をなるようにした。

北側の5階建集合住宅からのプライバシーに配慮し、ショートステイ部門の主要な居室については、北側に開口部を設けない計画とした

東側の公園に面して、多数の利用者が滞在するラウンジ等を設けることで、良好な景観を取り込む計画とした。

利用者の多くは、東側の交差点を利用してアプローチすると考えられるため、敷地内駐車場出入口を西側に計画することで安全性に配慮した。

ロータリー形式の車寄せを計画するため、建物主出入口に連結する歩行者専用道路を設け、歩車分離を図った。

◯◯室については、南側の公園に向けて開放的な計画とし、良好な日照、採光、通風を計画した。

東側前面道路の幅員が狭く、道路斜線制限への対応から、3階以上の基準階部分は西側隣地に近い位置に配置した。

敷地の高低差を有効に活用するため、ラウンジおよびホールを南側の1メートル下がった部分に配置することで、高低差部を加えた天井高を確保し、景観を取り込んだ明るく開放的な空間とした。


>> 防火区画

耐火建築物は1500㎡以内ごとに面積区画する必要があるため、エントランスホールの吹抜け上部、階段、エレベーターシャフトを特定防火設備で区画した。

1階エントランスホールに設置した防火防煙シャッターには、くぐり戸を設け、安全な避難経路を確保した。

防火区画を貫通する配管類はライニング鋼管を使用し、隙間にはモルタルを充填する計画とした。

階段、エレベーター、及び3層の吹抜けは、耐火構造の床・壁及び面積区画を兼ねる2・3階を特定防火設備で区画し、1階を防火設備により区画することで竪穴区画を形成した。 


>> 延焼のおそれ

東側、西側に隣接する既存建物との外壁中心線から1階は3メートル、2~3階は5メートルの位置を延焼のおそれのある部分として設定した。

該当する各階開口部は、網入り磨きガラス等を施した防火設備を設け、開口部からの延焼防止に配慮した。

換気ダクトの給排気口は、鋼製ダクトとし、防火ダンパーにて延焼を防止する計画とした。

外壁の開口部で延焼のおそれのある部分には、通常の火災による加熱を加えれた場合に、20分間加熱面以外の面に火炎を出さない性能を有する防火設備を設けた。


>> 避難計画

2つの屋内階段をバランス良く配置し、火災による煙の発生時においても、安全な避難ができるよう音声案内付きの避難誘導灯を採用した。

サービス用階段の配置については、各室からの重複距離が短くなることを考慮するとともに、見通しの良い直線上の廊下で連絡する計画とした。

2つの階段をバランスよく配置することで、歩行距離が短く、かつ、重複距離が短くなるように配慮した。

避難経路となる廊下等の仕上げ材には、不燃材を採用し、炎の延焼を防ぐことで、安全に避難できる計画とした。

廊下の幅員を広く確保することで、多数の利用者が安全に避難できるよう配慮した。


>> 耐震計画

建物形状は極力整形とすることで、地震時のねじれや変形を抑制する計画とした。

柱と大梁は余裕のある部材断面寸法を確保し、耐震性能の向上を図った。


>> 構造種別

構造種別は建築物の規模および用途を考慮し、耐久性、耐震性、遮音性の高い鉄筋コンクリート造とした。

耐震性、耐久性、耐火性、居住性が重要な要素となる施設であることから、総合的に優れた構造体であり、経済性にも配慮して鉄筋コンクリート造を採用した。

上部構造は剛性の高い構造体として、高さ方向にほぼ一様に地震力及び層間変位を低減することができ、免震効果を最大限に活かせる鉄筋コンクリート造とした。

無柱空間となるホールには大空間が計画できるよう、上部梁に鉄骨造を採用した

建築物は公共的な用途ではないが、建築規模を考慮し、耐久性、耐火性、耐震性、防音性に優れた鉄筋コンクリート造とし、無柱空間となるホールの長スパン部分
にはPC梁を採用し、建築物の一体性を図った。


>> 架構形式

架構形式は平面計画の自由度が高く、靭性能力に優れ、将来的な改修にも対応しやすいラーメン架構とした。

免震装置への荷重の伝達に優れ、設計自由度の高い純ラーメン架構を採用した。

諸室の配置計画に自由度があり、免震構造で地震力も極端に小さくなることから、垂れ壁、腰壁等の雑壁に構造スリットを設けない計画とした。

フレキシブルな空間を構成するため、ラーメン架構を基本とし、耐力壁を適所に配置することで耐震性に配慮した。


>> スパン割り

スパン割はX方向7メートル、Y方向7メートルの均等スパンとすることで、架構の安全性に配慮するとともに、柱1本あたりの負担面積が過大とならないよう配慮した。

要求室において、多数を占める住戸部分の面積に整合しやすく、経済性に優れた6m×7mのスパン割とした。


>> 構造計画

建築物全体の構造バランスに配慮し、Y方向、X方向それぞれについて重心に対して偏りの無い耐力壁の配置計画とすることで、重心位置と剛心位置の隔たりを小さくするように計画した。

小梁はスラブの応力が過大にならないよう間隔を4m以下とし、できるだけ連続梁とすることで、梁中央の応力を抑え、たわみを小さくする計画とした。

スラブの厚さは200mmとし、4辺固定スラブとすることで、周囲の梁に床の荷重を安全に伝達できるよう配慮した。


>> 目標耐震性能

多数の利用者が訪れる建物であるため、大地震動後に構造体に大きな補修をすることなく、建築物を継続利用でき、人命の安全確保に加えて機能確保が図られることを目標とし、地震力を25%程度割増す設定とした。

官庁施設ではないが、多数の高齢者の安全な利用に配慮し、大地震動後、構造体の大きな補修をすることなく、建築物を使用でき、人命の安全確保に加えて十分な機能確保が図られるように、耐震安全性の目標として、構造体においてII種程度を確保できる計画とした。


>> 基礎

基礎底でのN値が30以上の良好な地盤が3メートル以上堆積しているため、基礎底2メートルとした直接独立基礎を採用した。

べた基礎や布基礎に比べ、土留め、根切り、残土量及び躯体量が少なく、最も経済性に優れていることも考慮して採用した。

鉄筋コンクリート造3階建ての建築物を支持する上で、独立フーチング3m×3mで地耐力が得られ、経済性に優れる独立基礎を採用した。

基礎底でのN値が20以上の良好な地盤が3メートル以上堆積しているが、計画建物がRC造3階建と重量があり、更に偏土圧が作用するため、基礎底を2メートルとしたべた基礎とした。

地盤が良好であることから基礎形式は直接基礎を採用し、不同沈下等に対する安全性が高いべた基礎で計画した。

独立基礎の場合、底盤寸法がが過大となってくることから、一体となったベタ基礎とし、接地面を大きくすることで接地圧を下げ、不同沈下にも配慮して採用した。

上層の地盤はN値11以下と、計画建物のRC造3階建を支えるには小さいため、N値40以上の3メートル以上堆積している砂層へ支持できる杭長8mの杭基礎とした。

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